クロエ:作品を観た感想(17)
クロエ
★★★ 後半でじわじわとジュリアンに迫っていくところは怖かった〜っ。あの目が!!! 最初はあまり面白くないなーと思いながら観てたんですが、やはりジュリアン・ムーアの演技力ですね。キャサリンが少しずつ追い詰められていくあたりから面白くなりました。 デビッドは浮気をしてるのかしてないのか...よりもクロエは果たして本当のことを言ってるのかそうでないのかを探りながら観てました。 アクションしてないリーアム・ニーソンは物足りないわー。
新・映画鑑賞☆日記・・・
2011年11月17日
クロエ
羨望や思慕、嫉妬。孤独と虚無感。一旦疑いだすと全てが疑わしく思えて次第に追い込まれてしまうキャサリンの気持ちはわかるものの実際のところは彼女自身の若さの衰えや孤独が自信喪失となって、精神薄弱になっているだけのような気がする。キャサリンの言う事にも一理ある。男性は老いても渋みや円熟さがでてくるけれど、女性は美貌が損なわれるだけ。私も女性だからその辺の気持ちは少しわかるよ(勿論輝いている人だっていますけれど)。ラストはちょっと後味の悪さが残る作品でした。
いやいやえん
2011年11月10日
クロエ(2009年製作版)
★★★ キャサリンには感情移入しにくいのですが、丁寧に作ってあるので彼女の心情も分からないではありません。この映画が良いなと思うのは、キャサリンを中心に進んで行くのですが、クロエの心情もよくわかるのです。ロケーションとか音楽とか映画自体の雰囲気も良い。どろどろした話なのにキャスティングのせいか、映像はとても綺麗です。[恍惚]というフランス映画が元になっているそう。それにしても残酷な映画ですね。後味は良くないけれど丁寧に創られた映画だと思います。
映画、言いたい放題!
2011年7月3日
クロエ
★★★★ 物語は、大学教授の夫に不倫疑惑を抱いた医師の妻が、娼婦を使って夫を誘惑させて真実をつかみ取ろうとする・・・といった展開をしますが、妻を演ずるジュリアン・ムーアと娼婦役のアマンダ・セイフライドの体当たりの演技によって、緊張感溢れる映像となっており、あわせて舞台のトロント市にある素晴らしい現代建築の一端も愉しむことも出来ます。
映画的・絵画的・音楽的
2011年6月25日
*クロエ*
キャサリンとクロエ。まったく比較にならないふたりなのにそれをアッサリ覆してしまったのがクロエの若さとセクシーさでした。クロエにとってはキャサリンはお母さん的存在でもあったようなのです。羨望や憧れ、でもそれはふとした時に嫉妬になり、悪魔的な気持ちまで誘引してしまうのでしょう。慕いつつも、何でもお金で解決しようとするキャサリンに段々と憎しみが増していったのも頷けます。またキャサリン自身も真剣に家族と向き合ってなくて彼女自身にも問題があったとも言えます。ああ・人の心も、そして幸せな生活を維持することもむずかしい…。
Cartouche
2011年6月19日
映画「クロエ 」満ち足りた生活の最小不幸
★★★ 社会的地位はあっても、溢れんばかりの若さを振りまくクロエから目が離せない。当のクロエは自分にないものを持つキャサリンに惹かれていく。不思議な静けさを持つ映画だ。今回リーアム・ニーソンは周囲の思惑を全く知らないダンナを演じ、もちろんアクションシーンもない。衝撃のラスト、こうなったらいくとこまでいくかと思われたがワリとあっさり終わりが来る。ホラーになりかけのギリギリで、これは都会生活の大勢の中の孤独や満ち足りた生活の不満足など、言葉には説明できないものをジュリアン・ムーアの存在が全てを語る大人な映画だった。
soramove
2011年6月17日
「クロエ」
フランス版は違ったがこちらはサスペンス展開となっている。アマンダがとても妖艶でジュリアン・ムーアは全く敵わない。[恍惚]を見ていたのでキャサリンの妄想だということは分かるのだが、その後の展開が凄まじい。キャサリンはどうしようもない立場に陥る。でも結果…クロエがお気の毒。アトム・エゴヤン版はエロティシズム全開で描いているが、フランス版の方が大人のドラマで好きだ。地位も金もあるキャサリンの暴走が穏やかでなく、演じるジュリアン・ムーアの形相もスゴい。フランス版でカトリーヌを演じるファニー・アルダンはエレガントだった。
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年6月13日
クロエ
クロエのキャサリンへの愛には、母親の姿が投影されていたことを思えば、あまりにも切ない。そばにいたいと思う相手と、普通に友情を育む道を、クロエは恐らく知らなかったのかもしれない。彼女のキャサリンへの思いは、確かに欲望もあったかもしれないけれど、単なる肉欲ではなかったと思うにつけ、ふたりが友だちになれていたら、と思わずにはいられないのです。そして、たぶんそれはきっと、決して不可能なことではなかったと思うにつけ。クロエからもらった銀細工の髪飾り、ジュリアン・ムーアの輝くような赤毛に映えてより一層に切ないのです。
キノ2
2011年6月12日
映画レビュー 「クロエ」
★★ 本作は設定が面白く、鑑賞前の想像とはだいぶ違っていてかなり意外性の高い結末になっていた。まさかそう来るとは思わなかったというのが本心だ。普通なら探偵を雇うところを、わざわざ「試す」事により浮気の有無を確認しようとするあたり、どこか女性の底知れぬ恐ろしさを感じる。そしてその結果、待ち受けるものがこのオチだとはなかなか考えたものだ。しかし、それぞれの役者の実力は高いものの、その持ち味を発揮できなかった様に思えた。キャスティング、もしくは演出をもう少し熟慮していたらもっと魅力的な作品になっただろう。
No Movie, No Life (映画・DVDレビュー)
2011年6月8日
クロエ
★★★ クロエは相手の欲しがっているポイントを突く名手。案の定、3者鉢合わせの場面で前提が崩れ去り、キャサリンは振り上げた拳の落としどころをなくしてしまう。何かクロエは幸せを絵に書いたような、富も社会的地位もある模範的家族の外堀を埋め、内堀を埋めて丸裸にしようという衝動があるかのようだ。キャサリンは脇が甘く、思い込みが激しくなっている。その遠因は喪失しつつある若さ。キャサリンが失いつつあるもの全てをクロエは持っていた。ラストは唐突なのだけれど、キャサリンは貞節の愛の印、髪飾りを付けている。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年6月7日
クロエ
★★★★ ドM体質、というかなんというか、ジュリアン嬢が自分で自分を追い詰め、壊れゆく様はこれ、完全主義者は一部でも崩れるともろいのね…ってな感じなのでしょうか。魅惑のダイナマイト・バディ、クロエに扮するアマンダ・セイフライドの「びーちくちくりん」も共演してこれ、えらいことになっちゃうわけなんですね。ジュリアン嬢の激しさ満点のベッドシーンはもう..もう..イイですよね。アマンダちゃんの魅惑のゆっさゆっさも相まってこれ、「官能した!」とトロフィーを授与したい感じです。リーアム・ニーソン。。ま、いっか。
サムソン・マスラーオの映画ずんどこ村
2011年6月4日
『クロエ』(2009) / カナダ・フランス・アメリカ
★★★★ 不安なキャサリンは、家庭がクロエによって脅かされていくと知りながらも、彼女との関係をきっぱり断つことができない。どうあがいても自分の居場所がないと知ったクロエが取った行動も悲しいものでしたが、クロエはキャサリンに恐らく「母」を感じていて、そしてキャサリンもそんなクロエの気持ちを全く拒絶することなく、受け止めてあげられたというのが救いだったような気がします。自分の愛は自分で確認する方がいいってことかもしれないけど、お願いした他人から受け取る気持ちも実は複雑。そこにシンパシーを感じられる作品でした。
Nice One!!
2011年6月4日
木のサッシ 「クロエ」
アトム・エゴヤン監督には「スウィート ヒアアフター(1997)」 の頃からスカ食らわされてるが、これまた微妙なもの見ちゃったかな…。しかしまあ急上昇中のアマンダ・セイフライドに引っぱられて見てしまった。アマンダ演じるクロエはあくまでトリックスターで、内容は中年夫婦の機微。けっきょく一人で空回りするだけのジュリアン・ムーアには呆れるが、 彼女と同年代の女性が見たら面白い映画なのかもしれない。 「恍惚(Nathalie..)」(2003フランス)のリメイクとのこと。
シネマ走り書き
2011年6月2日
クロエ / CHLOE
★★★ 96分と短いながらも、濃厚で映画を観た!という感じがする1作。展開は大体想像ついてた通りだけど、ミステリアスでエロティックなアマンダちゃんの魅力と、独特の空気に引き込まれて最後まで飽きさせない。顔が良くていい歳になってからも魅力が増す夫。勝手に浮気だと疑われてたまったもんじゃないね。これから..いい彼女が出来た!と思い込んだ息子も利用されて可哀想だけど、クロエもずいぶんと可哀想。でも、ラストカットでの髪飾りをちゃんとさして愛用してるところに、単なる迷惑ではなかった、キャサリンの気持ちが現れててよかった。
我想一個人映画美的女人blog
2011年5月29日
クロエ
★★★★ 流れは知っていました。が、こんな展開になるとは想像してなかった、思ったより深い作品でした。ジュリアンは[キッズ・オールライト]の彼女よりも明らかに本作の方が役柄にフィットしていました。若い美しさを失ってゆく心細さや寂しさ、それが夫の愛を失っていくかのように感じてしまうみじめさが彼女自身にシンクロするのです。全てが終わった後のキャサリンの表情がなんだか若々しくそしてちょっと可愛らしくなっていたのが印象的でした。ジュリアとアマンダ、リーアムの見応えある演技はこれはもう一見の価値ありでしょう。正に大人の映画。
LOVE Cinemas 調布
2011年5月24日
「クロエ」官能的に恐い!
「ホ〜ント、女って思いこんだら恐いよね〜」って、再認識させられるものでした。男と言う生き物が、いかに単純明快あるかということが描かれているとも言えると思います。女に掛かれば男なんてね…(恐!) 主演のジュリアン・ムーア、よ〜脱ぎますね^^; 何と!アマンダ・セイフライドちゃんも"マッパ!"を披露。いやもおビックリ!これは相当に衝撃的でございました。監督アトム・エゴヤン。随分と女性的な演出をされる方だと思いました。かなりシツコメの女性目線って感じ。こういう目線だからこそ、センセーショナルな映像が撮れるんでしょうか?
シネマ親父の“日々是妄言”
2011年5月19日
クロエ
★★★ 本作の見所は話と言うよりもクロエを演じたアマンダ・セイフライドに他ならない。その描写が何というか、悪女の真骨頂的な魅力満載の描き方となっていて、もし本当にこんな迫られ方されたらコロッといってしまうだろう。惜しげもなくヌードを見せてくれるし、仕舞には女性同士の情事まで見せつけてくるのだから、ファンでなくても画面に釘付けなこと間違いなし。映像的なインパクトがあるため、キャサリン(ジュリアン・ムーア)の一人相撲が招いたこの一連の話なのだけれど、結構食い入るように見せてくれた。ただ男性限定な気もするが…。
Memoirs_of_dai
2011年4月11日
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