ベン・ハー :作品を観た感想(4)

「ベン・ハー」
★★★★ ハリウッドの往年の歴史大作の最も優れた1本であるのは確かだろう。見応えは、じゅうぶん。
或る日の出来事
2020年7月21日

『ベン・ハー』
原作に[A Tale of the Christ]というサブタイトルがついていたとは知らなかった。道理でキリスト生誕から映画は始まり、十字架処刑あたりで終わっている。ベン・ハーとイエスは劇中で2回遭遇する。圧巻は何といっても競馬レース。どう見ても死者が出ているしょ、あれ。最期は業病(ハンセン病?)にかかっていたベン・ハーの母と妹がいきなり快癒し、ハレルヤ、ハレルヤの大合唱で終わる。宗教PR映画のように見えなくもなかった。
23:30の雑記帳
2010年6月16日

午前十時の映画祭「べン・ハー」 現代の日本
主人公をジュダ=ベン・ハーとすれば、悪役(敵役)はメッサラであろう。主人公の視点で見ると、メッサラはローマに心を売った裏切り者となろうが、現代的な見方では、悪役というよりジュダ=ベン・ハーとの生き方の違いということになる。支配者の側に立って被支配者の側にもなんらかのメリットを与えようとする態度は、現在もいろんな場面で見ることが出来るのではないか。現代のメッサラは増殖中である。
映画と出会う・世界が変わる
2010年4月22日

午前十時の映画祭 「ベン・ハー」は...
この映画はキリストの奇跡をベン・ハーという人物の数奇な半生を通して描いたものというべき。ローマ帝国と被占領地のエルサレムと被支配者のユダヤ人との関係や両者が置かれた状況が実に明瞭に語られる。支配者と被支配者の関係になった、また体制側に身を置いた親友との関係。支配者による密告のすすめ。これらのことは今も十分に通用する。「ローマが倒れれば、世界は喝采するだろう」という趣旨の「ベン・ハー」の言葉でローマという言葉はアメリカをはじめとして様々な国家、政府など権力の名称に置き換えることが出来る。
映画と出会う・世界が変わる
2010年4月17日

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