許されざる者 :作品を観た感想(7)

許されざる者
完全なヒーローと悪党という対峙ではなく、悪役ともいえるジーン・ハックマン演じる保安官も、善良な人々にとっては、無法者から武器を取り上げる頼りになる保安官であり、むしろ、主人公における境遇こそ悪党ともとれる、その西部劇という枠に入らない「凄み」というものが、本作からひしひしと感じられるのです。カツカツという西部劇独特の靴の金属音がかっこいいんだわ。弾を込めながら、ライターと会話する様もカッコイイ。
いやいやえん
2015年1月25日

『許されざる者』 (1992)
本作は、これまで御大が監督、プロデュースした西部劇内で描いてきた思想の集大成となっており、まさに作家としての到達点たる威厳を備えている。本作が観客の度肝を抜いたのは、何をおいてもこれまでの西部劇のフィクションたる常識を覆す、リアルな描写の数々である。御大の憎いところは、それでも全体的にはエンタメのフォーマットでラストをまとめている点である。美しくも切ないラスト・カットの、これぞ名画と呼べる格調高さ。イーストウッドがノンクレジットで作曲したテーマ曲が、深く心に沁みわたる。
相木悟の映画評
2014年10月29日

【映画】許されざる者…の記事&近況報告
★★★★ 退屈するなんて事も無く、分からないなりにも面白いとも思ったのですが…。同監督の映画ではヤッパリ最近のモノの方が面白いと思うかなぁ。現代のイーストウッド作品と比較すれば煮詰まっていない感じもあるような無いような…!? 主人公が最後に急に強くなるプロセスが描き切れていない感じもしたりして。作られた当時に観ていたら、もっと評価が上がったような気もしますが、新作との比較もしちゃうとこんなところでしょうか。もう一度ぐらい観直してみようかとも思ってはおります。
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2011年9月11日

許されざる者/Unforgiven(映画/DVD)
★★★★★ 西部劇は古臭くなんかなく、映画によっては素晴らしいものであります!イーストウッドがこの映画以前に演じてきた役柄を裏切らないキャラになっていて、途轍もなくカッコイイのは勿論のことながら、他の役者さん(特にジーン・ハックマン)も素晴らしいです。そして、ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネの映画が観たくなります。アメリカという国はなんぞや?という疑問のヒントにもなる映画なんじゃなかろうかと思います。ということでオススメ。イーストウッド扮するマニーが、相棒のネッドが殺られたことで、まさに鬼と化す様が、目茶苦茶カッコイイです!
映画を感じて考える
2010年2月9日

『許されざる者』の苦悩は『グラン・トリノ』へ続く
かつてはそのガン捌きで相手を情け容赦なく撃ち殺した。いまでは妻に先立たれ、多くの命を奪ったことを深く後悔し、真人間として生きようとしている。だが、否応なく銃を手にすることになる。本作の主人公は、常に死と隣り合わせでいる。大病を患って死線をさまよい、多くの者の銃の標的になっている。しかし死ねない。死はときとして人を美化し、英雄視させる。だが、かつて罪を犯した彼は、生まれ変わったつもりでいても常にその罪を指摘され続ける。胸に後悔の大きな塊を抱え続ける。罪を犯した者は、十字架を背負って生き続けるしかないのだ
映画のブログ
2010年2月5日

許されざる者
登場人物達は殆ど全て、己の行いが齎した報いを受ける。誰も自らの罪から、例え一時は大丈夫だとしても決して逃れられない、必ずその責任を取る時が来る、と。『許されざる者』とは全く持って的を射たタイトルであろう。 そう言ったテーマが、哀愁溢れる映像と演技に色濃く出ていて実に良い。別に権威主義と言う訳でも無いのだが、流石アカデミー賞を取っただけはあると思ったものである。
黄昏ミニヨン想録堂
2007年7月10日

DVD: 許されざる者
★★★★ クリント・イーストウッド演じる頼りない農夫が、10年ぶりくらいに銃を持ち、徐々に昔の極悪だった頃の凄みを取り戻していくにしたがって、物語にも締まりと深みが増してきます。クライマックスのクールなガンファイトは迫力満点ですが、爽快感やかっこよさはありません。生々しい緊迫感に圧倒されます。
Pocket Warmer
2004年11月26日


1.作品ページ

2.観たい作品リスト
3.追加

4.近日公開
5.公開中
6.DVD新作近日
7.DVD新作(2カ月間)
8.DVD旧作
9.超人気作品
0.トップ
アマゾン最安値購入
キーワード: