ビューティフル・デイ:作品を観た感想(5)
映画評「ビューティフル・デイ」
★★★ 極めてスタイリッシュな作りで、ごく一部のマニアックな映画ファン向けである。僕は論理的な人間であるから、小難しい映画は嫌いではないし、論理を重ねて理解させていく作劇であれば少々不親切でも解る自信があるが、こういう感覚的かつミニマリズムの作品は苦手である。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2019年6月1日
ビューティフル・デイ
★★★ 作品そのものはかなり癖の強いものとなっています。爽快さが微塵も無い作品だけど、特殊な演出の効果か、見入らされる展開ではあった。
銀幕大帝αTB受付
2018年12月15日
ビューティフル・デイ
★★★ あの超・実力派にして超・個性派であるホアキン・フェニックス、本作では大きなトラウマを心に抱える、捜索・暗殺のプロを演じ切った、こん身の姿から目が離せない。緊張と不安がかき立てられるシーンでは、神経を逆なでするノイズが、不協和音のように鳴り響き、犯罪組織に迫るとともに、重低音が主人公の鼓動を表現するかのように高まっていく。ジョニーと助けた少女ニーナの迎える朝は、最後に残る気配までが、タイトル通りの美しさだった。
映画に夢中
2018年7月1日
「ビューティフル・デイ」
レフンっぽいとは思ったものの、ラストのダイナーのシーンはちょっとヨルゴス・ランティモスの「ロブスター」に似ている。ヒロインが再起に向かって、まるで虹の架け橋を渡るかのように軽々と出立する部分は決定的に違うのだけれど、抗えないこと、起きてしまったことを無きものにする密約を行う場所として、ダイナーはよく活用されているような気がする。
ここなつ映画レビュー
2018年6月25日
「ビューティフル・デイ」:女性監督のスタイリッシュな暴力性
時間がわかりにくくシャッフルされていたりするので、映画リテラシーの高い人でないと、戸惑う要素満載なのです。ヴァイオレントなハードボイルド映画の監督(リン・ラムジー)が女性であるってことが、けっこう衝撃です。しかも前衛のクォリティがかなり高いのです。この監督、近い将来に(題材さえハマれば)どえらい傑作をものにするかも知れませんね。小生が嫌いなホアキン・フェニックスですが、本作の彼は異常さが生きておりましたね。 そしてジョニー・グリーンウッドのノイジーでアーティスティックな音楽が、ハンパなく攻めておりました。
大江戸時夫の東京温度
2018年6月8日
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