127時間:作品を観た感想(38)
127時間 (2010)
★★★★ 後半の“生きようとする執着心”が見せたいが為の前半の軽さなんでしょうな、なかなかメリハリが利いていて面白かったです。ワンシチュエーションをダレさせない作りは、ダニー・ボイルらしい作品ですが、やはり実話というのが大きいでしょうね。どエライ感動した!という風にはなりませんでしたな。しかし、生きようとする人間の力を見せつけられた気はします。
肩ログ
2012年9月26日
【映画】127時間…蛇足を排除してヤッツケてみる(6)蛇足はイキ
★★★★ 退屈では無いけど、のめり込んで観ちゃう…というほどでもないというバランスの映画。ジェームス・フランコの一人芝居には感心出来たように思う。ジェームス・フランコにとってはキャリアアップになる良い作品だったとは思う。私は、怖いというか、痛い描写とか苦手だから、最初から一歩以上引いて観てたんでしょうねぇ。
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2012年9月3日
長い走馬灯のような人間賛歌 『127時間』
★★★★ 実話を基にしていますがあまり脚色のしようがない内容ですし、ドキュメンタリーに近いドラマといえるかもしれません。非常に映画化しにくい題材だと思いますが、回想や幻覚などを織り込むことで観客に飽きさせない工夫がされており、よく描き切ったなというのが正直な感想ですね。登場人物の感情などを、観客にも同じように「体感させる」表現様式であることを再認識させられたように思います。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日
映画「127時間」
個人的には観ているのがすごいつらい映画でしたが、とても満足度の高い映画です。
えんためのぼやき
2012年2月12日
127時間〜127 Hours
これほどまでに結末にほっとした、よかったと感じられる映画は中々ありませんよね。 脚本、音楽、撮影等々、スラムドック〜のスタッフが再結集しての作品だそうで、細切れとなった何気ないシーンでも、後の展開の伏線や、キーファクターになってたりと、ダニー・ボイルが、一流の映像監督ということだけでなく、作家性を持つ一流の映画監督であることを再認識。元々、見る側の好き嫌いがはっきり分かれる作品が多い監督ですけど、僕は本作が「スラムドックミリオネア」以上に好きかもしれません。ラストの少しファンタジーな感じも好きです。アーロンの姿、希望に満ちたその世界を前に興奮と感動で鳥肌たちまくりでした。
【ジャンル別映画・時々深夜アニメ】
2012年1月27日
127時間
「ある決断」やどうなるのかというものは誰しも予想がつくので、主人公が動けないという状況下における演技力が試される作品です。
いやいやえん
2012年1月26日
ダニー・ボイル監督 「127時間」
メッチャ良い映画じゃん!ダニー・ボイル監督がアカデミーを受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」より、私的には上。結末も想像つくし、94分という上映時間、飽きずに間が持つのかな?とは思ってたけど…なんだちゃんと惹き込まれて見入っちゃいました。途中、彼が心臓の鼓動が早くなってきたと言った時には、同じように私も胸が苦しく感じたし…とにかく凄い!今までの自分の生き方、親や仲間、苦難に陥った時、どう見つめ直しそしてそれをどう生かすか 生きようとする気迫、冷静さ諦めない勇気等々、学ばせてもらったように思います。
映画と読書とタバコは止めないぞ!
2012年1月25日
【127時間】体験をバネに生き抜く!
停滞する127時間。 その127時間が、全く長くは感じられない。 アーロンの心理描写と岩の隙間から見える自然の美しさ。 そう。こんな状況でも、自然はやはり美しい。恐ろしいほどに。 流れる雲や、青い空や、移動していく太陽の光。 そして、衝撃の決断。 長い長い時をざわざわする気持ちで見守る90分。 ダニー・ボイルは、凄い!!
映画@見取り八段
2011年12月9日
127時間
★★★★ 監督はダニー・ボイル。上手いねー。タイトルが出てくるタイミングに舌を巻きました。一人というシチュエーションでこれだけみせられるのは凄い。彼の意識の飛び方が、とても腑に落ちました。現実と空想と願望と回顧と。面白かったです。もし実話がベースになっていなければ説得力がなかったと思うので、これは実話の強みですよね。わかっていても、彼が脱出して、人間に会えた時は涙が出ました。命があるという良さを感じました。かなりエグいシーンはありますが、人に勧めたい映画です。主演のジェームズ・フランコが魅力的でしたね。
映画、言いたい放題!
2011年10月3日
*127時間*
結局これは彼の人生で起こるべくして起こったことだったのですね。自由気ままに生きていきたい。これは若者なら誰でも思うことかもしれませんが、彼の場合は度が過ぎてしまいました。でもスゴイのは常に明るく前向きなこと。すべては精神力ですよね。ラストは壮絶だと聞いていたので、作品を見るプライオリティが下がっていたのですが、評判いいのでこわごわ友人と見ました。案の定、このシーンは見られず…どうやって?が未だ疑問のままです。主人公を演じたジェームズ・フランコくん。素晴らしい〜。立派な素敵な俳優さんになられてました。
Cartouche
2011年7月28日
『127時間』 映画レビュー
*動きの少ない内容でよく最後まで描ききったと思う。たるみが無くラストまでテンポが良い。小品に収めたことも正解。*ラストに向けて主人公の心理が綿密に描かれています。達する過程、彼の人間性、試行錯誤の描写。ダニー・ボイルの丁寧な作品造りが光りました。*音楽が格好いい。効果的に使われていて作品全体を盛り上げてくれる。音楽と映像の組み合わせの妙はさすがダニー・ボイルだなと。
さも観たかのような映画レビュー
2011年7月17日
「127時間」 自分と向きあった127時間
身動きできず誰とも接触できず、誰にも知られないまま死んでしまうかもしれないという恐怖と向き合った127時間は、彼に自分自身と、その人生そのものに向き合う時間を与えてくれました。彼は過去への思いだけでなく未来への思いのほうに心が動いていく。自分自身はいつまでも孤独ではない、いつか愛情を注げる者を手に入れられるのだというふうに感じたのですよね。だからこそ、彼はああいった決断ができたのでしょうか。痛いシーンはやはりキツかったのですが、それよりもやはり自分自身に向き合わされる感じのほうがキツかった。いろいろ考えてしまいますね…。
はらやんの映画徒然草
2011年7月17日
シネトーク67『127時間』
★★★★ 映画の魅力って観客が非現実な空間を疑似体験できることなんだろうけど、これこそ"体験できる映画"だと思う。すごいと思ったのは事故に遭う前と後の演出の変化。騒々しいオープニングは、分割画面などを駆使してアップテンポな演出で一気に魅せる。でも彼が谷底に落ちてからは一転して張りつめた空気が漂う。鑑賞中、観てる方はアーロンに感情移入していき、徐々に同化して、否応にも感情を揺さぶられる。映画では90分でまとめられてるけど、実際に5日と7時間を誰も通らない谷底で…。アーロン本人の苦しみは想像を絶する。
ブルーレイ&シネマ一直線
2011年7月12日
127時間
★★★★ いやーこの映画すごいよね〜。彼の感情がすべて訴えかけてきていたよね〜。絶望感や空腹感そして幻覚そして希望それでも彼は生きようとするんだよね。この状況で今までの自分の生きてきた道を振り返り、もう一度人生をやり直したい!生きようって思うところがすごい!こういった極限状態になると自分自身、こんなにポジディブに生きようって思うのかな〜思いました。それしかないだろうって思っていたけど、そのシーンはまともに見れなかったわ〜。とにかく、どこに出かけるのか、ちゃんと言ってから出かけようって思ったNakajiです。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2011年7月7日
「127時間」 自分なら同じことが出来るか絶えず問い続ける
★★★★ 人間の精神力の強さや弱さを見せつけられる。自分ならどうするだろうかと映画を見ている間中、自らに問いかける。映画はタイトでブレがなく、生きるという一点に絞って時間の経過を主人公のみをじっくりと追っていく。その緊張感をラストまで保ちつつ人間と言う滑稽な生き物を描きだす。とにかくラストはこうなるんだろうなと言う痛い結末。真実の物語だから仕方ないかもしれないが、ギリギリの精神状態の時の人間の心の自由さみたいなものは映像的に挑戦して欲しかったな。わりと真っ当な出来あがりでした。
soramove
2011年7月6日
127時間
★★★ 殆どジェームズ・フランコただ一人。他と連絡する手だてが全くないという点で本作品は際立っています。遭難した本人が書いた原作に基づく作品であることから、フィクション物とは雰囲気がだいぶ違っています。ダレることなく、どうやって脱出するのだろうかと緊迫感は次第に高まり、自然を描く映像が大層綺麗なこととも相まって、もう一工夫あればという気はしますが最後まで飽きさせません。
映画的・絵画的・音楽的
2011年7月6日
『127時間』 (2010) / アメリカ・イギリス
★★★★ パーティーで浴びるほど飲むドリンク、大自然を襲う豪雨、そしてペットボトルの中の残り少ない水。普段は当たり前のように浪費していたものが、視点を変えると、それがないと生命維持にも関わるくらいの重大なものだったりする。そこがちゃんとアーロンの孤独とリンクしていっているところがいい。あんなに邪魔だと思ってきた「人」とは、もしかしたら生きていく上では必要な存在なのではないのかと。自分に問いかけたのかもしれません。そこに気がつくにはあまりにも大きすぎる代償ではあるのですが。
Nice One!! @goo
2011年7月3日
『127時間』
★★★★ 面白いけど、痛い!クライマックスの脱出するシーンでは観てて気持ち悪くなったけど、それ以外では大変面白く楽しめました。それにしてもあのワンシチュエーションの状況で映画を一本作り上げる監督の手腕は凄いなぁと感心。ああいう状況で取りえる手段って限られているのに、それを94分間、幻覚とか妄想のシーンを組み込んでテンポよくダレルことなく観られる様になっているのは凄い。これが実話を基にした映画と知ってびっくり。主人公の決断と勇気には頭が下がる思い。
だらだら無気力ブログ
2011年6月30日
「127時間」
行動はかなり無謀ではあるが、強靭な肉体と共に、冷静で強い精神力の持ち主だと驚くばかりだ。岩に挟まれ、想像を絶する痛みの中での彼の冷静さは、あのビデオカメラにある。あのような状態でビデオカメラを回し続け、家族に語りかけるなんて余裕って感じもする。彼がカメラに向けて語る台詞は本人アーロンが語った言葉そのままだそうだ。もうろうとし、眠りが襲う身体(頭)に過去の出来事が蘇る。とにかくアーロンは何が何でも両親が待つ家に帰りたかったに違いない。その思いだけで十分だ。それが彼にひたすら"生きて還る!"という強い力を与えたのだから。
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年6月30日
127時間・・・・・評価額1650円
★★★★ あまりにも単純で、長編映画にはなりそうもない素材を、見事に極上のエンターテイメントとして昇華させる辺りはさすが。肉体が限界に達し、最期の時が迫る中、アーロンは過去ではなく"ある未来の可能性のビジョン"を見て最後の力を振り絞って究極の行動に出る。クライマックスの展開は肉体的にも精神的にも相当な物だ。ボイルもここ思いっきり彼の痛みを強調する演出をしているので、観客にも相当な覚悟が必要だろう。物語の終わりに、過去を描く映画という虚構が未来の現実と出会った時、物語はスクリーンの枠を超えた広がりを獲得するのである。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年6月26日
127時間 えっ?これって実話っ?
本作の導入部、けっこう自分の日常に被っている、そんな主人公だった。だからアーロンの生き方には共感した、が…。誰かに迷惑を掛けているわけではないやん、と言い聞かせながら「自分の生き方」を追求するということは、実はまわりの我慢で成り立っていると言うことなのだと、さすがにもうわかっていながら、極力わからないふりをしておきたいってなってことがあるが、この映画はあらためてその事実を突きつけてくれる。ダニー・ボイル監督の表現力、ジェームズ・フランコの演技力、そして脚本の構成力、ほんとによく出来上がっている、すばらしい。
労組書記長社労士のブログ
2011年6月24日
127時間
事故発生までダラダラとひっぱらず、さくっと事故が起こる小気味よいテンポ。しかし実際事故が起こってしまうと、狭い岩の隙間に男がひとりはさまっている、というそんな極限までミニマムな物語を、よくぞまあ94分という尺で、一瞬たりとも観客を退屈させないエンターテイメントに仕上げたものです。現実があまりにも極限状態であることを思えば、心の余裕だってあったとは思えないのに、アーロンの心象風景はユーモアさえ失わず、とにかくとても強靭でたくましい。こんな心理状態を保てたひとであったからこそ、奇跡の生還を果たすことができたんだなぁ、と感慨深いです。
キノ2
2011年6月23日
127時間
★★★★ この作品の魅力的なところは、ダニー・ボイル監督のスタイリッシュで活き活きとした演出だと思うのですよね。もちろん主人公アーロンは、「死」を覚悟するほどに追い込まれるわけですが、ダニー・ボイルはあくまでこの極限状況を「活き活き」と描くのです。監督の変幻自在な軽やかな描写に、ジェームズ・フランコ演じる主人公アーロンの極めて前向きな姿勢。タイトルから主人公が助かるのは予想されるところですが、監督と主演俳優の才能が見事に融合した、「人生の輝かしい縮図」 という感じの作品なのでありましょうか。いや〜、いいですね。こういう希望に満ち溢れた映画は。
サムソン・マスラーオの映画ずんどこ村
2011年6月23日
127時間
期待にもめげないいい映画でした。実在の人物の出来事で、結末は知ってるのに飽きないで観られるのはスゴいです。オープニングから、うほっと思ったんですが、見せ方が上手いし音楽が毎度ながらいいです。対をなすようなエンディングの作り方もよかった。多少の回想はあれど同じ空間で、ほぼひとりの人間のみですが飽きなかったですね。J.フランコもだいぶと身体は絞ってたようですが、この6日間でアーロンは15kg痩せ、失血1.5リットルだったそうです。生かされている自分、生きることに感謝。これは、映画を観た〜と思える映画でした。
晴れたらいいね〜
2011年6月22日
『127時間』
この映画はタイトルロールを出すタイミングが恐ろしく巧いです。しかもアーロンがどのようにして岩に右腕を挟まれた状況から逃れたのかを見せるのではなく、渇き・孤独・寒さに怯えながらも感謝することに無頓着だった過去の自分から脱出しようとする姿を描いているのが面白い。見る人によっては特に大きな動きのないこの映画は退屈かも知れません。でもアーロンが憎いはずの岩に感謝の言葉を残し、慣れしたんでいたブルー・ジョン・キャニオンで水をひたすら飲む姿を見ていると、自然と涙が頬を伝うんです。心に温かな潤いを感じるんです。
こねたみっくす
2011年6月21日
劇場鑑賞「127時間」
アーロンの自由奔放ぶりを見事に表現するオープニングから、あっという間に惹き込まれた。映像も凝っていてスピード感がある。序盤の広大さから一気に閉塞感へ…緩急の付け方が上手い。1シチュエーションで魅せますね〜。ジェームズ・フランコのひとり芝居がほぼ全編を占め、全く飽きることなく…好演&熱演!人の精神面が変わる部分を上手く描いていて…もう擬似体験なんてものではない!アメリカで失神者が出たのも頷ける。ほんと生への執着をポジティブに表現。鑑賞後の印象はとても爽やか。ダニー・ボイル監督の演出に拍手を送りたい♪
日々“是”精進!
2011年6月21日
映画:「127時間」♪。
なんとかなるかな〜?な、ちょっぴりお気楽な考えが打ち砕かれていき、平常心を失いそうになるアーロン。諦めそうになる度、目の前に現れる幻影や夢達は、彼に「生きる事」を示唆する↑。それに応えようともがくアーロン。幻影達の登場が、「彼の命が、まだ生きるべき命である事」を目に見えない何かの力が伝えているのか、それともアーロン自身の「生きたい!」という願望からくるものなのかは、神のみぞ知る!なのだろうけれど、救出された彼の歩んでいる人生をみる限り、この事故は、アーロンにとって必要なものだったんだろう。
☆みぃみの日々徒然日記☆
2011年6月20日
映画レビュー 「127時間」
★★★★ 一つ一つのシークェンスは本当に素晴らしく、グッと引き込まれてしまうのだが、ちょっと引いて観てみると、繋がりが有るようで無かったり、無い様で有ったり良く分からなくなってしまったのは残念だ。一方で、ジャームズ・フランコの一人芝居は手放しで称賛できる。動けないという、ほぼ表情だけで全てを表現しなければいけない状況で、アーロンの心の叫びを観客に確実に伝えていたと思う。スパイダーマンシリーズの様な一本調子では無く、何か彼の中で開花した気がする。今後の更なる活躍に期待したい。
No Movie, No Life (映画・DVDレビュー)
2011年6月20日
「127時間」 127 Hours
物語そのものは単純極まりのないストーリー展開。そうした内容を無理することなく90分間にわたって飽きることなく観させ続けてくれたのは、確かに演出の力であるのは明白だけど、それに見事応えた主人公に扮したジェームズ・フランコの独り芝居ぶりによるところも大きい。この映画が真実をもとに再現された物語と知り、すっかり驚かされてしまった。ともあれ、こうした地味な題材でも撮りようによっちゃナンボでも魅せることが出来ることを実証させてくれたこの作品。第一級のエンタテイメント作品としてオススメなのであります。機会があれば是非!
俺の明日はどっちだ
2011年6月20日
127時間
★★★ 幻覚が出る状態だから相当弱っている筈なのに、幻覚の中身はあくまで前向き過ぎるくらい前向き。やがてさすがのアーロンにも死の影がじわりじわりと近づいてくる。しかし、それでも前向きにビデオで遺言を残す。が、どこか楽しんでいる風。しかも負け惜しみでも何でもなく。「最後まで諦めない」を裏返せば「最後まで楽しむ」だ。それでもまだ、未来の息子を幻覚で見るのは生きる意志がまだ負けてない証拠。陽気さとタフネスが生んだ奇跡。何よりも、ディスクジョッキー風のノリがそのことを物語っている。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年6月19日
『127時間』・・・生きる、生き抜く、生き延びる
ダニー・ボイル監督。本作の素晴らしさは彼の巧さによるところが大きいのだが、忘れてならないのが事実上の一人芝居を完璧にこなしたジェームズ・フランコの熱演。死を目前にした人間が不安定に混濁する意識の中で何を思うのか、それらは一見なんの脈絡のない様でもあり実は関連しているようでもあり、とても興味深かった。そこにあるのは純粋に生きることへの強い意志であり、あくまで自分が生還するという現実を見据えての希望。誰のためでもない、自分のために生還した男の勇気と信念を時に熱く時に繊細に描き切る94分。観る人の多くが心を揺さぶられるに違いない。傑作。
SOARのパストラーレ♪
2011年6月19日
127時間
わたしはダニー・ボイル監督作品が好き。作品としては、[スラムドッグ〜]よりこちらが好きだ。こういう作品であっても、クールな構図の映像で楽しませてくれるし、アーロンがあんなところであんな目に遭っていながらも、自然の中にいる喜びを感じる場面が何度かあって、そのアーロンの挫けない心と体力の頼もしさが嬉しかったりもする。不運を大きな代償を払いつつ跳ね返してゆく主人公に拍手を送りつつ、知らず知らずに力を貰っている作品。ほとんど一人芝居と言ってもいいジェームズ・フランコの熱演、脚本も堅実、撮影も素晴らしく、いろんな意味で凄い作品だった。
悠雅的生活
2011年6月18日
127時間
★★★★ ともすれば単調になってしまいそうなシングルシチュエーションをここまで広がりのある世界として見せられるとは何と巧みなのか。人間として危機に陥った際におよそ考えうる様々な心情を、動けないという制約下でここまでパーフェクトに表現するとは…。ある種のアクシデントムービーでありながら、見終わった後に哀しみや切なさを感じず、むしろ逆に人間の強さや希望といったポジティブな気持ちになれたのは、一重にアーロンのこの強烈なまでの人間力をジェームズ・フランコがキッチリ体現して見せたからだろうと思います。魅せられました。
LOVE Cinemas 調布
2011年6月16日
127時間
それにしても、脱出を成功させるシーンはショックでした〜。観る前から知っていたのですけど、それでも観ていると辛さを感じるような痛々しさでした。ダメな人には覚悟が要りそうです。でも、それを超えた時の笑顔とアーロンの不屈の精神には素直に感動してしまいました。そして、この映画をここまで印象的に創り上げたダニー・ボイル監督の手腕も凄かったです。観終わった時、誰かに凄いねと話したくなるような作品でした。このインパクトはアカデミー賞にノミネートされるよねと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2011年6月9日
【映画】127時間 #127moviejp
軽装すぎますでしょ!週末の軽い冒険のつもりだったんです。私だったら同じ状況なっても、考えも付かないし実行できない。絶対無理!いや、凄まじかったよ!音楽と一緒に入る効果音も絶妙。狭い中でのいろいろな角度からのカメラアングルも、単調になりがちな所を上手くカバーしています。アーロンの様子も、ビデオカメラで自分撮りしたりしているけど、その時々、段々状態が変わってくる所や心情の変化などの表現が良い。ジェームズ・フランコは凄く良い役者さんになっていってるって感動。見終わった後、凄く疲れる映画だけど絶望はしない。勇気を、希望をもらえる。
☆紅茶屋ロンド☆
2011年5月15日
127時間 / 127HOURS
★★★★ あらゆる方法を考え、試していくけど意識も遠のいて衰弱してくる。これが運命だった。ここへ来てこうなることが生まれた時から決まってた。こんな風に最期を迎えると感じ始めながらも何かに駆り立てられる。ビデオを撮り続けながらも諦めずにいたのはやり残した想い。生きたいという生命力。運命に逆らってでも、何としてでも生きる手だてを見つけ、諦めずに生きようとするパワー。人間にはそんな力が備わっているものだと思う。今、多くの人に観て感じて欲しい、力の強さを感じる映画だった。ラストには希望とパワーがみなぎってくる。オススメ。
我想一個人映画美的女人blog
2011年5月13日
127時間
★★★ 幻覚、幻聴、パニックなどなど、かなり起伏のある展開でした。実話なだけに緊張しっぱなしで展開から目が離せず…。だったのですが、肝心のクライマックス10分は"血"に強い私も怖々状態で、直視できず、半目、片目で観ました。かなり過酷な場面でしたが、でもやはり一番大切なのは生きる事。これに尽きると思いました。それと、ジェームズ・フランコが好演でした。他人との関わりを好まないアーロンが、これまでの小さな幸せに気付き、それが生きなければならないという気力に繋がっているんです。嫌みのない演技が心に響きました。
☆試写会中毒☆
2011年5月13日
岩は動かず 「127時間」
ロッククライミングのアクシデントで岩に腕を挟まれてしまった人が、 約5日間の孤独な格闘の末…。という実話モノ。 たった一人、誰にも行き先を告げずに来たし、 携帯も電波の届かない場所、 水も残りわずか。 どうやって…、と思っていたが、 こんな風にやるのか…勉強になるな。いやいや、 そんな手順は覚えたくない^^; 動悸が激しくなるなか回想に逃避しながらも、 ふと目を覚ますと目の前の岩は動かずそこにある。 考え、 手段を講じなければ、 死ぬしかない。 一人の人生の小ささと大きさを同時に実感したというか、 あれこれ言いながらも見ごたえのある1本、 乞うご期待。
シネマ走り書き
2011年3月9日
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