悪童日記:作品を観た感想(9)

悪童日記
★★★★ 社会慣習など法律といった平時の状況をすべてはぎとられたときに、一体人間に何が残るのかというのか、深く考えさせられます。アンドラーシュ・ジェーマント、ラースロー・ジェーマントは実際の双子の兄弟で、家庭に複雑な事情があり家族と離れて暮らしているそう。彼らが次第に笑顔を失っていき、目だけがギラギラ光っていく様子がなんとも凄惨。祖母役のラースロー・ジェーマントも怪演としかいえない演技で愛憎うずまく感情をみせてくれます。さらに、不穏な音楽とうらはらの美しい田園風景が、映画に深みをましてくれます。
映画好きパパの鑑賞日記
2017年1月27日

悪童日記
主演の双子の美少年は、素人だっていうんだから驚きだ。映画は双子の目線で起こったことをそのまま日記のように淡々と流していき心理描写は一切描かれていない。双子の目に映る世界の暗さが半端なかった。
いやいやえん
2017年1月23日

『悪童日記』〜子供の時代が終わる時〜
★★ どこでもない、誰でもない、そして、どこでもあり、誰でもある物語、一種の寓話としてこの物語を成立させておるのですね。
偏愛映画自由帳
2015年3月20日

悪童日記
★★★★ ハンガリー出身のアゴタ・クリストフの小説を映画化し、第2次世界大戦下の過酷な時代を生き抜いた双子の日記を通して世界を見つめた衝撃作です。この二人は今後どうなるだろうって思ったな〜。
C’est joli〜ここちいい...
2015年1月23日

悪童日記〜それでも知的であり続ける精神
1944年のハンガリー西部が舞台らしい。20歳ごろまで過ごした作家が書いた物語が原作。実際の戦闘シーンは皆無。
佐藤秀の徒然幻視録
2014年12月11日

「悪童日記」:上質な疎開ハードボイルド
映画として「上質」です。何十年も前の既に評価が確立された「古典(クラシック)」を観るような感じでした。全てのカットに隙がありません。作品の多くの部分は行動で語っています。とにかく映画自体のたたずまいや描写が見事にハードボイルドなのです。
大江戸時夫の東京温度
2014年10月22日

映画・悪童日記
戦地の様子が直接的に描かれることはありません。ピロシュカ・モルナールの演技はインパクトがありましたねぇ。全体にシンプルにまとめられていますが観客の心に訴えるものは大変大きい作品だと思います。原作者であるアゴタ・クリストフ自身の体験が大きく反映されている作品、とのこと。「悪童日記」と続編「ふたりの証拠」「第三の嘘」も読んでみましょう。
読書と映画とガーデニング
2014年10月17日

悪童日記
どなたにもオススメの作品とはいかないけれど、鋭く突き刺さる、子供の問いかけ。ちょっとシュールな戦争ドラマですが、私は結構好きな作品でした。
to Heart
2014年10月9日

ショートレビュー「悪童日記・・・・・評価額1700円」
★★★★ 固有名詞が一切出て来ない、神話的な寓話劇だ。この映画を観ていると、いったいこの世の中の何が正しくて何が間違っているのか、答えを出すことが出来なくなるのである。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2014年10月8日


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