映画 ハゲタカ:作品を観た感想(25)

ハゲタカ
時代に則した流れになっていて、フィクションであっても説得力のある作りになっている。冒頭では何と恐ろしい存在かと思った鷲津が、終盤ではすっかり頼もしい存在になって、鷲津も南朋さんも好きになってしまう展開だったのだが、「彼とは決定的に何かが違う」新顔のお陰で、ドラマのあれこれを思い起こしたり、思わぬところからの資金調達や、毛色の違うエピソードも加わって、また違う展開を見せた映画版ハゲタカ。企業買収の表裏はもちろん面白く描かれるが、鷲津の人となりを描くことにより重点が置かれたと感じた作品だった。
悠雅的生活
2010年6月26日

誰かになるんだ 「ハゲタカ」
映画化されDVDになった現時点から見れば少し後追いな気がするが、 2年前にテレビを観ていた人には さぞ面白かったことだろう。 キャストはみなハマっている。 演出もラストの朗々と歌い上げる曲が流れるところ以外は、 派手さはないが概ね悪くなく、それ以上でも以下でもないが、 感心したのはアカマ自動車からブルーウォールパートナーズ、 鷲津ファンドまで、 架空の企業のロゴマークをきちっと作ってあるところ。 "誰かになるんだ" と叫んだリュウ・イーファ、 頑張って誰かにはなれても、 自分自身になれる日はいつか来るのだろうか。
シネマ走り書き
2010年1月16日

映画 ハゲタカ
まさに今の日本の経済状況が見え隠れするかな? TOBというとライブドアの話が有名ですが、この映画ではクルマの販売会社に対するものでした。ハゲタカのテレビ版を知らなかったため映画を観てもピンと来る部分がなく、よくわからない部分が有ったり、ちょっと残念かなと。なんかかなり苛立った作品でした。
単館系
2009年11月20日

ハゲタカ(127作目)
★★★★ 結論はTV版の少し上だったね。TV版から全て鑑賞してたから劇場版を鑑賞に行ったが、鷲津が悪から正義の方に変わってるの良い感じだった。AKAMA自動車・社長が遠藤憲一&劉が玉山鉄二で良いし、記者の栗山千明&旅館の松田龍平も版より良いよ。鷲津&劉のを巡る戦略などの攻防は楽しめたよ。台本を何度も修正し現実の派遣など問題を取り入れ良いいが劉の結末が可哀想。
別館ヒガシ日記
2009年8月23日

【ハゲタカ】金のない悲劇、金のある悲劇
良かったですよ。主要キャストが…テレビなら良いけれどもスクリーンでは弱いのではないか、と言うのが心配の1つだったんだけど、そこは玉山鉄二の投入で視覚的にも華やかに。ストーリーはテレビシリーズの時と変わらず緊張感と高揚感を交えて人と金と企業を丁寧に描いたと思う。映画が気に入った方は必ずドラマの方にものめり込めると思う。金がない悲劇、金がある悲劇。どっちも地獄。赤いハゲタカは、今でも地獄に落ちているんだろうか…。
映画@見取り八段
2009年7月27日

「ハゲタカ」経済と言う怪物を身近に感じた
★★★★ 描かれる買収劇が絵空事に思えず、結構現実味があり、緊迫感が伝わって途中で思わず「この映画、結構面白いじゃん」と感じた。映画としては買収する方を「悪」される方を「善」のように描いてはいるが、経営という地道な経済活動をマネーゲームのような流動的なものにしたのも企業そのもの。大きな流れの中で人間ひとりの存在の無力さに経済活動は常に「勝つ」方が善となるが、それだけでは計れない人間ドラマを見ることが出来て収穫だった。
soramove
2009年6月26日

ハゲタカ□らストシーンは「仁義なき戦い・頂上作戦」のラストを...
劉との戦いが終わり、芝野と鷲津が語り合うラスト近く。鷲津は「資本主義の焼け野原を見に行く」というが、これは「明日どこへ行くのか」に対する答えではなく、今後の仕事・人生の方向性についての答え。という見方は正しいと思う。あのシーンを寒々しい空気に演出することは可能であり、彼ら自身がもはや資本主義の焼け野原にいること、それを自覚しつつこの世界で生きていく決意を観客に明確に伝えることが出来たと思う。
映画と出会う・世界が変わる
2009年6月20日

【ハゲタカ】
大森南朋さん、柴田恭平さん、玉山鉄二さんの三人がとてもよかったです〜。男同士のぶつかり合い、骨太な作品でした!特に静かだけど知的で気さくな雰囲気も持つ玉山鉄二さんが光っていました。今回の戦いの行方も気になりますし、どういう意図で劉が動いているのかなど、見どころ十分。そして男たちそれぞれの姿勢もかっこよくて魅せられました♪最初から最後までひきつけられっぱなし、面白かったです!
日々のつぶやき
2009年6月18日

ハゲタカ
とぉーっても面白い映画でしたヨ。フィクションモノだとは言うものの、現代の経済状況とシンクロする部分もあり、適度な緊張感を得ながら拝見させていただきました。だってこの世界同時不況の中でも伸び率が一番なのは中国ですから。最後に鷲津が残した「見に行きますよ、焼け野原を、資本主義のね…」というセリフ。重いし、深いし、そしてカッコイイ。久々にアツイ映画。めちゃオススメデス!!
三十路女の奮闘記 -キャラ顔ウーマン-
2009年6月16日

ハゲタカ
★★★★ 面白かった!無知を承知のうえで見たけど、それでも巨額のマネーが動き、相手の裏をかいた企業買収に驚き引き込まれちゃった。アリティがあったし、さらに問題になった派遣問題もあったのでのめり込みました。あんな仕事してたらストレスたまって夜も眠れない毎日を過ごすこと間違いなしです。登場人物の細かい設定や繋がり、過去の出来事など、ドラマを見ていればよかったな〜と。いや、見てなくても十分楽しめた!
Lovely Cinema
2009年6月13日

ハゲタカ
見ごたえある内容でした。巨大な資金を持つ中国が日本企業を買収して技術を中国へ持ち去るというリアリティある設定が良かったですし、キャストも最高でした。特に劉一華を演じた玉山鉄二が良かったです。ただしドラマを見ていないと、人物関係が良くわかりません。不況や派遣問題やマスコミのスポンサー側に向いた報道姿勢など描いてますが、スポンサーのスキャンダルには目をつむりがちなマスコミ批判はNHKだから描けたのかも。
だらだら無気力ブログ
2009年6月13日

ハゲタカ
突っ込みどころがある映画だが、着眼点は非常にいい。中国は現在アメリカ国債の一番の保有者であるし、中東やアフリカでも宗教も肌の色も関係なく経済協力をしている。エピソードとエピソードの区切りがあって、ドラマを接着したような感覚を受けた。映画として密度を濃くするためには、付箋を所々にちりばめて大胆な演出が必要だ。派遣社員の使い捨ての問題も取り上げられていて、タイムリーなだけに惜しいと思う。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2009年6月12日

ハゲタカ◆[グラン・トリノ]を思い出した
ドラマの中核はアカマ自動車であり、そのGTは中核の製品である。そのアカマに対して買収を仕掛けた劉は、実はアカマのGTを愛し、憧れである。このGTを最も運転したかったのは劉であったに違いない。それを不思議な縁で遭遇した派遣工の守山が運転するラスト。これはまさに[グラン・トリノ]と全く同じパターンである。しかし守山は劉から何を受け継いだのだろうか?そのあたりの演出は十分ではない。
映画と出会う・世界が変わる
2009年6月12日

☆ハゲタカ☆
★★★★ 程よい緊張感をもった音楽と映像で、ドラマ未見の私でも最後まで飽きることなく楽しめました。聞き慣れない言葉や聞いたことはあるけれど意味がわからない(笑)とかそんな言葉がバンバン出てきても、飽きることがなかったのは、男たちの戦いの人間ドラマでありながら、経済を舞台にした質の良いサスペンスにもなっていたからだと思います。脚本も出演者も音楽も文句なし!重厚な見応えのある日本映画でした。
CinemaCollection
2009年6月12日

ハゲタカ 面白くない人たちが生きている時代の面白くない映画
監督も脚本家も、実際の経営者やファンドマネージャーなどを取材したに違いない。その際に彼らから強烈な個性や野心などが感じられなかったとしたら…。映画は時代の鏡だというが、それなら、映画に反映されたこと、そこで描かれたこと、あるいは描かれなかったこともすべてはこの時代に起きていることであろう。映画が面白くないとすれば製作者たちの技術力も当然あるが、今という時代が面白くないということではないか。
映画と出会う・世界が変わる
2009年6月10日

【映画】ハゲタカ
★★★★ 後半戦まで全く展開が読めず、かなりワクワクして観る事ができた。ニッポン放送買収時にあったような話を大げさにしたような物語なので、鑑賞後は懐かしい感じのする物語を見たような気分になっているが、「アレが国内の企業の仕掛けたものでないとしたら…」っと考えると、やっぱりゾッとする。堂々と中国を非難するシナリオ・アメリカの危うさを露呈させるエピソード・スポンサーに縛られる民放の不甲斐なさなどを見事に盛り込んだ脚本に感心。
新!やさぐれ日記
2009年6月9日

ハゲタカ
★★★ 不幸な過去を持つ人間は悪者にはなれない。展開や結末などもドラマと同様のスリルがあり、現実に起きた金融危機に沿って練り直した脚本は良かったのですが、映画ならではのスケールやサプライズがなかったため「地上波で2時間の特別版でもいい」というのが率直な感想です。熱いイメージを持つ柴田恭兵が、この作品ではその面影はほとんどなく、ドラマ版と比べ登場機会も少なく、存在感も薄かったのが残念です。
必見!ミスターシネマの最新映画!
2009年6月9日

ハゲタカ 人間が描けていない映画が印象に残るわけがない
極めて今日的な題材の作品で、タイムリーな作品なのであるが、見終わって何も残らない。外資による株の買占めから始まるが、そこから何のドラマも起きない。何故かというとこの物語では人間が全く描けていないからである。事件は起きた。しかし、見終わって、この映画が何を描いたのかが全く記憶に残らないのである。栗山千明もほとんど活かされていない。経済ものとしては[金融腐食列島・呪縛]よりもはるかに落ちる。
映画と出会う・世界が変わる
2009年6月9日

『ハゲタカ』
★★★★ 久しぶりに男くさい骨太の映画を観た。物語の展開にスキがなく、冒頭から引き込まれていった。サブプライムローン問題や派遣切り等、現在問題となっている社会現象を織り込み、そこには人脈と金、さらに潜在的に絡む国際関係を踏まえ、見事なマネーゲームの表と裏を焙り出している。莫大な金のやり取りの反面、人としての同じ血が流れる人間の温かさと儚さをもラストシーンでは照らし出す。嘗て観た[金融腐食列島]が脳裏に浮かんだ。
京の昼寝〜♪
2009年6月8日

ハゲタカ
★★★★ この手の作品の中では[金融腐食列島]と双璧です。本作は経済問題を扱ったドラマでありながらもミステリーを観ているような感覚があります。完全に盲点をつかれたストーリー展開にはみなアッ言わせられること請け合いです。選んだテーマの良さ、実力ある俳優と綿密に練られた脚本、やろうと思えば日本でもコレだけ重厚な人間ドラマが作れるんですね。アカマGTかっこいいなぁ…。
LOVE Cinemas 調布
2009年6月8日

ハゲタカ
主要キャストは殆どが男性、ストーリーの内容も男のドラマでした。みんなそれぞれが心の中に思惑を持ちながら、しかし自身の信念を貫いてる感じがしてかっこよかったです。経済については明るく無い私ですが、難しい用語や詳しい事は分からなくてもストーリーの中で行われている事やハゲタカ達がしようとしていることは何となくわかったので最後まで楽しめました。機会があればドラマも見てみたいなって思いました。
Diarydiary!
2009年6月7日

『ハゲタカ』
マネーゲームのエンターテインメントを見させてもらったという感じです。海外ドラマを見せられてるような、そんな感じがしたんですよね。なんでだろ(?) なのでその辺がちょっと新鮮に観られたかな。何が原因で金融破たんするかわからないような世界情勢そのものの危うさや怖さといったものを感じられる作品になっていたと思います。新鮮なテーマの作品を観ることができたなーという感じです。
cinema!cinema!ミーハー映画・DVD
2009年6月7日

『ハゲタカ』試写会で観た感想
★★★★★ いやいや、失礼、面白かった。最初に硬い内容かなって少し思ったのは確かだけど、難しい経済のことなんて分かんないアタシでも大丈夫。株のことも全く知識ないから、ちーっとばかし別世界だったけど、そんな話はすっ飛ばしても理解できる。
映画初日鑑賞妻
2009年5月31日

映画「ハゲタカ」@ニッショーホール
映画はとってもタイムリーな作品で、現在の拝金主義に走る日本の社会事情を大きく反映している所にリアリティーを感じられる。"アカマ自動車"を巡り、"鷲津ファンド"と敵対する赤いハゲタカ"劉一華"を区別する為に画面の色温度を意図的に分けている。劉一華のエピソードやテリトリーの出来事は赤みかがかった色温度"低"。そして鷲津のエピソードとテリトリーは青みがかった色温度"高"に設定されている事を中盤辺りで気づいた。
masalaの辛口映画館
2009年5月25日

『ハゲタカ』 (2009)/日本
★★★★ 結局、会社を守るって何だ?と。買収劇で一体何が変わったのか。なので、買収後まで追いかけないとその答えは見えてこないように思う。すったもんだの挙句に海外に逃避してしまっていた鷲津の心境も何となくわかるような。日本は変わらないという虚無感。と、実にたくさんの問題を盛り込んだ本作品ですが、最後が少しダレてしまった感がある。劉のルーツを示してもよかったのでは。何となくそこが物足りない。
NiceOne!!
2009年5月22日


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