ミクロの決死圏:作品を観た感想(3)
『ミクロの決死圏』|1966年人体魔境の旅
公開から40年以上経過しているので、当然、時代を感じることも多々あったけれど、CG全盛の今ではもう味わえなくなってしまった"手作り感"になぜかホッとさせられる。体内のいろいろな箇所に移動するたびに、乗組員のひとりである外科医が、人体の驚異に感嘆して、詩的な感想を吟じると、リアリストの内科医がいちいちクサしにかかる。ここは外科医の先生に同意したいところ。本当に人体は驚異のかたまりのようだ。「マクロとミクロのあいだの無限」 みたいなセリフがあったが、なるほどうまいことを言うものだ。我々も宇宙から見たら塵のごとき存在なのだろう。
23:30の雑記帳
2010年5月25日
午前十時の映画祭 「ミクロの決死圏」は完全無欠の娯楽映画である!
この設定、物語の映画化としては、完全無欠の娯楽映画である。完全無欠過ぎてリメーク禁止令を出したいくらいだ。潜航艇もろともミクロ化された医師団が体内に入るというだけでも奇想天外なのであるが、そこに60分というタイムリミットを設定し、更には一団の中にスパイがいるという設定でサスペンスを盛り上げる。人間ドラマや政治思想的要素などをミニマムにしたシナリオと演出も成功の要因である。体内のセットは素晴らしいが、最も素晴らしいのはラクエル・ウエルチである!
映画と出会う・世界が変わる
2010年4月8日
ミクロの決死圏
ミクロ光線を浴びて小っちゃくなって身体の中に入っちゃうよ!ってヤツです。もの凄くシュールですよ、いま観ると。60分間というタイムリミットで4人のオトコと1人のグラマーなお姉さんが世界初で人間の身体の中に潜り込んでレーザー光線で血栓を取り除きに旅立つ! この時代のSF映画はとても面白くてね。「突っ込みどころ」 と呼ぶには、ちょっと違うねーって感じのワイルドな作品。面白いし、いま観ても十分楽しめた。エンディングがちょっと尻すぼみ?気味かなーとは思ったけど。まあ、あんなもんかなー。
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2010年1月15日
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