ターナー、光に愛を求めて:作品を観た感想(3)
ターナー、光に愛を求めて〜元祖自撮り棒
★★★ 印象派の先駆けとも言われる後半の画風を描き、オープニングはマネやモネの睡蓮や麦藁の絵をイギリスの風景に採り入れたような映像。ターナー(ティモシー・スポール)のアトリエにある天井をカンヴァスで覆った暗いギャラリー。光が適度に遮られ、絵の印象が違ってくる仕掛けのようだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2016年1月9日
ターナー、光に愛を求めて
映像自体もターナーの絵の光や色調に似せているようではありますが、でも違いますよね。それは映像と絵画の違いでもありますけど、やはりもっと「朦朧体」にしていただかないと・・・。でも何度か出て来るターナーをシルエットにした絵などは、とても素敵でしたけど。ターナーを演じるのはティモシー・スポール。マイク・リーとの名コンビがまたも、という感じではありますが、実際のターナーは(肖像画などを見る限り)スポールほどには太っていなかったようです。マイク・リーは、やっぱりセミ・ドキュメンタリー的な視点で現代の家族を描く人というイメージ。残念ながら最後まで違和感を感じる本作なのでありました。
大江戸時夫の東京温度
2015年7月28日
『ターナー、光に愛を求めて』 マイク・リーの新機軸?
今回の作品で意識されているのは、ターナーが題材を求めて出た旅先で発見する美しい自然の風景の数々だ。作品中にはターナーの有名な作品も登場するが、それらの作品そのものをじっくりと見せるよりも、ターナーが題材としたその風景を映画のなかで再現することを狙っているようだ。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2015年6月25日
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