ルルドの泉で:作品を観た感想(8)
ルルドの泉で
巡礼にきた団体客の様子を淡々と描いている作品ですが、細かい色々な意味深さと静謐さがどこかハネケ作品っぽいなあと思ったら、ハネケ監督に師事してた監督さんだったんですね、なるほどー。状況によって変わる人の感情の残酷さが鋭く辛辣に描かれていると思います。主演のシルヴィー・テステューさんが良かった。少し遠慮気味のかすかな幸せが不安に変わっていく表情が巧い!レア・セドゥさんは奔放で色恋に夢中な介護ボランティア役を演じていましたがこちらも印象に残る。
いやいやえん
2013年6月24日
ルルドの泉で
淡々とした様子で進む作品。なんだかドキュメンタリーを見ている気分。最初は本当にルルドの泉推し。ただ観光地を撮っているだけで、え、奇跡いつ起こるの?と思うくらいにルルドの泉の観光を詳しく描いてます。これはちょっと行きたくなりますよ。そういう意味では成功しているかも。色々と出て来る登場人物達の気持ちが気になる作品でした。
映画感想メモ
2013年5月29日
【ルルドの泉で】奇跡の意味
ルルドの風景、その中で行われる様々な儀式や巡礼の様子は物珍しく、ちょっと観光旅行しているような気分になれます。神の奇跡が起こるのだから、当然物語は全体的に宗教的な空気が漂っています。凄く感銘を受けたとか感動したかというと、あまりそういう事はなく…。これで終わりかよーーー!!ってやつですよ。
映画@見取り八段
2013年1月25日
ルルドの泉で
★★★★ クリスティーヌやマリア達の様子を織り交ぜながら巡礼の様子を映していきます。宗教や信仰を題材にしていますが、恣意的に崇高な雰囲気を作っているわけでもないですし、クリスティーヌなどの登場人物に感情移入してしまうような描写もほとんどありません。それだけに巡礼に訪れる人やボランティアの人々のちょっとした言動で多様な人の気持ちを描き出しているように思います。
映画とライトノベルな日常自販機
2012年8月26日
『ルルドの泉で』 (2009) / フランス・ドイツ・オーストリア
★★★★★ ツアー客の全てが病人ではないというのが本作のポイント。そしてこのツアー参加者に限らず、人の境遇というものは人の数だけ存在しており、物事に対しての見方も様々である。何気ない動作に人の心の動きが見え隠れしており、それが非常に面白くもありゾッとするところでもある。介護人さんたちの制服が可愛かったですね。 赤いカーディガンや三角の頭巾は可愛らしくもあり、日本でもこのくらい自由な雰囲気で介護人さんが振る舞っていてもいいのではという気もする。彩りのある外見はそれだけで希望が持てるような気もする。
Nice One!! @goo
2012年5月19日
ルルドの泉で
★★★★ 「すぐ戻るから」 ところで、“奇跡”が起きる前に一瞬、教会には似つかわしくないような若くてグラマーそうな美人がベッドに座っている後ろ姿が映った。一体彼女は何者なのかと思う。マリアの普段着姿のようでもあり、セシルの若い頃の姿ではないかとも思え、あるいはクリスティーヌがなりたかった女性像とも思える。3人の女性とも、“奇跡の地”という特殊な心理世界でありうべき理想像と現実とが交錯し合っている感じがする。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年12月27日
ルルドの泉で・・・・・評価額1650円
★★★★ 登場人物の内面に踏み込まないが故に、我々はスクリーンを合わせ鏡として、自らルルドの小さなコミュニティーの一員となり、クリスティーヌに起こった事を考えて、内なる心に問いかけるしかない。 彼女を心から祝福するのか、それとも密かに神の意図に疑いを向けるのか。 奇跡という予期せぬ現象に揺れ動く人々の姿を通して、我ら人間なるものの本質を考察する映画なのである。 さすがに師匠ほどの悪意は感じさせないが、なるほどこの突き放した様なキャラクターとの距離感は、ハネケ譲りなのかもしれない。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年12月8日
『ルルドの泉で』お薦め映画
★★★★ 舞台はルルドだが宗教色は薄く、意地悪なくらい冷静な目で、人々の心の葛藤を描いている。一見地味だが、かえってこのくらいの方が、ヒューマンドラマとしては面白い。奇蹟が起これば幸せになれるのか? 聖地への旅行気分が味わえて、奇蹟を求める意味について考えさせられるお薦め作品だ。
作曲♪心をこめて作曲します♪
2011年11月26日
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