パプリカ:作品を観た感想(4)
「パプリカ」 パブリックとプライヴェートの境目がなくなったら・・・
自分と他人、正気と狂気が混じり合った、悪夢の不条理感が、ノイジーな色彩と動き、意味不明な言葉の羅列でよく表されていました。まるで決壊したダムによって引き起こされる洪水のように、その許容量を越える情報量にさらされると呑み込まれる感じがしました。
はらやんの映画徒然草
2012年12月17日
パプリカ (2006)
★★★ これぞアニメーション!ってな感じで強みを存分に生かした作品ですな。尺が短いせいか、個々の物語の書き込みが希薄な気はしましたね。しかし、それらを補うほどのビジュアルは凄まじいものがありました。
肩ログ
2012年11月12日
パプリカ
夢がリアルで、起きて行動してたらそれも夢だったというような既視感、ふわふわとした高揚感などの「夢」が現実味を帯びて迫ってきます。ストーリーは意味合いを考えていくと難解で、意味がわからなくなりそうなギリギリのところに位置していると思う。狂気の誇大妄想の人形の行進が不気味で気持ち悪くも心地いい。映像は大変美しく、音楽が平沢進さんというところも好ポイントで、もっと多くの監督の作品も観てみたかった。
いやいやえん
2012年11月1日
パプリカ(2006)
.★★★★★ 「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が最も参考にした作品に挙げているだけあって、既視感のあるシーンがある。問題はこの二組の男友達は関係性があるのかどうか。映画監督を夢見てなりそこない映画のネタをため込み過ぎた粉川と、夢をため込み過ぎた時田とはやはりつながっていそう。結局、この映画も登場人物は正味男2人女1人だけなのだろう。それを最も象徴しているのは同じような鳥居が複数無限に現れるような伏見稲荷大社のような千本鳥居だろう。この千本鳥居、実は映画のフィルムのコマの象徴でもある。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年9月6日
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