ナチス第三の男:作品を観た感想(3)
ナチス第三の男 HHhH
★★★ 本作は前半がハイドリヒの物語で、後半が暗殺する側の視点となる。2つの異なる映画がくっついているような塩梅だ。前半の「サイコパス」で「サド」のハインリヒの鬱屈した精神が出来上がるまでの行程が描かれる。ヒムラーに見込まれ、SS情報部の幹部になってからの人とは思えない狂気の描き方は観ていて気分が悪くなり、早見モードにしたくらいだ。本作もハイドリヒの筋と自由チェコ軍と英軍側の動きを交互に描写するとかの工夫があればもう少し観られたのではないかと感じた。確かに歴史と原作に則ればそうなんだろうけど、あまりにも救いがなさすぎで、観終わってムカムカ感のみが残った映画だった。
映画!That' s Entertainment
2020年5月10日
ナチス第三の男
★★ アクション大作の風格を持つキレのいいカット割りが魅力的でもあり、リアリズムもしっかりと描かれていた。それでも、30代でナチス党幹部に昇りつめたラインハルト・ハイドリヒとは何者だったのか。単に軽薄で冷酷な出世欲の塊だったのか。それ以上はこの作品からは何も伝わってこなかったと思います。
映画に夢中
2019年4月5日
ナチス第三の男
原作があるからいじくり倒せないのは十分解るとしても「ハイドリヒを撃て!」がすでに公開されていたのだし、「ナチス第三の男」とハイドリヒに焦点を合わせた銘なのだから後半をそれなりにして前半のハイドリヒをもっと掘り下げてもヨカッタでは?と。ハイドリヒによる虐殺行為の狂気は目を惹くところもあれど、なんだかんだで「ハイドリヒを撃て!」を2回観たといったところで、観るなら迷わず全体的に濃くあった「ハイドリヒを撃て!」を薦める。
風情の不安多事な冒険 Part.5
2019年1月27日
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