十三人の刺客:作品を観た感想(49)
映画『十三人の刺客』(2010)しかくか三角か…
鬼退治の面白さだけでなく暗殺者のリーダー・島田と、家臣のリーダー・鬼頭とのライバル関係が正義と意地のはりあいで、影をつけています。重厚な映像で、バカ殿の暴君振りを、これでもかと見せて観ているほうも、14人目の刺客になったつもりにさせられる。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2021年3月5日
【十三人の刺客】さむらいとは面倒な物だ
この映画の見どころは、この大がかりな仕掛けが終わった後の人間対人間の死闘が全てなのだもの。全体的に前半にも後半にもグロいシーンがあります。(PG12指定です)後半の人対人の戦いになってからはもう、役者さんたちの執念籠った演技が素晴らしいのです。役所さんは、陣殺がすごく好き。本当に魂持っていかれるかというくらいに「生と死」について見せつけられるので…見てね、お薦めっ!とは言えないけれども機会があって好みだったらぜひご覧になってみて下さい。
映画@見取り八段
2012年11月12日
別館の予備(感想212作目 十三人の刺客)
★★★★ 十三人の刺客はケーブルTVで鑑賞したけど 結論は最後の宿場町&稲垣吾郎は良かった。 時代劇での豪華メンバーで映像も満足が出来て 夜の場面が少し多くて観難かったのは不満だね。
スポーツ瓦版
2012年1月22日
十三人の刺客(三池崇史監督)
★★★ 三池崇史監督は当たり外れが大きいのでちょっと心配してたのですが、取り越し苦労でしたね。ともかく吾郎ちゃんの悪者ぶりが凄かった、というか面白かったです。最後の台詞は斉韶に対して憐れみさえ感じました。立ちまわりシーンは、音響効果さん大活躍という感じ。松方弘樹さんの存在感はさすがって感じでしたね。平成用なのかもしれないけれど、全体的に急ぎ足ですね。現代的なのか早口なのも気になりました。予想よりずっと面白かったです。この作品はリメイクだそうですが、1963年の作品も観てみたいですね。
映画、言いたい放題!
2011年6月6日
『十三人の刺客』 映画レビュー
*リメイク作品なのだが、旧作に劣らない豪華キャストとリアルな映像によりスケールアップ。大幅にエンターテイメント性が増した作りになっている。*男達が命を賭けて巨悪に立ち向かう姿は、ベタながらも非常にエキサイティング。中でも松方弘樹の圧倒的な存在感が凄い!ああいう凄みを出せる役者が、今後日本に現れるのだろうか。
さも観たかのような映画レビュー
2011年5月20日
「十三人の刺客」 vs 吾
年に何本かしか映画を見ない人までが、 いい、 凄いと絶賛するところを目にすると、 デビューの頃から好きだったバンドがメジャーになっていくかのような一抹の寂しさ、空しさを覚える。そんな三池監督の時代劇。グロさや趣味に走るところを抑えれば完璧なのに、みたいな評も見かけた。確かに山の民は遊びすぎだが、黒澤映画ではないのだから、これでいいのだ。13人の人物造形は難しかったんだろう、 イマイチそれぞれのキャラが薄い。 反対に印象に残ってしまうのが悪藩主。 稲垣吾郎というキャスティングもフックが効いている。
シネマ走り書き
2011年5月14日
十三人の刺客
スピード感や緊迫感もあり、また渋い役者さんを起用していることもあって引き締まり、緩急に富んだ作品になっていました。男くささや、殺陣やアクションの格好良さなど、なかなか骨太な演出でした。一方、一種のアクション活劇のような楽しさをも感じられました。格好いい台詞もありましたね、人間ドラマもしっかりと描かれていたと思います。必死なだけではなくユーモアな部分もあるのがまた一息つけるところで良かったです。凄絶な斬り合いがメインだと思いますが、松方さんは流石に手馴れていて殺陣が一番お上手でした(笑)面白かったです!
いやいやえん
2011年5月13日
映画「十三人の刺客」の感想とあらすじ、ネタバレ注意
三池崇史監督の映画ですからね、綿密に計算された策謀や完璧に息が合い、見どころにもなった殺陣シーンやセットも凄かったんですが、落合宿の庄屋・三州屋徳兵衛と小弥太のシーンとかもあって流石!遊び心が伺えました。泰平の世というのは戦国時代と違って人を殺めたり、斬ったりしたことがない侍ばっかりだったのでしょう。平山の門弟・小倉庄次郎(窪田正孝)が峠道で襲われた際に初めて人を斬り殺した時の動揺のし方が印象的でした。これからもどんどん本作に継ぐ時代劇をたっぷりの資金をかけて製作して欲しい!
DragonWomanの気になるアレ!
2010年11月28日
十三人の刺客
★★★★ ラストの50分間の戦いの場面は、これまで見たこともないほどの素晴らしさだと思います。普通ならば、刀を使った闘いの繰り返し、とても50分もの長丁場を観客として見てはいられないでしょう。でも、そこには様々な工夫が凝らされていて、退屈するどころではありませんでした。些細なことなどドウでも良いのです。なにしろ、突貫工事で要塞化した落合宿に鬼頭達300人を誘い込み、それを13人の島田達が粉砕してしまう死闘の有様をヴィヴィッドに描き出すことがこの映画の最大の狙いなのでしょうから!とにもかくにも、大画面で十二分に楽しめました。
映画的・絵画的・音楽的
2010年10月30日
十三人の刺客
「斬って、斬って、斬りまくれ!」と叫ぶ役所の姿が予告編のポイントであるが、まさにその通りの作品。63年に公開された同名作品のリメイクであるが、前作が知能犯的な「ダイハード」であるとすれば、今回の作品は力で押しまくった「ダイハード2」であるというべきか、あるいはサスペンスを基調にした「真昼の決闘」に対するマカロニ・ウエスタンとでも言うべきか。仕掛けがいっぱいのアクションで押しまくる展開に見ている間は楽しめるが、登場人物たちのキャラクターが描きわけられていないので、見た後に残るものは少ない。
映画と出会う・世界が変わる
2010年10月27日
【映画】十三人の刺客
やっぱ好きなんだよ。チャンバラ。で[300]じゃないけど圧倒的に不利な状況に立ち向かう男達。熱くなるね。基本は良いし好き。言うほど稲垣くんの悪徳っぷりもたいした事ないけどね。まぁでも理由にするには十分。13人で戦いましょう!までは良いのだわ。ただねー、個人的にはもっとリアリズムを大事にして欲しかったのだわ。もっと手足が飛ぶは、刀はどんどん切れなくなるわ、切られて痛いわ、みたいな部分が大切でしょ!リアルな殺陣なら。13人の描き方とか、そこまでの経緯は十分。良い割り切りだと思う。やっぱ殺陣。もうちょいね、描き方が不満。
映画が好きなんです!
2010年10月22日
映画[ 十三人の刺客 ]おのおの方のいのち、使い捨てに致す!
今回は三池監督らしからぬ統制された演出で、大御所の風格さえ感じられるほどだ。刺客おのおのキャラクターの見せ場にもなった、ラストの300人対13人の壮絶な戦いは圧巻のシーン。十三人のうち随一であろう、参謀・倉永を演じた松方兄キの殺陣さばき。剣豪浪人・平山を演じた伊原が息絶えそうになるなか、石を取って敵を殴り殺すシーンは感動すら覚える。これは太平の世だった頃に、侍としての美学を貫いた男たちを賞賛した映画ではない。山の民・小弥太がみれば「侍って、面白くねえ!」という言葉で集約されるように、それはどこか愚かで浅はかな美学なのだ。
アロハ坊主の日がな一日
2010年10月15日
『十三人の刺客』
参勤交代で国元に帰る道中で待ち伏せる。こちらが先に動いては手の内を明かすことになってしまうので、相手が動くまでじっと耐える。そして一気に動く。目的地まで一気に馬を走らせる姿がカッコイイ! ここはしびれた(笑) 正直、ラスト50分が壮絶過ぎるので、個人的にはここが一番グッときた! そして冒頭で登場した牧野靭負(松本幸四郎)が…(涙) 彼もまたカッコイイ!その潔よさに涙。このエピソードはいい。彼だけでなく、その他バカ殿の犠牲になった人々の思いを背負って戦う男達。カッコイイ男達が見たい方は是非!
・*・ etoile ・*・
2010年10月14日
「十三人の刺客」 斬って、斬って、斬りまくれ〜!
本作は松方さんとゴローちゃんのための映画です!いやあ、もお素晴らしい!クライマックスの戦闘シーン"13人対300人"ってのが、まあとにかく凄いのですが、その中で松方さんがトンでもなく凄い!! ガンバってはいるのですが、若手の俳優さん達が演じる殺陣・チャンバラは、無我夢中に刀を振り回しているだけのように見えてしまう。最も美しく"斬る"という演技を見せてくれているのは、間違いなく松方さんです。そしてゴローちゃん。筋金入りの"悪い奴"です。いやあ、よ〜やった!それ以外の役者さん、この2人が凄すぎて、少々割を食ってるような気が…^^;
シネマ親父の“日々是妄言”
2010年10月13日
映画:「十三人の刺客」♪。
「天下万民の為に命を懸ける」新左衛門と「主君を護りぬく為に命を懸ける」鬼頭。「二人の志の違い」を軸に進むストーリー。かっこいいと思ったのは橋の爆破。もう一つは新六郎の台詞。無感情・無表情で、心の麻痺した残忍さと狂気を持つ斉韶役の吾郎ちゃん、すごい。必死な13人、各々惚れそうになるくらいかっこいい☆ズタボロになって血まみれで、風前の灯な命になっても最期の一滴まで己が選んだ使命の為に絞り出して果てていく姿。地獄絵図な修羅場なのに美しかった。登場人物達に満遍なくスポットがあたる構成で、それぞれのキャラクターについて楽しめた♪
☆みぃみの日々徒然日記☆
2010年10月11日
十三人の刺客:「武士道」という虚構性
★★★★ 三池監督が描いたものは、極悪非道の松平斉韶vs人民のために決起した13人の刺客という単純なストーリーではない。監督が描いたのは「武士道」という虚構の愚かさであり、それに殉ずる人々の愚かさであり悲しさだ。戦闘の最中では狂いだす武士が現われるし、新左衛門は「武士道」に反する戦い方。激しい戦いの結果、たった一人の「飾り」者を討つために多数の死体が転がる。その様をみた新六郎は「武士」として生きることに嫌気を示す。本来、武士としての「誇り」が描かれる場面で、三池監督は「武士社会」あるいは「戦争」そのものの無意味さに変えたのだ。
ビールを飲みながら考えてみた…
2010年10月11日
十三人の刺客
★★★ ☆それにしてもラスト50分の殺陣はもの凄いね。余りの迫力に息を飲み、この長い殺陣もそれほど長く感じなかったから不思議。それは良いとして、殺陣に時間をとり過ぎた結果、ストーリーのほうがやや雑になってしまったようだ。殺陣の時間を削っても、精鋭13人の個性をもっと生かしたほうがよかったのではないだろうか。また、野武士のコミカルな立ち回りは、この映画の雰囲気に全くそぐわない。稲垣吾郎が演じた「松平斉韶の狂気」はなかなか見事。殺陣は松方弘樹と伊原剛志が、さすがに圧倒的な冴えをみせていた。こうした殺陣職人があと5〜6人いたらなあ。
ケントのたそがれ劇場
2010年10月9日
十三人の刺客
映像も内容も結構面白かった。出演者も非常に豪華で、最近の淡い恋を描いた時代劇とは全然違い、さすがに迫力も満点だし、松方弘樹さんの殺陣はやはり若手とは全然違い格好良かった。もちろん若手俳優もあれだけのメンバーだけに、ぴりっとした緊張感が伝わり、最後の最後までハラハラドキドキの連続。個人的に一番楽しめたのは暴君役の稲垣吾郎さんのハマりっぷり。刺客たちの怒りっぷりも彼の演技でより際立っていたように思えた。結末は大体の憶測が立っていたけれど、最後まで飽きずにエキサイトして楽しめる映画であった。
ゴリラも寄り道
2010年10月9日
『十三人の刺客』 (2010)
とにかく痛快で楽しめた映画だった。この[十三人の刺客]のオリジナルである1963年の東映作品・工藤栄一監督作も20年位前に観てるんだけど、全く違う印象があります。骨子は同じだけど、雰囲気が違いすぎる。前作は、爽快感と切なさと余韻を残す佳作だったけれど、今作は、ただ痛快なだけの娯楽作でした。その痛快さの理由は、稲垣吾郎演じる暴君・松平斉韶が限りなく非情でクールだったこと。あそこまで徹底して悪人だと、憎いという感情よりアッパレって思っちゃうんだよね。あの暴君に納得しちゃった分だけ、普通の映画に感じられてしまったことは確かでした。
よーじっくのここちいい空間
2010年10月7日
《 十三人の刺客 》
★★★★★ 監督が凄いのか役者が凄いのか、それとも原作なのか…少なくとも役者は凄い。"間(マ)"とか表情、個性を出しながらもそれぞれ威圧感があります。大好きな山田孝之は、あの内に秘める闘争心の裏返しのような脱力感が見事に世界観にマッチしていました。役所広司・松方弘樹・市村正親・松本幸四郎といった鬼気迫る演技には言葉も出ません。特にあの松方弘樹の目…凄いです。そして暴君・斉韶を演じた稲垣吾郎。これでもかと倫理のかけらもなく振る舞います。作戦の決行シーンは当然に見どころです。満足です。本作を一言で表すなら「侍も悪くない!!」に尽きます。
映画 - K'z films -
2010年10月7日
十三人の刺客・・・・・評価額1700円
★★★★★ 松平斉韶役の稲垣吾郎が抜群に良い。正に悪鬼の様な暴君・松平斉韶を心底楽しそうに演じている。落合宿での決戦が始まると、ダントツの輝きを放つのが松方弘樹!一目見て殺陣のレベルが違うのである。後半50分間に渡って繰り広げられる大乱戦は、工藤版「十三人の刺客」+「七人の侍」+「クローズZERO」といった感じか。本作は、昭和の日本映画黄金時代の熱気が蘇ったかのような、正統派アクション時代劇の快作である。ここ数年、伝説的な時代劇のリメイクが相次いでいるが、その中で最も成功した一本である事は間違いない。いやあ満腹、満福。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2010年10月6日
【十三人の刺客】
前半は見るのが嫌になるような残酷なシーンがありました。あまりの残虐ぶり。そのアホ成韶に吾郎ちゃん!これがはまっているんですねー。終盤は誰が誰かよく解らないくらい。動きも早いし顔泥だらけ血だらけですしー。迫力あって面白かったなぁー。自分の欲のためじゃない、一つの目的のために命を投げ出し戦う姿は感動的。新左衛門のラストの台詞には思わず涙が…。割と時代物好きなので期待していたこの作品。面白かったのですが、ものすごーく感動するほどではなくて、ちょっと軽めな雰囲気もありました。
日々のつぶやき
2010年10月6日
十三人の刺客
かなり衝撃的なシーンから始まります。いつもイタイの駄目。グロは観れない私が、途中一度目を逸らしましたが、でも楽しめました!島田に命を預けた12人の動機は様々。けれども、心を一つにして目指すはただ一点。いよいよの接近戦で登場する無数の刀の抜き身を刺して敵を誘い込むシーン。平山九十郎(伊原)、庄次郎(窪田)の師弟コンビが繰り広げる殺陣は圧巻。役所さんはいつもに増して爽やか。松方さんは燻し銀。しかし何といってもゴローちゃんの怪演がインパクトありました!思いを残さない男のドラマ。14人目の刺客となって、心は一緒に戦った2時間20分!
to Heart
2010年10月5日
「十三人の刺客(2010)」斬って斬って斬りまくれ!
後半の落合宿での大チャンバラ、無理を承知をまさに命を賭けての大勝負に挑む13人の侍たちの活劇に、観ている側としては大きく溜飲を下げるといった快感を得ることができます。相手が真っ黒であるからこそ「斬って斬って斬りまくる」ことへのカタルシスが生まれるわけです。登場人物の描き方が浅いという方もいるかもしれませんが、これはそれをわかっていて割り切ったのだと思います。この判断はよかったのではないでしょうか。この大殺陣を楽しみ、映画的カタルシスに浸るというのがこの作品の正しい見方でしょう。
はらやんの映画徒然草
2010年10月2日
映画「十三人の刺客」
内野聖陽の切腹シーンから始まり、稲垣吾郎の殺戮シーンは残虐だなという感じがするし、生々しいという印象がある。確かに、最後の50分の落合宿でのアクションシーンは見ごたえがある。あっすごいなあという感じ。キャストがすごいなあという感じですね。普通の時代劇だったら多分見ていないと思うので、今までの時代劇のイメージを変えてくれた。13人の個性があんまり描ききれなかったような気がする。印象に残るのは5,6人。13人を活かしきれなくて、大将同士で結局ちゃんばらしているだけという感じですかね。登場人物の多さを活かしきれていないかな。
itchy1976の日記
2010年10月1日
「十三人の刺客」 (2010)
★★★★ "いくさが無い"という時代は、武士道に殉ずる事を宗とする侍にとっては、"生きがいを見つけられない時代"であるとも言える。だから、新左衛門の計画に、刺客たちは"やっと自分たち侍の生き場所、死に場所が見つかった"と喜ぶ。斉韶もまた"侍の生き場所、死に場所"を求め、葛藤していたのかも知れない。…ともあれ、久しぶりに登場した、チャンバラ大活劇の魅力に満ちたエンタティンメントの秀作。バカであっても世襲で権力を引き継ぎ、民衆が苦しむ今の時代のどこかの国の批判(?)にもなっている(笑)。これは見事な本年屈指の傑作である。
お楽しみはココからだ
2010年10月1日
十三人の刺客 (2010年版)
★★★★★ 13人vs300人。先回りし、恐らく行列が通るであろう宿場を買い取って要塞化!後半50分間の殺陣は見応え充分!一行が見事に島田新左衛門(役所)らの仕掛けたトラップに引っかかるところからはワクワクさせてくれる。伊原剛志、も〜この人、マジで剣豪浪人にしか見えませんでしたから。他の人たち、集まった時点でその腕を披露するシーンがあっても良かったかも。ストーリー自体も分かりやすく、なぜ明石藩主の首を取らなければならないかの必然性もきちんとあって。内野聖陽の切腹シーンが凄かった!吾郎ちゃんの残忍なお殿様も最高だった!
映画道
2010年9月29日
十三人の刺客
本当にラストの戦いは見もので、主役級の役者さんたちがいっぱい出てるシーンだけどアップシーンを増やさず入り乱れた感じが良かったです。最初は暴君の暴君ぶりを見せつけられて、見てて本当に残忍で怖いし憎々しい感じ。だからこそ、集まった十三人の刺客に思いっきり感情移入し、島田新左衛門が「斬って、斬って、斬りまくれ」と言った時思わず心の中で「そうだそうだ、やれやれ〜」っと叫んでしまいました。島田新左衛門と鬼頭半兵衛との一騎打ちも凄くかっこいい。多くを語らないのに互いの気持ちを汲み理解しそして行動に出る。男の世界だなって思います。
Diary diary!
2010年9月28日
十三人の刺客(2010)
★★★★ 太平の退屈な世を厭い、「暴虐のための暴虐」と「大義のための大義」と「忠義のための忠義」で何とか生き甲斐と死に甲斐を担保しようとする。こうなると、斉韶暗殺計画は何やらゲーム感覚になる。木曽の国の落合集落はさしずめ「いくさのテーマパーク」のような状態。途中で参加した山の男の現実離れした強靭ぷりが山椒のようにピリリと効いている。糞真面目に大義や忠義のために戦って死んだ者たちは報われたのだろうか。いくさは大部分の民、家来にとってはただただ傍迷惑、大災厄、無駄死だったということだろう。ラストもあたかも被爆直後の被災地のようなイメージだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年9月27日
十三人の刺客 だいわはうちゅ〜 ( ̄- ̄;)ゞ
リアリティの部分に疑問、ちょっと遊びが多すぎと感じたし、辻褄が合わなすぎたり都合が良すぎたり。エンターテインメントだと言われれば納得、これくらい笑いを振りまいておかないと、うけないんだろうな。伊勢谷友介のやっていたキャラは好きだった、でも彼が「リアリティ」がなさ過ぎた原因やねんけどね。大物俳優を使い過ぎていると感じたのも少し原因かな? 市村正親や松方弘樹が重すぎた。本作は役者や話題性で興業は成功しそうだけど、でも、その割にはちと目を背けたくなるような残酷なシーンも多くて、観賞後の評価は分かれそうだ。
労組書記長社労士のブログ
2010年9月27日
『十三人の刺客』は世界を目指す!
これぞ、快哉を叫びたくなるほどの堂々たる娯楽作である。やはり時代劇は剣戟があってこそ面白い。それも一人や二人ではない。数百人のサムライたちが、切った張ったの大立回りだ。久方ぶりに痛快時代劇を堪能させてもらった。本作はしょっぱなから見応えがある。ロウソクの灯りを模した夜のシーン、炎が揺らめく中での密談ほど背筋がぞくぞくするものはない。馬を駆るシーンはとうぜん土砂降りで、ヒヅメが激しく泥を蹴散らす。やっぱり三池監督という人は、迫力ある画の作り方に長けている。そしてまた脚本も上手い。
映画のブログ
2010年9月27日
十三人の刺客
これは結構面白くて見応えあった。一番の見どころはラストの宿場町での13人対300人以上の斬り合いです。この決闘シーンはホントに引きこまれました。宿場町での決闘と言えば上戸彩の[あずみ]の100人斬りがあったけど、こちらの方がはるかに見応えあった。個人的には島田新左衛門側よりも鬼頭半兵衛目線で観ていて、暴君とは言え一度仕えた以上、侍として最後まで忠義を尽くすその生き様は最高やった。それにしても松方弘樹、平幹二朗、松本幸四郎、市村正親らのベテラン陣の演技は相変わらず渋い。特に松方弘樹の殺陣なんて、それだけで絵になる。
だらだら無気力ブログ
2010年9月27日
☆十三人の刺客(2010)☆
★★★★ 仲間を集め、戦略を練る過程もテンポがいい。松平斉韶の極悪非道振りを際立たせているため、勧善懲悪に何の疑問も挟む必要も無く、13人の刺客達に共感しやすい作りになっていて、最初から最後まで結構ドキドキ、緊張感を持って観れました。役所さん、市村さんは勿論上手いのですが、吾郎ちゃんの演じる、斉韶の極悪非道、残虐ぶりは凄まじく怪演でした。松方弘樹さんはこさすが立ち回りが鮮やか、殺陣も素晴らしかったです。もう一人、伊原剛志さん、その佇まいがカッコイイ武士でした。ラストの戦いは圧巻!見応えあり。久しぶりに観た時代劇に満足。
CinemaCollection
2010年9月26日
『十三人の刺客』(2010年版)この映画を観て!
13人の刺客たちの人間ドラマに敢えて触れず、ひたすら目的を達成しようとする主人公たちと、それを阻止しようとする鬼頭半兵衛の姿だけに絞ったところも緊張感があって良かったと思います。後半は約50分間延々と戦闘シーンが続くのですが、血と泥にまみれながら侍たちが刀で殺しあう姿は見ている側もヘトヘトになるほど。稲垣吾郎のクールな顔立ちに狂気を秘めた演技がインパクトがありました。また、松方弘樹もさすが殺陣の切れが他の役者とは違います。彼の殺陣がスクリーンで見られるだけでも価値があります。久しぶりに邦画が本気を出して製作した娯楽時代劇。
オン・ザ・ブリッジ
2010年9月26日
『十三人の刺客』・・・殺陣それぞれの魅力
正義のために暴君を斬らんと命を賭して戦う男たち。片やその暗殺集団から主君を守るべく命を賭して忠義を尽くす男たち。汗にまみれ泥にまみれ、それでもなお命尽きるまで斬り合う壮絶な終盤は圧巻。背筋がゾクゾクするほどに見応えある骨太のアクション時代劇だった。際立っていたのが松方弘樹。彼の殺陣はやはりさすが。他の役者とは別格別次元。一手一手の立ち回りは流麗なのに舞いのような殺陣ではない。やっぱスゴイわ。もう一人、インパクトある殺陣を見せたのが伊原剛志。これは見事だった。いかにも剣豪浪人といった雰囲気もにじみ出ていた。
SOARのパストラーレ♪
2010年9月26日
『十三人の刺客』
13人と人数が多いので、どうしても印象の弱い人物が出てきてしまうが、主役の役所広司・山田孝之・伊勢谷友介・松方弘樹・伊原剛志以外は印象が弱かった。ダメな点をあげればきりがないような映画だったが、全体に好感の持てる仕上がりだったのは、現在の日本映画では貴重なことだろう。クライマックスの市村正親と役所広司との決闘シーンはそこそこに盛り上がりを見せる。吹石一恵の一人二役はどういう意図があったのか謎だった。会場が最大級の爆笑の渦に包まれた伊勢谷友介と岸部一徳とのシーンなどもあって、楽しい映画ではあった、ような気がする。
映画の感想文日記
2010年9月26日
十三人の刺客
刀を使うことを忘れた侍が、主君のためと体制維持のために戦うことになる。泥にまみれて命を掛けた戦いの壮絶さを実感するほどに、なんという愚かなことかと思う。刺客は13人しかいないのに、討たれる側は300人もいる。究極の反戦映画であり、一級の娯楽作品にもなっている。141分の上映時間に無駄がない傑作が誕生した。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年9月26日
『十三人の刺客』
集められた12人の熱き志士と1人の山男がムチャクチャ格好いい。特に[七人の侍]の如く宿場を戦場に変え、爆破や火牛で敵を混乱させることを「小細工はここまで」と言ってのける器の大きさや、名もなき娘が血の涙を流しながら書いた「みなごろし」の書を広げ、「斬って、斬って、斬りまくれっ!」と叫んでしまう不退転の覚悟は鳥肌モノ。もはや生きて帰ることなど微塵も考えておらず。侍として死に場所も求めておらず。ただ目指すは天下安寧のため松平斉韶公の御首を取ることのみに徹した13人の志士たちの鬼神の如し奮闘ぶりに、もう武者震いが止まりませんでした。
こねたみっくす
2010年9月25日
十三人の刺客
★★★★ 木賀小弥太(伊勢谷)と平山九十郎(伊原)かっこええ!! もっと個々のキャラを強烈にしても良かったような。との思いは要所を締める名優が消し去る。松方弘樹・松本幸四郎・岸部一徳・役所広司&市村正親の存在感たるや恐るべし!島田新左衛門(役所)のリーダーシップに惚れ惚れ!最後まで憎たらしい松平斉韶(稲垣),見事な悪役っぷりにあっぱれ。真剣勝負の容赦ない壮絶な斬り合い!ダイナミックなバトルは,仕掛けと潔い決意に満ちていて武者震いするほどの興奮!武士道,武士の一分の果てに待つ悲しみを描き,ただの痛快な時代劇エンタテインメントに留めない秀作。
Akira's VOICE
2010年9月25日
十三人の刺客
この顔ぶれの凄さに改めて驚く。誰もが皆凄い存在感。泰平の世にあって、実戦経験のない武士たちが、兎に角、目の前の敵を倒そうと、斬って斬って斬りまくる。その様子がこれでもかというほど続く。私は斬り合いは決して楽しんではいないんだけれど、その実戦さながらの気迫に圧倒されてしまいつつ、シンプルな筋書きの中に込められた、武士とは、人間の生き方とは何かという問いなども含め、見応えのある作品だと思うばかり。やはり日本にはこういう作品があっていいのだと得意分野からは大きく外されながらも思ったのでありました。
悠雅的生活
2010年9月25日
劇場鑑賞「十三人の刺客」
とにかく圧倒!圧倒!でした。血沸き肉躍るというのはこういうことなんでしょう。目を背けることは出来ない!斉韶の蛮行をきちんと描くことで、本当に憎き敵だと認識させてくれました。先頭に立つ役所広司を筆頭に、どの役者も面構えが素晴らしく、一応刺客13人の魅力を捉えつつ…。要塞と化した落合宿での壮絶な死闘…アドレナリンは大爆発!ここでそれぞれのキャラの見せ場がやってきます!やはり多勢に無勢‥音楽が鳴り止んだ途端、緊迫感がやって来る。物語の終焉…ラストは是非ともスクリーンで。全体を通して光の使い方がリアル。娯楽映画として楽しめる。
日々“是”精進!
2010年9月25日
十三人の刺客
★★★★ 稲垣吾郎が素晴らしい。切れ長の目が酷薄な表情を作り出し、クールな雰囲気が斉韶の狂気と紙一重な部分を絶妙に体現。新左衛門(役所浩司)はどこで襲うのか。計画の準備段階で計略を張り巡らし、それを実行に移すシーンも中々に緊迫感溢れています。壮絶な戦いの様子は、その迫力や緊迫感が半端じゃなくグイグイ引き込まれます。一際素晴らしかったのが松方弘樹。アレだけの乱戦の中で、一目でレベルが違うと思わせる程の切れのある立ち回り、輝き方が違う。実際にこれより僅か23年後に徳川幕府は滅亡、斉韶の存在はその暗示であったと言えるのかもしれません。
LOVE Cinemas 調布
2010年9月22日
映画『十三人の刺客』試写会鑑賞
★★★★★ 三池版は血で血を洗う男たちの肉弾戦がメイン。知性よりも本能を優先させた印象が残り、だからこそ暴君に対する憎悪も半端なくて刺客たちの死闘ぶりに共感できる。正直、残酷なシーンも多いし、誰にでも薦められる作品では無いですが、ド迫力のアクションシーンもありエンターテイメント性も高く、キャスト達のあれほどまでの熱い演技ぶりを魅せ付けられてられてしまうと、「これがチャンバラ時代劇だよ!観て!」と言わずにはいられません。目先の興行成績だけを意識した作りをする映画にはウンザリ!という人に絶対お薦め!久しぶりに熱くなった傑作時代劇!
続・蛇足帖〜blogばん〜
2010年9月20日
【映画】十三人の刺客(2010)
斉韶暗殺の命を受けた島田新左衛門(役所弘司)が、一緒に戦う仲間を集めだしてからはトントン進み、テンポもよくて、仲間の個性も結構、少しずつ暗殺に向けての高まる緊張感までもこちらに伝わってくるようでした。監督の個人個人の個性を上手く使った演出などが目を引きました。俳優さんは全員豪華で、ラストの決戦シーンのセットなど大掛かりな物でとても迫力があります。そのわりに、結構細かい所までリアルな表現にこだわっていて、全然安っぽくない。すばらしい大作を観た〜!と感じました。ダレる事なく一気に集中して見られる極上のエンターテイメント!
☆紅茶屋ロンド☆
2010年9月20日
『十三人の刺客』(2010)/日本
★★★★★ 絵としてはオリジナルをほぼ踏襲しているようですが、13人の描き方はこちらの方が絶対にリアル感あります。設定はいちいち残忍で、 明石藩主松平斉韶の命を何故狙いたくなるのかが丁寧に描かれています。そして斉韶を狙う側の心境も十分伝わってくる。ベテラン勢よかった。みんな仕事をきっちりとしてました。彼らもまた、命を預けたんでしょうね。そして若手からも大勢取り混ぜてやってました。みんな力入れて作ったんだろうなあ…という手ごたえを十分に感じます。1人1人たっぷりと見せ場も作っていますし。とにかく圧倒されてしまいました。圧巻です。
NiceOne!!
2010年9月20日
『十三人の刺客』お薦め映画
★★★★★ 13人VS 300人という数の差はちゃんとあって、斬っても斬っても次から次に敵が出て来るし、斬り合いがいちいち長い。とにかく長い。時代劇はド派手な大立ち回りがなくっちゃという方、「あー、こんな時代劇が見たかった!」 ということ間違いなし。チャンバラ世界にタイムスリップできるお薦め作品だ。
作曲♪心をこめて作曲します♪
2010年9月18日
十三人の刺客
前半に登場する残忍なシーンがハードで、観ていてかなり消耗してしまいました^^; 後半のメインは時代劇らしい戦闘シーン。そして戦い後の惨状のシーンは、その虚しさと哀しさが乾いた視線で映し出されていました。それにしても、それぞれの役者さんがみんなとっても良かったです。13人ともぴったりな役を演じていましたし、脇もとても豪華だなあと思いながら観ていました。特に役所広司さんと市村正親さんの、それぞれの主義に縛られながらも戦っていくシーンなどは侍として生きることの哀愁を背負っているようで、観ていて切なかったです。
とりあえず、コメントです
2010年9月16日
「十三人の刺客」(試写会)
★★★★★ 本気の三池崇史よ!これまでに、培った監督の様々なスキルが全てぶっこまれていて、すさまじかったわよ。いろいろと語りたいけど、まぁ、いい男が乱舞する感じだから、それだけで楽しいんだけど。まずは、極悪非道な稲垣吾郎に注目して欲しいところね。いままでのアイドルな感じじゃ、ぜんぜんないわよ。渋いところで松方弘樹さんの、一人だけ濃い芝居にも注目してほしいわ。凄いんだから。はっきり言って、今年最高の日本映画だわよ。時代劇が苦手って思ってる人も、これは見たほうがいいと思うわ。近年、無かった骨太の時代劇だったわよ。
ドゥル的映画鑑賞ダイアリー
2010年9月1日
十三人の刺客【試写会&舞台挨察】
★★★★★ いやー、スゴかったね!まず、これだけのキャストが集まってるってだけでも、軽くヒきます。吾郎ちゃん、そりゃあ暗殺も計画されるわ!伊勢谷友介演じる「山の男」 お笑いポジションですけど、この重い雰囲気の映画の清涼剤みたいになっていて良かった。でも、キャラショーでは終わりません。主人公が釣りする場面、剣の修行のシーンとか伏線になっていて、ちゃんと後半に活きてきます。特に、殿にある文章を突き付ける場面はすごくカッコ良かった!50分におよぶラストの、瞬きするのがもったいなく感じるぐらいのスゴイ殺陣アクションが見れます!
☆☆むらの映画鑑賞メモ☆☆
2010年8月31日
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