歌舞伎座さよなら公演　記念ﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰ作品 わが心の歌舞伎座:作品を観た感想(2)

わが心の歌舞伎座
★★★★ ﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰとしては珍しい長尺でしたが､めったに観られない映像や話の数々は時間を感じさせません｡何より驚いたのは､歌舞伎ど素人の私ですら顔と名前が結びつく錚々たる俳優が続々と登場してくること｡役者の話の合間には､彼らが得意とする演目や､過去に演じた演目の映像が挿入されるのですが､これが実に親切な解説もついていて解りやすく､名優たちの熱演はﾀﾞｲｼﾞｪｽﾄなのに魅入ってしまいます｡長い歴史と伝統をもった劇場で働く人たち｡日本の伝統芸能はこうした方々によって支えられてきたのだという現実を目の当たりにした思いです｡
LOVE Cinemas 調布
2011年1月19日

☆　『わが心の歌舞伎座』
歌舞伎の歴史がまだ400４年程度しかない､というのは新鮮なことだった｡歌舞伎の演出は主に主演俳優が行う､というのも新鮮で､主役俳優によって､同じ演目でも色合いが相当に異なってくる｡しかし､資金集めに苦労する現代演劇や映画と違って､ある程度は恵まれた環境にある｡舞台の裏側で働く人々の描写には興味深いものがあったので､もう少し多くの時間を割いてもらいたかったような気もした｡歌舞伎が固定したものではなく現在も流動的に動いている演劇だということが理解できただけでも､有意義だったので､見に行って良かった｡
映画の感想文日記
2011年1月16日

このﾍﾟｰｼﾞは､象のﾛｹｯﾄﾊﾟｿｺﾝ版の『作品を観た感想ﾄﾗｯｸﾊﾞｯｸ』のﾍﾟｰｼﾞと連動しています｡

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