サヨナライツカ:作品を観た感想(25)

サヨナライツカ(’10)
西島秀俊に明らかに率直な”攻め”スタンス、踏み込んだ色香散りばめられた、ここまでハードシーンのある中山出演作は初見で、ある種衝撃作、というか。一番インパクト、というとやはり序盤、沓子が先日酒場で出会ったばかりの豊の部屋に、豊が野球の試合で打ったホームランのボールを持ってやって来て、誘惑、のシーンでの、中山大人の女的な腰の据わり方、というか、脱ぎながら正面から相手を見据える表情。それに対して無抵抗に吸い寄せられる豊、結局このシーンが、この物語のトーンを決めた、という感じ。映像的には、舞台がエキゾチック風物のバンコク。違う形のラブストーリーを味わった、という後味でした。
Something Impressive(KYOKOV)
2015年6月1日

[movie]サヨナライツカ
★★ 正直、何の食指も動かなかったなぁ‥。感動すべきところはどこなのか、いまいちつかめなかった。光子が沓子の前に現れたとき、女って怖いなって本当に思った。一番思ったことは、結局、沓子は豊に人生をめちゃくちゃにされて、寂しく生涯を終えたんだなってことかな。所詮その程度かって。あんなに奔放に過ごしていた人が、一流ホテルのVIP担当なんてありえないし。で、ありがちな耐える女、裏切る夫。25年の歳月を経て改めて愛していたことを思い出す。だからなんなのだろう?許してくれなのか。‥誰にも感情移入できない映画でした。
日々のたわごと
2010年9月3日

サヨナライツカ
婚約者がいてラブラブのはずなのにこんな風になるのは基本的にNGな話。どうも腑に落ちないのは沓子の行動。一目ぼれとはいえ、彼女の行動は唐突過ぎて心の深い部分が見えてこない。台詞も特別に印象的なものはなく予想がつくものなので、この2人の運命的な出会いと絆を深めていく様子を見ても感情移入しにくい。3か月という期間でもっともどかしい感じが伝わってくるとよかった…。あまりにも普通すぎてどの立場にも自分を投影出来ないので切ないストーリーなのに勿体ない。オリエンタルホテルはめっちゃ綺麗。ラストもそりゃないでしょ、、。
ひばなのシネマの天地
2010年7月4日

『サヨナライツカ』
孤独という"友人"を受け入れている冷静な人は、心では強く誰かを愛したいと願い、用意しているはずのサヨナラを出し惜しみにする。覚悟ができているからこそ1日でも長く今ここにある愛を引き延ばしにしようとする。光子がバンコクまで沓子と対峙しにくるシークエンスが心に残る。光子には豊との愛を放棄することもできた。でも彼女はいつかくるサヨナラの時までの愛を選んだ。彼女は賢くそして誰より強い女性。自ら綴る詩のごとく、いつかこうなることを知っていたかのように、彼女は最初からサヨナラを用意していた。
シネマな時間に考察を。
2010年3月19日

観ました 「サヨナライツカ」
もうストレートに動物的な肉欲とかそんなかんじではじまる恋愛なのですが、身体の関係のみに止まらず精神的にもお互い惹かれあっていく。そんな豊に不信感を抱く光子。光子のいないタイでひたすらじゃれあう豊と沓子。所詮かなわぬ想いを抱く沓子の切なさも伝わりましたし、とても美しい映像と台詞で見ごたえ十分だと思います。しかし後半が…後半が、、いきなり25年後とかってタイムマシーンに乗せられて、老けメイクを施した主人公その他登場人物たちをただただ見なければいけない…長いです、後半が!!いつまで続くのみたいな。
オヨメ千感ヤマト
2010年3月12日

映画「サヨナライツカ」
女性向きのドロドロのラブストーリーと思っていたが、若干甘さはあるが、男性の視点で男の夢、ロマンを描いて、心を動かされる。オリエンタル・ホテルのサマセット・モーム・スイーツを中心に、25年前のバンコクと現在のバンコクを舞台に展開され、映像がとても印象的で美しい。また、航空機や空港がいろいろな場面で登場するのも個人的にとても興味が持てた。アイドル時代から大ファンの中山美穂の久々のスクリーン登場だが、とても40歳とは思えない妖艶な魅力を発揮し、絡みシーンの熱演は凄みを感じた。
Serendipity !
2010年2月28日

映画<サヨナライツカ>
バンコクで始まった恋が東京、ニューヨークへと場所を移し、25年の時を超えて愛へと変わる過程がとても切なかったです。人間として生きていく中で避けられない別れ。そして、人生の選択や岐路..。若い頃の別れや選択が本当に正しかったのか? そんな問いかけが、見てる側にも"ぐぐっ"と迫ってきます..。愛の形や人生の選択について考えさせられる切ない大人のラブストーリーです^^ 全体的には日本語なのに韓国映画の"のり"。カメラワークも慣れない動きをするので、考えず"感じる"がこの映画を楽しむコツでしょうか??
美味−BIMI−
2010年2月26日

サヨナライツカ(試写会)
★★★ 人は恋をすると、性格や行動パターンが変わるといいますが、最初は女王様状態だった沓子が、豊のことを真剣に愛するようになる姿は、まさにその典型ではないでしょうか。光子はタイへ行き、お人好しにも思えましたが、感情的にならなかったのは、豊をそれだけ愛しているという愛情の裏返しではないでしょうか。このシーンでは、光子の器の大きさを感じさせてくれました。最後まで沓子が一体何者だったのかが明らかにされなかったことが大きなマイナス要素。それが分かっていれば、沓子に少しは感情移入が出来たかもしれません。
必見!ミスターシネマの最新映画!
2010年2月8日

『サヨナライツカ』美しくも悲しい・・沓子(中山美穂)の愛 
私はヒロインの沓子と同じで「愛されたい」と思う人なので愛されたことを思い出す…というか、そう思って死にたい(笑) 少なくともまだ好きなのに、何かの事情でお別れしなければならなかった。別れたことを後悔したことがある。そんな経験がある人なら心を揺さぶられるだろう。私は終盤からこみ上げてくるものが抑えられず、グズグズになりました。主役の二人と並んで沓子の恋敵であり豊の妻でもある光子の存在を忘れてはならない。ある意味、この人が一番強い。サヨナライツカというのはこの光子の書いた小説なんですね。
花と夢と美しい部屋
2010年2月7日

「サヨナライツカ」に見た究極の愛・・そして復縁
後半辺りから 涙が止まらなくなってしまった私ですが、私と同じようになる人がいるかも知れない。なぜなら、一番好きだった人と別れなければならなかったあの日を思い出してしまうから。一瞬の熱情が25年という時を超え、一生の愛となる。離れていても時がたっても、そこまで人を愛することができるだろうか? 「かなわない恋だとわかってた…」それでも愛し続けていくと決めた。「忘れられない存在であったかどうか」、「忘れられない思い出を共有しているかどうか」が大きなキーワードとなっています。
復縁の切り札
2010年2月7日

サヨナライツカ
主演、中山美穂。原作は夫の辻仁成さん。監督が何故か私の頭の中の消しゴムのイ・ジェハン。韓流じゃなくて良かったのでは? 伝えたい事はわかるけど私には合いませんでした・・・。
単館系
2010年2月2日

『サヨナライツカ』
★★★★ 「つまらない映画だったよ」 とひとことで済ませてしまう映画なのかも知れないが、そうとは言い切れない部分も多くあり、原作か脚本かのどちらかは相当にくだらないものだということは何となく感じとれるものの、編集か演出か、俳優の演技か、どこかに捨てがたい魅力があり、混乱した物語の中にも魅力らしきものがないとは言い切れない。25年の長きにわたる大恋愛メロドラマだったが、何の感慨ももたらさないのは欠点のように見えて実は美点かも知れない。中山美穂の女優復帰が目的であれば無駄な感動は邪魔になるだけだろう。
映画の感想文日記
2010年1月28日

*サヨナライツカ*
オリエンタリズムあふれる切ないこの映画。私はかなり好きです。激しく悩みはしたものの、豊が選んだのは光子。沓子には"好青年ね"と何度も言われてましたが、それはそういう無難な人生の歩き方をあなたは選ぶのね・・という意味だったのでしょう。人間って"選ばなかった人の方を美化する"ものかもしれません。しかも25年後に会ったときに会った沓子は以前とはぜんぜん違って清楚な感じでした。エキゾチックな都市バンコクを背景に恋愛物語というか人生の生き方について問うような作品。う〜ん、充分浸ってしまいました。
Cartouche
2010年1月27日

サヨナライツカ
★★★ わかりにくいとうか好き嫌いがあるようなストーリーを、このラブストーリーに描ききったイ・ジェハン監督は、やっぱりすごいっておもったわ♪ あいかわらず..ミポリンはきれいだわ〜☆ アップにもこれだけ耐えられるアラフォーは少ないわよ♪まあこの映画をみてておもったけど、辻仁成は、愛に生きる強く純粋な女性を美穂ちゃんに演じてほしかったんだろうな〜。そして西島秀俊がまたいいのよ!この人もってる雰囲気がとっても好青年なんだけど、なんか裏の顔をもっていそうな雰囲気もいいね〜。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2010年1月27日

☆☆「サヨナライツカ」を観てきました☆☆
映画自体はセリフも多くなくゆっくり時間が流れている部分が多く演じてる方々のしぐさや風景などが多い作品でした。「大人の映画」なかんじですね。「お金はたくさんあるけど本当の愛情を求めている」 それが中山さん演ずる「沓子」の印象です。そして豊(西島さん)の婚約者の光子(石田さん) 何も知らないお嬢様風に登場していますが実は凛とした女性でした。それがまた対照的で良かったです。その光子の芯の強さが映画を引き立たせてるんじゃないかなと感じました。邦画というよりはフランス映画っぽい印象ですね。
♪♪かずくんままのマネー&映画日記 ♪♪
2010年1月27日

サヨナライツカ
物語を素直に読めば、足るを知らない夢想家の夢が、さらに現実の航空業界の厳しさに巻き込まれ(作品で詳しく分からないのですが)、さらに婚約していた時の別の女との情欲を思い出されてしまった男、女は戦わず思いのみ持ち続ける、という純愛と情欲を抱いた人たち。蹴落とすように言えばそれだけのことだけれど、それだけのことっていうのが生きるという事なら、それで感動させようというのですから人によって受け付けない可能性もあるのかな。
しぇんて的風来坊ブログ
2010年1月27日

【サヨナライツカ】
意外に面白く見れました!前半は中山美穂ちゃん出ているだけで満足だったのです。だからか後半の25年後からはちょっとキツかったな。ダラダラとした印象。全体的にダメダメだったとは思わないんだけど、沓子や豊の感情が伝わってきて切ない!とはなりませんでした。でも原作で感じた豊への嫌悪感みたいなものは映画では感じません。好青年と言われる豊だけど、どう見ても心に色々なものを持っているギラギラした人に見えるのが面白かったなー。特殊メイクや仕草は変すぎてこれも笑えた。ストーリーなどには色々思うところあっても、私は満足です♪
日々のつぶやき
2010年1月26日

サヨナライツカ
婚約者の光子、これぞ良妻賢母の見本って感じ。そんな彼女がバンコクで沓子に会いに行って「彼の前から消えて」と言い放つシーンはなんだか圧倒されました。私は豊さんの正妻になるのだからあなたは敵わないのよと遠回しに言ってるのもなんだか怖い。そんな前半はとってもよく、空港で沓子と別れるシーン目が回りそうになりましたがそこら辺までは釘付けとなりました。しかし25年後からはなんだか間延びした感じがしました。ここを描かない方が豊と沓子の燃え上がるような恋と、その恋をどうしても貫き通せなかった切なさが伝わったかもしれませんね。
Diary diary!
2010年1月24日

☆サヨナライツカ(2009)☆
観始めてすぐ、「私この映画ダメかも…」と思ったのですが、冒頭のままの思いが最後まで続いてしまい…ワースト映画になってしまいました。2人の情熱的な恋、一生をかけて愛するくらいの深い愛が全く感じられなくて…。その上にやたら、長い…25年後って必要だったのかな?ミポリンは好きですし、相変わらずお美しい!ですが、あれだけ大胆な濡れ場を演じるなら、やっぱりちゃんと脱がないと(笑) かえって不自然でした。ストーリーは唐突、身勝手に思える登場人物のだれにも感情移入できず、何も伝わることのない作品となってしまいました。
CinemaCollection
2010年1月23日

『サヨナライツカ』 試写会鑑賞
☆映画があまりにも単調で暗くてつまらなかったので、鑑賞後に原作本を読み返してみました。無駄にエピソードだけ取り入れようとしていたのが劇中では唐突すぎたり、また若干変えている設定のせいでちぐはぐな印象になってしまったような気がします。ともかくストーリーがわかりづらい。登場人物の感情が伝わってこない。沓子が秘めた思いも伝わってこなければ、沓子の豊への愛情や、豊の沓子への愛情が本気のようには思えない。ただの遊びの恋愛にしか見えない。それなのに25年越しの愛とか言っちゃってる時点で興ざめな感じ。
映画な日々。読書な日々。
2010年1月23日

サヨナライツカ(試写会)
★★★ 中山美穂による中山美穂のための作品といったところでしょうか。いわゆる「肉食系中年女子」を上手に演じていたと思います。ただ、豊に関して言わせると、いきなりお互い無言で体を重ね合わせるという展開はあまりにも唐突だった気がします。25年後以降の話がプラスアルファ程度でいいのに、比較的長く、中だるみしてしまうため、一気に興ざめしました。しっかりと特殊メイクを仕上げるべきですし、できないのであれば、俳優を変えたり、空白期間を短縮するべきだったのではないでしょうか。25年後のトーンダウンが非常に残念。
必見!ミスターシネマの最新映画!
2010年1月19日

サヨナライツカ / Sayonara Itsuka
★★★ 前半は文句言いながらも?けっこう惹き込まれてみてたんだけど、いきなり後半で25年後になってからはなんじゃこりゃ?って思うところも急に多くて。まず、いきなりの老けメイクがかなりヘン!二人が50にはなってるはずなのに殆ど変わってないし..。懐かしい愛しあったあの人が目の前に現れて、押さえきれない気持ち。分かるけど、家族を捨ててやり直そうとするなんてどこまで自分勝手な男なのか! つまらなくはなかったけど、そんなワケで総合的にみて普通になっちゃった〜。でも、なんだかんだ言っても 観て良かったな。
我想一個人映画美的女人blog
2010年1月13日

サヨナライツカ
物語のかなりの部分は二人の愛の日々です。結ばれた時からの愛の時間は、そんな愛を裏切れるのですか〜と思うほど笑顔に溢れていてこれはもう、寂しい心を抱えた沓子が愛への考え方を変えてしまうのも分かるなあと感じました。それにしても25年後の展開には、う〜んと思ってしまいました。あまりにも急に25年後に飛んだことにも驚きましたけど、その後の愛の行方にも何となく釈然としない気がしてしまいました。でも、そういう答えもあるかなあとちょっと思ってしまいました。映画の中で出た質問に…いろいろ考えてしまった1本です。
とりあえず、コメントです
2009年12月14日

試写会「サヨナライツカ」
この物語は25年間の空白期があるので、これを映画でやるとなるとメイクとか大変だったろうし、もちろん役者さんの演技も要求されますね。そういう意味では映画化が難しい部類に入るんでようね。まあ、まずまずは評価できる出来栄えでしょうか。でも、何かが足りないというか、泣ける感じではなかったなぁ…。監督さんが韓国人のイ・ジェハンなんで、何となく日本人の情感と違和感があるような気もするし、相手役の西島秀俊に感情移入出来なかったってことかな!? 中山美穂の体当たりな演技には拍手喝采です。
流れ流れて八丈島
2009年12月11日

サヨナライツカ
★★★ 徐々に移り変わる主人公・沓子の心情を、中山美穂が見事に演じ切った作品。豊を連れ回すことに喜びを覚えている沓子は、まさに自分は愛されて当然なのだといった面持ち。女王様状態です。一方の光子は全く正反対の女性。いわゆる昔ながらの日本の良き妻を体現したような女性。石田ゆり子の奇麗で整った顔立ちは育ちの良さを演じるにはうってつけ。全く見事なキャスティングとしかいいようがありません。この2人の対峙シーン、これが圧巻。石田ゆり子渾身の演技といってよいと思います。
LOVE Cinemas 調布
2009年11月6日


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