歓喜の歌:作品を観た感想(4)

歓喜の歌(’08)
実力派由紀さおり含むコーラス陣の、色んな曲が散りばめられて、元は立川志の輔の落語から、というストーリー展開も、大まかに都合良く、という所はありましたけれど、割とテンポ良く人情テイスト+合唱で楽しめた感じ。合唱パフォーマンス、由紀さおりや平澤由美などの歌声に、公私共に情けない一公務員の悲喜こもごもの奮闘ぶり、2コーラスグループの歩み寄り、という人情テイスト入り混じって、なかなか味わいの作品でした。
Something Impressive(KYOKOV)
2012年3月6日

「歓喜の歌」 ダメダメ男としっかり女
小林薫さん演じる飯塚主任はまさに落語の登場人物。まさに事なかれ主義の人。コーラスガールズのリーダー五十嵐純子は、夢追い人な旦那をうけとめて、常に前向きな包容力のあるしっかりものを安田成美さんが好演。Wブッキングの相手、レディースコーラスのリーダー松尾みすず、こちらも由紀さおりさんぴったり。古典落語ででてくる亭主というのは大概だらしない。ダメ亭主が飯塚で、出来のいい女房が純子で、夫婦ではないけれど落語のような構造。男は今も昔もあんまり変わっていないということでしょう、とほほ。
はらやんの映画徒然草
2009年11月15日

歓喜に寄せて
思いのほか面白い。嬉しい誤算。原作は新作落語。映画化によって落語の持つ語りや間の面白さは少なからず損なわれたろう。それでも実力派の役者を揃えて万全の布陣を敷いて、落語の魅力を再現しようと努めている。税金泥棒の見本とも云える飯塚を小林薫が軽やかに演じて狂言回しの役割をしっかりこなす。ヒロインを安田成美がCMで見せる可愛らしいママさんそのままに演じている。
MESCALINE DRIVE
2008年9月7日

映画[ 歓喜の歌 ]きんぎょつながり
立川志の輔の同名創作落語が原作。原作にはいない新たなキャラが多数登場し、あちらこちらで起こる喜劇と悲劇。本作はそれだけでも楽しめるが、でもそれだけでは本作を語るのは少少もったいない気もする。だって、一人一人のキャラが滋味のある人物として描写され、奥行きのある物語になっているんだから
アロハ坊主の日がな一日
2008年3月30日

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