信さん 炭鉱町のセレナーデ:作品を観た感想(4)
「信さん・炭坑町のセレナーデ」 mini review 11533
★★★ 近頃の薄っぺらいご当地映画とは一線を画している。とってつけたようなお祭り再現シーンや、観光絵葉書的な暢気な景観シーンがほとんど見当たらないというだけではない。炭鉱町を舞台にした少年少女たちの少しビターな成長物語なのだが、その年月の過程をほどよい距離をとって抒情詩のように映し出しているからだと思う。物語は美智代と信さんの微妙な関係を縦軸としつつ、滅び行く炭鉱町の哀歓のようなものをセレナーデとして丁寧にエピソードを綴っている。幅広い観客に受け入れられたのには、それなりの理由がある。
サーカスな日々
2011年8月18日
信さん
★★★ 昭和30年代の北九州の炭坑町における話。同じ様に炭坑町を描いている[フラガール]が新しい動きの方にスポットライトを当てているのに対して、この作品は、むしろ消えゆく炭坑の運命をバックに、主演の小雪の美しさと元気に飛び回る子供達を、リアルに、それでいて夢の中の様に描き出すことに重きをおいていて、その点を評価したいと思います。
映画的・絵画的・音楽的
2010年12月11日
☆ 『信さん 炭鉱町のセレナーデ』
子ども時代のエピソードに登場する子どもたちの顔つきや表情がすばらしい。街の風景に登場する人々の演出にちょっとあざとい、とも見える場面があったりもしたが、親のいない信さんの母親代わりを演じる大竹しのぶの、小雪を陰で批判するどぎつい言葉使いと表情が、下衆なおばさんの見本のようにすばらしく、映画を盛り上げる効果が相当にあった。この映画のすぐれた点は、「泣かせない」で感動させる映画であることだろう。作り手の「信さん」への想いの深さが伝わってくる。見終わってセレナーデの意味を実感できる、なかなかの佳作だった、ような気がした。
映画の感想文日記
2010年11月28日
信さん 炭鉱町のセレナーデ
★★★ この時代としてはいささか美人でスタイルが良過ぎるけれど、何故か案外はまっている小雪は今回バツイチで子持ちの役。物語は彼女の息子・守が過去の回想を語りかけると言うスタイルです。島一番のガキ大将・信さんと彼の妹・美代も含め守はドンドン逞しく島の子として成長していきます。中尾ミエ演じる駄菓子屋のおばちゃんが実に味のある存在。時代は高度経済成長期、当然ながら石炭産業は斜陽の一途。小さな離島の炭坑町で守が信さんと過ごした数年間の想い出を唯淡々と綴ったこの物語、誰しも心の中にこんな懐かしい想い出の1ページがあるのでは。
LOVE Cinemas 調布
2010年11月26日
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