蛇イチゴ:作品を観た感想(2)

蛇イチゴ(2002)
★★★ 嘘ばっかりついて周治を勘当した家庭は嘘とは縁遠い筈なのにいつの間にか蔓が絡まるように嘘が蔓延している。周治は借金漬けになった父親を救うが、その周治の財産をかっさらおうとする魂胆を見抜くのは倫子。結局、嘘と本当が絡まったまま。どんなに本当のように見えても嘘の場合もあるし、どんなに嘘のように見えても本当の場合もある。嘘であろうが本当であろうが、お構いなくこの世の中は前に進んでいく。「蛇イチゴ」というタイトルも蛇の気味悪さ、忌まわしさと、イチゴの持つ可憐さと甘さというイメージの二重性を狙ったものだろう。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年6月17日

損と嘘
正体不明の胡散臭い男を宮迫博之が好演。優等生で通る妹につみきみほ、これもピタリと嵌まって好対照を成す。兄妹の両親を平泉成と大谷直子が演じる鉄壁の布陣だ。その萌芽は一夜の帰省において現れていた。慌ただしい1日が過ぎた。新しい朝。周治は去り、虚脱したような平和が保証された。ただそれだけだ。問題は山積したまま、正解も誤答もない。
MESCALINE DRIVE
2008年8月12日

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