刑事コロンボ 完全版17:作品を観た感想(2)

スパイ大作戦
「刑事コロンボ/仮面の男」捜査のプロフェッショナルと諜報活動のプロフェッショナルの対決。先ず仕掛けるはブレナーである。刑事を尾行し、刑事宅に盗聴装置を仕掛ける。情報を奪うだけでなく、虚実入り交じる情報を与えておいて真相の隠れ蓑にする。自分を捜査の対象から外す為に、組織の持つ政治力を利用する。しかし、ブレナーの打つ手は悉くコロンボに見透かされ、寧ろそれらの行為の裏にある目的が奈辺にあるかを嗅ぎ付けられてしまう。一方のコロンボはいつも通り。堅実な捜査と卓抜な推理とで真相を解き明かし、犯人たるブレナーを追い詰める。
MESCALINE DRIVE
2008年12月6日

異文化交流
「刑事コロンボ/ハッサン・サラーの反逆」は面白い。本作では、コロンボは犯行現場の状況から犯人は領事館内部の者であると睨み、加えて領事館から不審車両が逃走した際に警備兵の銃が故障していたことに注目して武器庫の鍵を所持する人物に辿り着いたわけだ。犯行手段を正しく摑み、そこから実行可能な人物を特定するアプローチによって、犯人はサラーであると結論付けた。これについては別に目新しいことではないが、犯行の動機もサラーが犯人であることを示す決定的な物的証拠も摑めなかった。
MESCALINE DRIVE
2008年12月4日

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