ばしゃ馬さんとビッグマウス :作品を観た感想(4)

ばしゃ馬さんとビッグマウス
★★★ 出来事が何も起こらず随分と地味な作品ではあるものの、脚本家志望者を巡る物語を監督自ら脚本を書いて映画化した入れ子構造となっていて興味深い上に、主演の麻生久美子の好演もあって、まずまず面白く仕上がっています。映画の導入の部分で、淡々とした進行ながら、みち代の現在置かれている状況が観客に鮮明に簡潔に印象づけられます。言うまでもなく、観客に与える印象は、脚本のみならず、出演する俳優の演技力や、全体を統括する監督の力量などによるものでしょうが、本作の出来栄えがまずまずだと思えるのは、その脚本自体がうまく書けていることが大きいのではないでしょうか。
映画的・絵画的・音楽的
2013年11月12日

ショートレビュー「ばしゃ馬さんとビッグマウス・・・・・評価額1600円」
★★★ 映画自体はすばらしい仕上がり。原稿に綴られる言葉一つ一つが、そのままシームレスに映像へと繋がる秀逸なオープニングに心をつかまれる。人生の岐路に立ったばしゃ馬さんと、ようやく夢への第一歩を歩みだしたばかりのビッグマウスの、青春の始まりと終わりのコントラストが生み出すビターな光と影の物語。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2013年11月11日

「ばしゃ馬さんとビッグマウス」:苦いけど、人生は続く
119分使っちゃうと、ちょっと長すぎる題材ですしね。全編を通してウェリントン・メガネ姿の麻生久美子、似合ってます。こういう薄い顔の人って、大きなメガネが似合うんですよね。キャストの中では、マツキヨ役の山田真歩がクセ者的にいい味出してました。
大江戸時夫の東京温度
2013年11月7日

ばしゃ馬さんとビッグマウス
★★★ 麻生の実年齢は35歳なので撮影時は主人公と同年齢だった筈。違うのは麻生が日本を代表するような女優であり、結婚し、出産し、何でもこなしていること。なのにまだこうした役回りを演じるのがうまいこと。本作は麻生の出産後の本格復帰作でもある。
佐藤秀の徒然幻視録
2013年11月3日

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