群青 愛が沈んだ海の色:作品を観た感想(6)

群青 愛が沈んだ海の色
★★ ストーリー自体は静かに淡々と進む。親の恋から娘の恋へ20年ほどの歳月が流れているが、背景の自然は全く変わっていないということ。島人たちも相応に年を取っているが基本的に変わらない。イントロとラストは水平線を覆う青の雲塊。そして、深海の青。強風、強雨が物語を進める唯一のエネルギーにさえ思える。風は由起子がピアノを引く部屋のカーテンをゆらし、雨は龍二や少年たちの魂を騒がせる。案外、このような自然の営為がこの映画の風趣を深めている。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年12月15日

群青 愛が沈んだ海の色
脚本がどうも甘いです。涼子があそこまで壊れてしまうだけの愛が一也との間にあったのかが描かれてないので、一也が死んだ後、そこまで壊れるかと思いましたし、大介が何故海に潜ろうとしたのかも理由がわかりませんでした。最近の長澤まさみ、出演作に恵まれていないような気がするのだが、気のせいかな。もっと意外性のある役や、イメージをぶち壊すような役柄をやればもっと良い女優さんになれると思うのになぁ。
だらだら無気力ブログ
2009年7月2日

【群青 愛が沈んだ海の色】
そこまで闇に包まれてしまう? とちょっと理解は出来なかったのですが、彼女にしたら母親を失い父ひとり子ひとりの家族だったのが、自分も新しい家族を!という矢先だったし、一也は最愛の恋人だけど、親友でもあり20年間いつも一緒だった家族のような存在だったのでしょう。だから希望全てが失われたような気持ちになったのかもしれません。ピアノの音を謝って回るシーン、島のみんなが温かくて一番好きなシーンです。
日々のつぶやき
2009年7月1日

群青 愛が沈んだ海の色
★★★ ちょっと脚本に丁寧さが足りないと感じました。しかし、それを補って余る出演者の演技力。特に涼子の父・龍二を演じる佐々木蔵之介さんの熱演が素晴らしい!なんと人間味溢れる芝居なのか…。本作の主演は明らかに佐々木さんだったと思います。もちろん長澤まさみさんも素晴らしい演技ではありましたが、3章仕立ての2章分にしか出てこないことと脚本の問題で、涼子の想いが伝わりにくくなっていたのが残念です。
LOVE Cinemas 調布
2009年7月1日

映画『群青 愛が沈んだ海の色』を観た感想
★★★★ 佐々木蔵之介が、先週の[守護天使]とは全く違う役柄。設定に無理はあったけど、さすがそれなりに上手かった。長澤まさみ、脱がない分、演技を頑張ったみたい。恋人が死んで、心が壊れちゃった役が自然で 「だったら一也を連れて来てよ。」ってセリフに泣けた。
映画初日鑑賞妻
2009年6月29日

*群青 愛が沈んだ海の色*
全編にわたって海や風の音やがBGMになってます。邦画で映像美を感じることはあまりないのですが、これは目を瞠るものでした。沖縄の自然自体が美しいのですから、有利なことはもちろんです。でもそれ以上に独特の美意識が感じられます。ただテーマ曲はもう少し抽象的な曲のほうがいいと思います。長澤まさみ さん、悩み苦しむ姿が多かったですが、静かな美しさを表現できていました。一也の母、洞口依子さん、後半がとてもよくて…ぴったりでした。
Cartouche
2009年6月27日


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