切腹:作品を観た感想(2)
『切腹』神保町シアターで観て、
★★★★★ 仲代達矢すげーな。素人目には『人斬り』の冷血漢と大きく変わらない演技に見えるのだが、そのちょっとした差の中に喜怒哀楽の感情が乗って凄く人間らしい。何となく、剣や技の見切りの紙一重をずっと見せつけられてるみたい。丹波哲郎が仲代達矢と剣を交え、徐々に焦りを身体の節々に表わせていくのはとても演技に見えない。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2020年12月6日
映画評「切福」
★★★★★ 容易に切腹しようとしない半四郎が徐々に明らかにしていく内容が緊張感たっぷりに語られ見応え十分、この構成が大変面白く、徳川政治の歪みへの糾弾が説得力を持って表現される。配役陣では仲代達矢と三國連太郎の対立が見応え満点。端正な絵作りと進行ぶりでご贔屓の小林正樹がこれらの名人を上手くまとめて抜群の出来栄えと言うべし。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年12月5日
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