ﾌﾞﾙｰﾎﾞｰｲ事件:作品を観た感想(1)

ｼｮｰﾄﾚﾋﾞｭｰ｢ﾌﾞﾙｰﾎﾞｰｲ事件･････評価額1700円｣
★★★★ 鑑賞しながら､何度も既視感がよぎった｡この生き辛さ､周囲の対応の理不尽さ､居心地の悪さは､黒人差別の歴史をﾓﾁｰﾌにしたｱﾒﾘｶ映画を鑑賞した感覚と､とてもよく似ている｡そして黒人差別と同じく､解決するには当人の努力だけでは無理｡なぜならﾏｲﾉﾘﾃｨに対する偏見というのは､当事者ではなく社会の方の問題だからだ｡今年は､ﾌﾞﾙｰﾎﾞｰｲ事件から60年｡法整備はだいぶ進み､人々の意識も大きく変わった｡しかしまだまだ問題は山積みで､偏見も残っている｡言わば過渡期の時代に､この作品が作られた意義は大きいと思う｡時代感の再現も丁寧だし､安上がりな映画ではないだろう｡
ﾉﾗﾈｺの呑んで観るｼﾈﾏ
2025年11月22日

このﾍﾟｰｼﾞは､象のﾛｹｯﾄﾊﾟｿｺﾝ版の『作品を観た感想ﾄﾗｯｸﾊﾞｯｸ』のﾍﾟｰｼﾞと連動しています｡

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