戦場のメリークリスマス:作品を観た感想(2)
『戦場のメリークリスマス』映画@見取り八段
この美しい人、デヴィッド・ボウイが本当にもう居ないのか…という実感。どんな虐待がスクリーン上で行われていようが、青い空に揺れる緑濃いヤシの木と白茶けた砂の風景の方がより強く、あの曲のPVのように心に切なく残る。坂本龍一もしかり。このキャストで作ったからこその名作。セリアズもレッドフォードではなくボウイじゃなきゃダメだった。
映画@見取り八段
2016年1月29日
『戦場のメリークリスマス』は恐くない!
ハラは典型的な鬼軍曹のように見えるが、ただ暴虐なばかりの人物ではない。敗戦後、憑き物が落ちたかのようなハラ軍曹は、英語を覚える努力をし、ロレンスにへつらうような態度を取る。日本人代表として描かれるハラ軍曹は、敗戦後の振る舞いについても日本人らしいのである。デヴィッド・ボウイ演じるセリアズ少佐が、捕らわれの身ながら個人として反抗し、反抗を貫いたがゆえに死んでいくのとはまるで違う。処刑を前にして、ハラはつぶやく。「私は、他の兵士と同じことをしただけなんです」
映画のブログ
2009年10月16日
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