リング2:作品を観た感想(1)
リング2(1999)
前作で画面から貞子が出てくるシーンは今回でも踏襲され、香苗がその役を担っている。きっかけを作ったのはやはりマスコミ関係者。「リング」の根源的怨念のテーマがマスコミ報道被害であり、霊媒がなぜマスコミの媒体であるテレビモニターやビデオテープを媒介にしているのか、科学的根拠は置いておいて一応筋が通っている。このシリーズの肝は、報道しただけで人を殺せるというマスコミ報道被害のホラー化だ。しかも報道被害の場合、結果的にマスコミに殺されても殺人罪にはならないから怨霊化するしかない。「リング」の実体はメディア・ホラーというわけだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年8月26日
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