その土曜日、7時58分:作品を観た感想(10)
その土曜日、7時58分
強盗を計画したのは兄、彼は自分で手を下すのは嫌なので弟のハンクを巻き込む、きっと弟が最終的には断らないだろうという思いがあったんじゃないかと思います。泣きべそかいてる弟に罵詈雑言を浴びせてるアンディ、最初はそんなアンディが憎たらしいというか嫌なヤツだなぁって思ってたんだけど、彼がどうしてそんな風になっていったのか分かった瞬間に涙が出そうになりました。イーサン・ホークとフィリップ・シーモア・ホフマン、どちらも上手いんですよね〜。すっかり見入ってしまいました。
Diarydiary!
2010年5月8日
その土曜日、7時58分
「7時58分」を中心に、映画は前後に時系列が飛んでいきます(ボクの苦手なパターン) 観終えて思ったのが「すげー胸くそ悪いなー」ってね…まあ、なんせ、これでもか?これでもか!って感じで「突き落とされていく」感がたっぷり。そしてフィリップ・シーモア・ホフマンの名演が凄い。彼の演技の凄さでどんどん惹き込まれていきました。イーサン・ホークはどこまでもだらしなく…お金に追い回されてくれました。最期まで救いようがないエンディングで終わるんだけど。かなり心に残る名作になったな、ひどさで(笑) 観て損は無いね。
SUPER BLOG.JP
2010年3月26日
その土曜日、7時58分
フラッシュバックを多用した本作。最近では目新しくも無くなってしまったが、効果的に使われているし、一級のサスペンスの仕上がりになっていると思う。80過ぎの監督とは思えない出来で古臭いものを感じない。破滅に向かっていく様は観ている側を凄く揺さぶられる。この焦燥感といったらもう病み付き(笑) 現代版シェイクスピアのようで、見応えは充分。映画にもその時代の流行みたいなものがあると思う。この手法はルメットらしくはないと思ったが、その時代に合わせての手法なんではないかな。前線にいるぜ!みたいな監督のパワーを感じる。
元レンタルビデオ屋店長の映画感想
2010年2月20日
【その土曜日、・時58分】子どもが悪魔に変わる時
最初から最後まで続く緊張感。悪魔は何処にいると父は思っていたのか。自分の子供がそんな事をするなんて信じたくないが、目の前にあるのは悪夢のような事実。その計画は結果的には親にも迷惑をかけず、誰にも知られず、何もかも上手く行くはずだった。弟は赤ん坊だ、と言う兄は、自分も赤ん坊だった。育つことが出来なかったのは、親の愛が足りないせいだ。自分自身が育てた悪魔を始末するために父は自分も悪魔になる。悪魔には、もう知られてしまっている…とは思わないのかな。そこにすでに住み着いている、それ自身が悪魔なのだと。
映画@見取り八段
2010年2月3日
「その土曜日、7時58分」
この映画で描かれる事件は、現実でも起こりそうなほどリアルなものである。本作は人生のやり直しを賭け、一獲千金の夢を見て銀行強盗を働いたが、挫折し泥沼に落ち込んだ男を描いた作品だ。シドニー・ルメットは現代風俗を描きながら、社会的な視点で、リアリズムに徹底し、金と人間の問題を、さらには家族の問題を鋭く追求している。
シネマ・ワンダーランド
2009年8月30日
その土曜日、7時58分
一つの小さな犯罪を発端として、転落していく兄弟の姿を描きながら、兄弟とそれぞれの家族との、秘められた心のドラマがじっくりと描かれていきます。秀作だと思います。アンディとハンクのみならず、父親のチャールズをもからめたハンソン家の「家庭の事情」へも斬りこんでいきます。何よりもエキサイティングなのは、ひとの心に潜む闇。何よりもおぞましいのは平和な家庭に秘められた澱。
キノ2
2009年4月19日
【その土曜日、7時58分】
本当に…どんどん落ちていく人間を見ているのは本当に辛い。ハンクもアンディも元々は悪い人間じゃない。家族との間に思うところはあったり夫婦間に問題を抱えたりしているけれど、娘を愛していたり妻を愛していたり、両親のことだって大切に思っていたはず。構成的にはとても面白いです。視点も入れ変わり、時間軸もバラバラ、ストーリーが交差していきます。
日々のつぶやき
2008年12月27日
その土曜日、7時58分
事件から時間軸が戻って、各登場人物ごとに時間が再生されていく様はまさにバンテージポイント。それよりかは遥かに面白い映画でした。一度の失敗が兄弟に次々といろんなことが降りかかり、ジワジワとどうしようもない泥沼にはまっていく様は見ていてどうなるかとワクワクしてしまった。親子の確執が最後まで解けないまま最悪な顛末になってしまう。これは因果がこういう形で返ってきたのかな。
だらだら無気力ブログ
2008年11月3日
『その土曜日、時58分』
★★★★★ 物語は、ある家族をめぐる激しい愛と憎しみの物語へと展開してゆく。あまりにすさまじいので、思わず引き込まれて見入ってしまい、あっという間に終わってしまったような印象がある。シドニー・ルメット監督は、過去に有名な映画を作った名監督(今年は50年前に作った傑作"12人の怒れる男」のリメイクも公開)。いまだこれほど現実的で生々しい映画を作ることができる、ということに驚いた。
映画の感想文日記
2008年10月15日
その土曜日、7時58分
★★★★ 何ともまあ、悲惨な物語。ただの強盗話ではない。強盗…その前&その後の人間関係の描写が素晴らしかった。サスペンスというよりヒューマンドラマって感じ。悲しい物語だ。
映画初日鑑賞妻
2008年10月13日
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