トゥモロー・ワールド:作品を観た感想(7)

トゥモロー・ワールド(2006)
あまりの殺伐としたシーンに乗れないというか、説得力を感じない。本作は戦闘シーンの長回しで注目されたそうだが、イラク戦争を描いたシーンならいざ知らず、色々なものが無意味にてんこ盛りされている風情。戦争で亡くなる可哀想な子供たちをメタファー化して反戦を訴えている風にも見え、却って間抜けに見える。間抜けな感じは最後まで拭えず、本作自体が“流産”しているとは洒落にもならない。
佐藤秀の徒然幻視録
2012年10月31日

『トゥモロー・ワールド』 アルフォンソ・キュアロン 監督
★★★★ SF的なガジェットはほとんど登場せず、まるでドキュメンタリーフィルムでも見るような、現場感覚のようなものを感じる。長回しで撮られた戦闘シーンの臨場感は特筆ものだ。混沌を極める世界に出現する一つの希望。たぶんキリスト教がモチーフになってるのだろう。映画は、原作のキリスト教的象徴をあえてずらし、より普遍的なドラマにしようとしたんじゃないかと思う。弱くてはかないが、気高くもなれるわれわれ人類。
本、映画、音楽
2009年7月11日

「トゥモロー・ワールド」 子供は希望
主人公が知り得る情報しか描かない点と、主人公とともに動くカメラと相まって、観ている側は主人公と同化できるのだと思いました。うまい方法だなと思います。前半の陰鬱とした気持ち、赤ちゃんが産まれてから自分を犠牲にしてでも守ろうとするセオの気持ちにすんなりと入ることができました。
はらやんの映画徒然草
2008年6月17日

トゥモロー・ワールド
2006 イギリス SF アクション 監督 : アルフォンソ・キュアロン 出演 :クライヴ・オーウェン , ジュリアン・ムーア , マイケル・ケイ...
Yasutaka's GROOVE
2007年5月17日

[ トゥモロー・ワールド ]セオの目を通して見た世界、109分
[ トゥモロー・ワールド ]を吉祥寺で鑑賞。上映期間は、たぶん1ヶ月もなかったかもしれない。[ 父親たちの星条旗 ] [ プラダを着た悪魔 ] [ 007カジノ・ロワイヤル ]など他の作品が注目されすぎて、目立たなかったかも・・・。しかし敬遠するには、惜しい作品です。・・・とはいっても、もう劇場での上映は終了しているので、気になったらDVDでどうぞ。
アロハ坊主の日がな一日
2007年2月28日

「トゥモロー・ワールド」どうしても未来は悲惨のようだ
★★★ 国家とテロ、子どもの生まれない終局に向かう世界。 画面は暗く、未来に明るいものなど見出せない。 文学で読んだら面白いだろうな、でもそれを映像で表現すると、惨めで汚れすぎた世界、これじゃあね、もう少し映像的な救いが欲しかった。
soramove
2006年11月22日

明日は来ないよトゥモロー・ワールド
重いです「トゥモロー・ワールド」予告編からはSFモノを連想していたのだがそれは間違い。 高度に文明化した世界ではなく、子供が生まれることのない全く希望のない社会をリアルに描きたかったのだろう。 しかし、子供が生まれない=人間という種の絶滅という危機感や深刻さが暗いトーンの作品の割には伝わってこない。 なんだか厳しい社会なんでみんなで暗〜くしてます。 良いことなんてないですよ〜だとでも言っているようです。 ストーリーは奇をてらうことなくあくまで王道。
日本サッカーホールディングス
2006年11月19日


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