ミリオンダラー・ベイビー:作品を観た感想(14)

ミリオンダラーベイビー
陳腐さを乗り越えて、ある意味、どこまでもドラマチックなこのストーリーを多面性を持った寓話として成立させたのはクリント・イーストウッドの火の客観性ゆえだろう。心を脳みそを想いをシャッフルされ続け、刺激され続け、こちらの息を容易にはつかせぬようなそんな映画だった。必見。
映画に耽溺
2014年7月12日

ミリオンダラー・ベイビー(MILLION DOLLAR BABY)
想像していた内容とまったく違ってました。ボクシングが舞台となっていますが、メインの話題ではないですね。一応題材としてボクサーを扱っていますが、ボクシング自体はほぼメインの話題ではなく、それにかかわる人それぞれの人生がメインと言う感じですかね…。主人公のマギーはとても幸福と言えた感じではないのですが、持ち前の強い意志でどんどん前に進んでいきます。もう最近はこのガッツさが私には無いなぁと感じたのでした。非常にいい映画でしたので、お勧めですが、内容は結構重いです。以上、ご参考。
シネマクマヤコン
2010年9月13日

ミリオンダラー・ベイビー/Million Dollar Baby(映画/DVD)
★★★★★ 宗教的な価値観や政治的思想とは別として、あくまで映画的なエンターテイメントとして、個人的には物凄く切なく泣ける映画でございました。アカデミー賞を受賞したヒラリー・スワンクもモーガン・フリーマンも素晴らしい演技なんですけど、単にオスカー受賞作品だからじゃなくて素晴らしい映画やと思います。ラストについては賛否わかれるところだと思いますけれども、そこを考えることにこそ意味があるので、何が正しいとか正しくないかとかの答えはない。価値観によっては最悪の映画ともなりえます。
映画を感じて考える
2010年2月8日

【ミリオンダラー・ベイビー】KOされるのは私たち自身
人生への最後の夢を抱いて上京してきた女と一度夢に挫折し、もうそろそろ平穏な暮らしを望んでいたトレーナーが出会う。お互いに相手を認め合うようになり、トントン拍子に上へ登っていく。しかし、物語は突然主人公たちと見ている私たちを奈落の底に突き落とす。衝撃でした。「理不尽」ってこういう事を言うんだなぁ、と。神様なんて本当にいるんだろうか。闇の中に深く沈みながら、その底にある物を模索する。見終わって、涙しながらも人の幸せと人生について考えさせられる映画。
映画@見取り八段
2009年9月25日

ミリオンダラー・ベイビー
ボクシングの話ではあるが、ボクシングは単なるツールであって、映画の根底に流れているのは「絆、きずな」。彼は、全身全霊をかけて、何もかも、己さえ捨ててまで、彼女を大切にした。ただ、観てほしい。イーストウッドは淡々とした語り口で、皮肉たっぷりに、人生の本質を描く。
猫の毛玉 映画館
2008年10月21日

Million Dollar Baby
★★★★★ 半分以上が号泣でした。クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンみんな演技がすごい。
日々映画日記
2007年2月18日

映画「ミリオンダラーベイビー」と尊厳死
ボクシングの世界でのし上がってタイトル戦で勝っておしまいかなと思っていたのですが、むしろそこから映画が始まったと言っても過言ではないほどでした。 人工呼吸器を外してほしいと本人が強く望んでいるとき、一体どうすればいいのか。 人生最良の時を知ってしまった人からすれば、その時を失うのが怖いはずです。 「生かすということは、殺すということ」。 この矛盾に対して出した答えは、映画でご覧下さい。
医学処
2006年8月26日

「ミリオンダラー・ベイビー」悔いのない人生
★★★★ 見て損ナシ! 鋭いパンチが炸裂し のけぞると、こちらも同じような痛みを感じる そんな映画だった。 人は何を求めて生きているのか。 「やりたいこと」がしたい。 よく耳にする言葉だ。 聞き返す、「それは何?」 「よく、分からない」 誰もが自分に問うときがあるはず、自分の描いた未来は今の自分だっけ?と。 どこかに到達したら、また次を見定めて進む以上、「充分に闘った」という気持ちは常人にはなかなか感じられない。 彼女は幸せだったのか。
soramove
2005年12月17日

「ミリオンダラー・ベイビー」 (2004)
か…悲しすぎる…泣いてしまいました。 この映画を通じてのキーワードのひとつはbackwardだと思います。 主人公フランキーは過去に親友の元ボクサーが失明する試合を止めなかったこと、娘と不仲になったことを心の傷にしてつ生きてい常に後悔しながら生きています。 彼の人生は一言にしてbackwardなのです。 あと、アイリッシュパイプスが良かったです。 パーフェクトワールドでも使ってたと思いますがクリントはアイルランドが好きなんでしょうか。
とりあえず生態学
2005年12月1日

「信仰」と「教義」〜「ミリオンダラー・ベイビー」
「アガペー」とは「神の愛」です。 与える愛。無償の愛。 イエスが人々に与えた、愛です。 「ミリオンダラー」のラスト近くでは、フランキーのマギーへの愛情は、「親子愛」よりも「アガペー」に近い、究極の人間愛を私は感じました。
シカゴ発 映画の精神医学
2005年6月13日

「ミリオンダラー・ベイビー」を観る
★★★★★ 三位一体の奇跡のようなアンサンブルが織りなす魂のドラマ 本年度のアカデミー四部門を独占した本作。評判通りの傑作、珠玉の逸品であります。 細部に至るまで緻密に造形されたキャラクター、全てが計算され尽くされた言動など、全く無駄というものがないのは言うまでもないこと。驚かされるのは、そうした計算ずくの作品でありながら、登場する人物一人一人にどくどくと生々しい血が流れていることでしょう。
Cinema Satellite Neo
2005年6月12日

ミリオンダラー・ベイビー
★★★★ 年老いたイーストウッドは、とても良い味わいを出している。晩年、俳優として開花した、いかりや長介さんを思い出した。枯れ具合が良い、といっては失礼だが、なんとも言えない良い味わいを出しているという点で、何かイメージが重なった。 人間と人間。心の深まり。そして、心に染みるラストシーン。助演のモーガン・フリーマンも最高に良い。
シカゴ発 映画の精神医学
2005年6月5日

悔いのない人生
★★★★ 鋭いパンチが炸裂し のけぞると、こちらも同じような痛みを感じる そんな映画だった。人は何を求めて生きているのか。彼女は幸せだったのか。それも明確な答えはやはり分からないが、大切なことを考えるきっかけを作ってくれる稀有な作品だ。欲しいものは沢山ある。だけど映画の主人公の彼女ほど熱望したことはない。危なげない人生には、「悔いがない」といえるほどの強烈な達成感もないのだろうか。
soramove
2005年6月3日

『ミリオンダラー・ベイビー』、観ました。
勝負の世界は、僅か一握りの勝者と、その他圧倒的多数の敗者によって成り立っている。そして残酷にも勝負のアヤは、あと少しの運と不運がその両者を分けるのだ。ここに描かれるのは、紛れもなく“その敗者たち”の物語‥‥ ボクは激しく熱い感動が、これほど静かに切なく染みてくる映画を初めて観た‥‥。
肯定的映画評論室Blog支店
2005年5月30日


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