ブラック・スワン:作品を観た感想(74)
映画 ブラック・スワン
なんだか、「私騙されているよ」的なストーリですね。アルコール、同性愛、薬物とニナが落ちていく感じと、最後が、悲しかった。
こみち
2014年3月21日
ブラック・スワン : 芸術って、怖いのね
★★★★ 下手なホラー映画なんかよりも、ずっと怖い作品でした。バレーに母共々心血を注いできたニナ・セイヤーズが、少しずつ壊れていく様がとても丁寧に描かれているんですよねぇ。しかも、ニナ・セイヤーズを見詰めるカメラの目線が、何ともドライなんですよ。演出的には随分とエロさを感じました。ナタリー・ポートマンの演技が光るサイコスリラーの良作です。
こんな映画観たよ!-あらすじと感想-
2013年6月10日
純白から漆黒へ。黒に染まるほど喚起するカタルシス。
★★★★ 劇場で見る機会が得られずあらすじもあまり頭に入れないでDVDで観ましたが、いやぁ久々にやられました。観た後も暫く黒鳥のコーダの曲が耳から離れず。
Coffret du Bonheur
2012年8月13日
レクイエム・フォー・ミスター今敏 『ブラック・スワン』
★★★ 体当たりの演技で「清純な少女」と「破滅的な悪女」を演じています。映画世界から飛び出していて、ナタリー・ポートマンという女優の内面に迫る迫真性に溢れています。人間心理と狂気を余すところなく描いてきた監督とそれを正しく理解していた賢い女優の利害が一致した、そういう意味では非常に幸福な作品です。鑑賞して損のない佳作だと思います。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日
【映画】ブラック・スワン…元ネタを知らなかったづら
★★★★ 前半は、たるいなぁ…ちょい退屈…とか思いながらの観賞でしたが、後半に向けては面白くなってきたという感じ。痛い描写といえば…まぁこの数々が痛すぎで嫌。ホラーは元々観ないのに近いものをウッカリ観させられた感アリ 特にさかむけが痛い…CGなのに安っぽく感じないとも思いました
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2012年5月19日
ブラック・スワン
★★★★ ナタリー・ポートマン演じる真面目で純真で可愛いくて、それでいてちょっと打たれ弱そうな主人公が、ストーリーが進むにつれてドンドンドンドン追い詰められていくのを観ていると、観ているこっちまで頭がおかしくなりそうになりました。何というか、頭と心臓をヒモでグルグル巻きにして、キュ〜〜〜ッと絞めていくような感じでしたね。面白かったです。追い詰められながらも何とか心のバランスをとろうとする主人公に、グイグイと引きずり込まれてしまいました。
我が頭に巣くう映画達
2012年3月12日
【ブラック・スワン】ハリウッド版・世にも奇妙な物語はスケールでかい
ナタリー・ポートマンがこの役のために、どれだけ力を尽くしてきたか…それが見るだけで解る演技が素晴らしい。優秀だと言われながらも何かが足らず、輝くことが出来ない主人公が、抜擢されたことからだんだん狂気に陥っていくさま。ナタリーの鬼気迫る演技と、追い詰められる姿を衝撃的に映していく演出で、スクリーンに目が釘付け。下手なホラーよりも、ずっと怖いです。
映画@見取り八段
2011年11月28日
「ブラック・スワン」(BLACK SWAN)
★★★ [戦場のピアニスト]などの作品で知られるロマン・ポランスキー監督の初期作品[反撥]を想起してしまう。男性恐怖症に陥った女性が、男との官能を妄想したりするなど、やがて狂気にむしばまれていく様を描いたサイコ・スリラーだ。本作のD.アロノコフスキー監督も相当、[反撥]を意識して製作に取り組んだのだろう。この映画は、ヒロインの心理の流れを上手に描き、人間内部の善と悪という2面性を追求した作品であると考える。また、バレエという高尚なものと、それとはアンビバレンツである野卑な部分が同居した映画であるともいえる。
シネマ・ワンダーランド
2011年10月24日
ブラック・スワン
これは心理ホラー映画か?恐かった。バレエも含めて,ナタリー・ポートマンの演技は素晴らしかった。白鳥と黒鳥に象徴されるのは,ニナの中に潜む二面性。ステージ・ママの前では優等生の娘として生きるが,その呪縛から脱して自分らしく生きたいと願う。葛藤から精神的に病んでいく。…黒鳥部分で「パーフェクト」な演技をし大喝采を浴びる。うまい表現で深いなあと感心した。かなり官能的な映画です。
EURISKO2005
2011年9月12日
ブラック・スワン
ナタリー・ポートマンは凄かった。苛烈なバレエの世界で生き抜くニナの狂気や重圧、嫉妬、妄想や抑圧された心理を巧みに表現していた。主人公の尋常でないプレッシャーが画面いっぱいに迫ってきて息苦しくなる。その心理がメインだと思う。ナタリー・ポートマンの生真面目なイメージがニナとそっくりで、もしかして彼女自身もこの作品で女優としての殻を自ら脱いで成長したんじゃないかしらと感じた。怖かったのはニナの母親…この関係はいびつです。繊細な神経を擦るそれにしてもいい意味で不気味な作品だった。ラストの台詞がまた凄い。
いやいやえん
2011年9月7日
【映画】ブラックスワン 狂気に狂喜。
とりあえず今年見た映画の中では一番。狂気に満ち官能的であり、ショックで狂喜に至る。ナタリーポートマンもよもやここまで来るとは。そこら辺のホラーなんかより衝撃的で怖いです。最初から最後まで心が安らぐ暇を与えず、物語が進むにつれて精神をどんどん蝕みます。ラストのたたみ掛けは半端ないです。疲れました。芸術に身を投じる人は、そこら辺の人に比べて格段に感受性も強いので、その精神状態は計り知れないとも思う。そういった感情を理解しつつ、この衝撃的な映画を楽しんで疲れてもらいたいです。誰もが鳥肌が立つ鳥になるはず。
B級生活 ゲームやら映画やら
2011年7月1日
ブラック・スワン 怖かった〜妄想も女性も・・・
ナタリー・ポートマンの演技、特にきめ細かい繊細な心の表現力が素晴らしかった。これに尽きる!ニナが強迫観念にとらわれていき、そしてその強迫観念がどんどん強くなっていく、その脅迫観念による妄想の世界が映像化されているのだけど、現実とその妄想の境目が物語が進むうちにどんどん不明確になっていくところが怖わさを増幅していく。そしてニナが黒鳥を見事に演じきるラストに向かっていくあたりでは、ナタリー・ポートマン自身がほんとうに人間性も含めて豹変してしまったのではないかと思うぐらい鬼気迫るものがあった。いや〜満足した!
労組書記長社労士のブログ
2011年6月29日
ブラック・スワン
★★★★ 面白かったです!「ピアニスト」という映画に似ている気がしたので、サスペンス部分の謎よりもヒロインの心理状態を追って観たのが良かったようです。キャスティングが絶妙。ナタリー・ポートマンはもちろん、ミラ・クニスがとても気に入りました。ニナと正反対の性格で踊りの質も正反対、魅力たっぷりなキャラクターです。ウィノナ・ライダーもとっても良かった。強烈なインパクトがありますし、この役には必要だと思います。ラストのダンスシーンは凄いです。今のところ今年のベスト1作品。それにしてもナタリー・ポートマンは何を見ても綺麗。
映画、言いたい放題!
2011年6月22日
『ブラック・スワン』 映画レビュー
*バレエの特訓の末、勝ちとったアカデミー主演女優賞。ポートマンの気迫の演技をみてほしい。黒鳥のシーンは圧巻で我を忘れて見入ってしまった。*追い詰められているのか、それとも自らで追い詰めているのか。現実と幻覚を通してダンサーの精神の高揚と不安を描く。トップに立った者にうつる狂気とは何か。*ヴァンサン・カッセルの演技が全体を引き締めていたように感じた。いやらしいオヤジ。粗い部分も確かにあったけど全体的には倒錯と官能を力強く表現できていて良い作品だった。
さも観たかのような映画レビュー
2011年6月18日
「ブラック・スワン」
バレエ映画かと思わせるほどダンスのシーンがたっぷりあるのも嬉しい展開。まるで悪魔が使わしたようなリリーと、その存在におびえるニナの行動が、全くもって妄想ながら現実のように見える(感じる)描き方が上手いなぁと思った。これもやはりダーレン・アロノフスキーの技であろうか?ステージでブラック・スワンに成りきったニナの身体に真っ黒な羽が生えて行くさまは、CGとはいえ映像がとてもリアルでBeautiful!だった。減量し、トレーニングを重ねたナタリー・ポートマンのダンスシーンは素晴らしかった。役者根性ここにあり!
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年6月16日
『ブラック・スワン』
成功を収めるためには自分の殻を破って、限られた人にしか見ることが許されない世界に足を踏み入れる必要があるってことを、胸をかきむしるような不安定さの中で描いている感じがした。ステージで黒鳥を踊る時のナタリーの迫力に本当に鳥肌が立った。色々な感情や経験に苦しめられながらも、精神的な境地に達したことで説得力をもって踊られた黒鳥の姿。その力強い踊りに涙が出そうになったし。作品の中でも、黒と白の対比が衣装などで効果的に使われていて面白かったなと。でも、やっぱりナタリーは白がよく似合う。
Cinema + Sweets = ∞
2011年6月10日
ブラック・スワン
どの世界にも相反しながら表裏一体のものが棲みつき、栄光を掴むまでの道には闇が多く潜んでいる。そこを遠くからみつめるわたしの影はグレー。終盤のずっと俺のターン!から、なにが幻想で幻覚で、なにが真実で本当なのか入り混じってわからなくなった。ニナの心の中の舞台をみせられた。カメラの視点のようにぐるぐるとまわりながらずっとニナの心の中をみていた。最後に彼女はエクスタシーに達したのだ。わたしも拍手喝采の渦の中に巻き込まれる。彼女の背中の傷から黒い羽根が生えるのが見えた気がした。ニナ役、ナタリー・ポートマン。素晴らしい演技でした。
as soon as
2011年6月7日
「ブラック・スワン」感想
ホラーとしても中途半端、バレエ映画でもない。ナタリー・ポートマンがこんなに魅力のない女優とは知らなかった。サスペンスと苦しげに称しているが特に謎はない。ニナが黒く染まっていく過程が見せ所なのだろうが…説得力がない。"不感症の小娘"と映画の中で言われていたが、ニナからは「真のプリマになりたい」という必死さが伝わって来ない。むしろリリーが魅力的だ。やや下品で自由で彼女の方が貪欲だ。彼女が主役を掴むならニナの数倍も納得出来る。本物のバレエのシーンは語るほどの分量はない。ウィノナ・ライダーも気の毒な使われ方だった。
帰ってきた二次元に愛をこめて☆
2011年6月5日
【映画】ブラック・スワン
私はニナの心の弱さにものすごく共感出来たから作品にのめり込んでしまった。彼女の感じるプレッシャーへの恐怖に涙し、バレエにかける誰よりも熱い想いに涙したのでした。一つの作品で違う種類の涙を流したのは初めてです!実はラストの展開、私は「もしや…?」と感じていたので、さほど驚かなかったけど、あれはもう、究極なんじゃないかな…。とにかく、全身に力が入って、肩が凝って、目を見張って息を飲みながらの鑑賞だったので非常に疲れましたw こういうドロドロとした中にもガラスの破片が混じっているような作品は大好きです。
☆紅茶屋ロンド☆
2011年6月4日
ブラック・スワン
「白鳥の湖」がテーマということでも取っつきやすかったし、ナタリー・ポートマンのバレリーナという役柄が今まで無かったのが不思議な程バッチリ。そのうえ演技力を問われるこのストーリー。最初から最後まで目が釘付け。昔は天才と言われていたウィノナ・ライダーまでかすむほど。とにかく映像から音楽から配役から何から何まで面白くてすごくて、最後は鳥肌がたつほどの感激を受けた。本物のバレエもこんなにすごいのかなあと思うほどちょっとバレエにはまりそうだ。
ゴリラも寄り道
2011年6月4日
Lose yourself. 「ブラック・スワン」
一皮むけるまでに いろいろあったであろう監督だからこそ、 真実味を持って語れるテーマと言える。だが夢と現実の境界が曖昧になるところは皮肉にも 「π」 に戻ったようで、さらには新手のホラータッチで攻めてくる^^ The only person standing in your way, is you. It's time to let her go. Lose yourself. 君の前に立ちはだかるのは君、もう邪魔させるな、自分を捨てろ。そしてついに舞台は幕を開け、 "Lose yourself" の言葉通りに変貌したニーナは完璧な黒鳥を踊る…。
シネマ走り書き
2011年6月2日
ブラック・スワン
★★★★ 一人で戦わなければいけない人って本当にすごいと思う。孤独とプレッシャーと不安と、心がおかしくなるのもわかるような気がしました。求められている妖艶さって練習して身に着けるものじゃないから悩むんだよね〜。ラストの黒鳥のシーンは鳥肌が立ち、泣けてしまいました。しかしナタリー・ポートマンはすごかったね〜。バレエをどれだけ練習したのかって思った。物語うんぬんというよりは、本当に彼女の素晴らしさをみたな〜って思いました。いやーー本当にすっげー映画をみたなって感じです。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2011年6月2日
ブラックスワン
★★★★ 彼女が描く妄想と現実の狭間がよく見えないため、かなり分かり辛いシーンが多いと思う方が多いのではないだろうか。ただその現実と虚構こそが、白鳥と黒鳥であり、光と闇の両面を併せ持つ人間の正体であり、この映画の最大のテーマなのだから仕方がない。そしてラストの覚醒シーンはもの凄い迫力であった。ナタリーの演技力も素晴らしいのだが、なんと言っても観客を引き込んでしまうようなカメラワークが見事だった。これを芸術と呼ぶのだろうか。それにしても、とても疲れるし後味の良くない作品であることも否めないね。
ケントのたそがれ劇場
2011年6月1日
ブラック・スワン
白鳥としての踊りは完璧だけど、黒鳥になることの葛藤に苦しみ、しだいに彼女の中に潜むブラックナタリーに追いつめられていく怖いスワン映画です。美しいナタリー・ポートマン。細く長い首、すらりとした立ち姿、やっぱりナタリーはオデットですね。自分で触ってしまう恥らいのシーンも、わたしにはめずらしく、卑猥な想像をせず見惚れてしまいました。マチルダから大きく成長しましたね。BlackSwanになったマチルダにレオンもたじたじ?^^
幕張コーポ前
2011年5月31日
「ブラック・スワン」
★★★★ 映画という表現手段が面白いのは、そこに描かれているのが実体なのか、主人公の心の中の幻想なのかが観客には区別がつかない点。本作は、この特性を最大限に生かし、巧妙に観客を幻惑し、めくるめく妖しい世界にリードし、魅了し続けるのである。そうした演出テクニックもうまいが、やはり圧巻なのはナタリー・ポートマンの、まさに、ほとんど主人公ニナと一体化したかのような鬼気迫る演技、並びにバレエである。アカデミー主演女優賞も納得だ。ダーレン・アロノフスキー監督、[レスラー]にも感動したが、次回作がさらに楽しみだ。
お楽しみはココからだ
2011年5月31日
ブラック・スワン
★★★★★ ひっさしぶりに疲れた映画でした。重かった〜。[R15+]って、エグイのかと思ってたらエグイしエロいね…。観てるだけなのに、すっごい疲れました。。。でも「さすがっ」と思える内容でした。感嘆。カメラワークがアップで撮影されているので、第3者的に見てないのも疲れた。そして前半、一番怖いのは、過保護なマミー…。
食はすべての源なり。
2011年5月30日
シネトーク61『ブラック・スワン』
★★★★ ナタリー・ポートマンに初めて"オンナ"の魅力をまざまざと見せつけられたよ。ホント、圧倒されちゃいました。ナタリーとニナでどこかカブる部分があるのも興味深い。ダーレン監督が「〜もっと自分をさらけ出せ!」とシゴいてるように思えた。ヒロインの多面性と内に秘めた狂気を爆発させ燃え尽きていく演技が素晴らしい。ヘタすりゃウソ臭くなる危険もあったクライマックスの踊りは、ナタリーの巧演とダーレンの演出のおかげで映画的カタルシスに満ちている。映像と音で魅せる演出はまさしく"鳥肌"もの。苦しみ抜いて燃え尽きたニナの高揚感に満ちた表情がまたいい。
ブルーレイ&シネマ一直線
2011年5月30日
ブラック・スワン;レビュー
本作はナタリー・ポートマンの当たり役になったことは間違いない。それもこれもアロノフスキー監督あってこそ。素晴らしい映画を私たちに届けてくれたことに、盛大なる喝采と感謝の意を贈ります。ショッキングな映像。時には目を背けたくなるモノも。しかし、映画の流れに身を委ねていると、頂点へ立つ者としての不安や恐怖・孤独感が誇張されて出てきただけ…と、思考が自然と受け入れてくる。内なる孤独や不安を口には出さずとも、彼女の表情を見ていると感じ取ることが出来る。だからこそ、感情移入して涙が溢れてきたのだと思う。
ゆるっとヴァカンスな日々
2011年5月30日
ブラック・スワン
★★★ 主演のナタリー・ポートマンがほとんど出ずっぱりで、"ワンマンショー"の印象を受けるところ、長期間のトレーニングを積んで、贅肉を落とし、素晴らしい踊りを披露するのですから、アカデミー賞主演女優賞に輝いたのも当然ながら、物語自体は錯綜する映像ほど複雑ではなく、展開の仕方にはむしろあざとさが窺える感じでした。
映画的・絵画的・音楽的
2011年5月29日
「ブラック・スワン」 自己抑制と開放
ニナ自身はおそらくバレエ漬けで真面目な女性として生きてきたと思われます。けれど黒鳥を演じるにあたって、その奥にある自分でも気づいていなかった自己の淫らな面もさらけださなくてはいけなくなります。この自己イメージの否定というのは、かなり心理的には障壁になります。自己抑制の先にあるものを開放してしまうというのは、強い人ほどやはり恐ろしいのですよね。主演のナタリー・ポートマンはアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、それは納得できる演技。肉体的にも精神的にもかなりハードな役柄であったと思いますが、演じきっていました。
はらやんの映画徒然草
2011年5月29日
「ブラック・スワン」感想
★★★★ ただただ、ナタリー・ポートマンが圧巻!脚本・演出・音楽・そして他の出演陣の仕事ぶりも素晴らしいが、とにかく彼女の存在が圧倒的すぎる。白から黒へと変貌していく機微を丁寧に表現する演技力、生真面目さと妖艶さを兼ね備えた美貌、バレエシーンが映えるスタイルの良さ。それらをひっくるめた、彼女自身の持つオーラみたいなものが、目に見えないパズルのピースがカチッと合わさるように、この物語と完全にシンクロ、融合し、とてつもないエネルギーを作品に与えている。一度は映画館で観ておいてほしい、そんな一本。とりあえず必見!
新・狂人ブログ〜暁は燃えているか!?
2011年5月26日
映画:ブラック・スワン Black Swan 今年有数の1作 (ただし恐怖映画として)
やはりナタリー・ポートマンの素晴らしさを褒めないわけにはいかない。主役に抜擢されたものの、精神的に追いつめられていくサマがキリキリ迫ってくる。最も印象に残るのは、彼女の「表情」、そしてそれが映り込む「鏡」、終始不安げな面持ちがどんどん深彫りされていく様(写真)、そして遂に黒鳥になりきる彼女、そして先に待っていたもの…。今年有数の1作ではある。が、「サイコ・スリラー部門」または「ホラー映画」として。というのは「バレエの自虐さ」を徹底的に「煎じ詰めた」ような作品なので、「圧倒的」ではあるが観賞後の後味が極めて微妙なのだ。
日々 是 変化ナリ
2011年5月25日
ブラック・スワン
本作では、黒・白の二元論的な描写が、実はあらゆるレヴェルにて語られており、そのことがよくあるプログラム・ピクチャーの枠をはみ出すような複雑性を獲得できていることに非常に感心させられる。ナタリー・ポートマンが演じるバレエ団の新女王、ニナの演じねばならぬ「白鳥の湖」の役柄「黒鳥」・「白鳥」もそうだし、またヴァンサン・カッセル演じる演出家の考える演技論もそう。この知性的な試みと構造的バランスを、娯楽作品としてのチャームをしっかりと残したうえで成立させていることを、高く評価したい。
k.onoderaの日記
2011年5月24日
ブラック・スワン (2010)
★★★★ 見事な壊れっぷりです、ホラーです。ニナの現実と妄想の境界線がどんどん曖昧になっていき、観ているコッチ側も巻き込まれて不安感が募っていきます。最初から最後までドキドキが止まりませんでしたよ。ラストの黒鳥の舞はこれまたサブイボ全開!! 恐ろしいほど狂気に満ちた演技でした。バレエは良く判りませんが、素人目で観ても鬼気迫る素晴らしいシーンだったと思います。そりゃ〜獲るよね、オスカー。出ずっぱりのナタリー・ポートマンはとにかく素晴らしいの一言。観終わった後、ドッと疲れがきて深呼吸してしまいましたよ。こりゃ〜面白かった!!
肩ログ
2011年5月24日
「ブラック・スワン」 ナタリー・ポートマンという女優の成長とシンクロする傑作!
★★★★★ 自分が果たせなかった思いを娘に託した母の偏執的な溺愛ぶりも、彼女の心をがんじがらめにして彼女自身虚実入り混じった幻想世界に足を踏み入れ、何が現実が何が幻なのか区別が曖昧になっていく。このあたりのニナの表情は言葉で語る以上にこちらを納得させる。その渇望と不安はこちらに伝染する。凄い演技、言葉が出ない。ラストの黒鳥のバレエ、彼女は心技体まさにひとつの完璧な極みに到達する。その演出に圧倒されつつなんだか涙が出てくる。ここまでの狂気、ここまでさせる無垢な心。110分の本編はすごく短く感じられた。素晴らしい出来。
soramove
2011年5月22日
ブラック・スワン
見応えある面白い作品でした。ナタリー・ポートマンの演技が凄かった。一人のプリマの嫉妬や野心、不安、狂気を描いた内容で、内容的にはシンプルなものの最後まで魅入ってしまった。2時間もない作品なのに、凄い内容の濃い一本でした。二ナのような優等生タイプはこういった表現するような芸術とかには向いてないんだろうな。たとえ正確無比に踊っても上手いだけで、観てる側には何にも伝わらないのかも。そこに相手に何かを感じさせるプラスアルファを持った人だけがトップに立てる世界なんだろうなぁと感じた。
だらだら無気力ブログ
2011年5月20日
ブラック・スワン
アメリカ映画で涙腺を狂わせた作品はとっても久しぶりである。何故に彼女は黒鳥に変身をし、その生き様を得るために自らの肉体を傷つけ、精神が引き裂かれることをも躊躇わなかったのか。おそらくそれは、これも理屈ではない。私たちが、彼女のラストで、命の燃える限り舞い尽くす黒鳥のダンスの完璧さに、もう涙腺もずたずたにしてくれ、全ての皮膚に鳥肌が立つのである。その鳥肌の鳥が、白鳥なのか黒鳥なんか、それは、あなたが自分をどちらと思うか、それだけの違いでしかない、と思う。
空想俳人日記
2011年5月20日
『ブラック・スワン』
重圧や支配に押し潰される"心理の彷徨い"のその見事な映像化。1つの人格であるはずの自己が一瞬ブレて見えてしまう精神の"揺れ"を、効果的に表現する「鏡」の使い方が巧い。心の奥のそのまた裏側をぐいと抉り取り、ひやりと冷たい空気にぴりぴりと晒される。ニナの身内をギリギリと蝕んでゆくそのリアルな音が耳に聞こえてきそうな臨場感と緊迫感の巧妙。誰の身にも持ちうる二面性へのバランスの危うさと激しさ、そして美しさを、バレエという芸術に転写して描いた映画創作としての絵筆のなぞり方は、まさにラスト15分で出会う鳥肌モノのそれである。
シネマな時間に考察を。
2011年5月18日
ブラック・スワン・・・・・評価額1700円
★★★★ アロノフスキーは、ニナというキャラクターを明らかにポートマン本人を意識して造形し、[レスラー]におけるミッキー・ロークと同じ効果を追求している様だ。プロットそのものは単純だが、脚本には緻密な工夫が凝らされ、ニナの心が感じるプレッシャーが高まるにつれて現実と妄想の区別がなくなり、自らの狂気への恐れが更なる葛藤を生み出す悪循環。このプロセスのナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技と、バーバラ・ハーシーの静かな狂気は真に恐ろしく、本作を芸術と人生の板ばさみになる苦悩を描いた、「赤い靴」的なバレエ映画を期待して来た観客を戸惑わせる事は間違いない。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年5月18日
ブラック・スワン
クライマックスの黒鳥の踊りは賛否両論あるのかもしれません。本来なら、バレエそのものの力によってニナの変容を伝えるべきところだろうとは思うのですが、この映画はあくまでニナとその母親の「肉体の物語」なのだから、あの描写で正解であったと思うのです。それにしてもラストはあまりにも壮絶です。才能もあって努力も惜しまない大勢の人間の頂点に立つには、ニナの精神はあまりに弱すぎるし、ダンサーには年齢的な限界がある。ベスの姿が明日のニナの姿であるのなら、「完璧」をクリアした瞬間に訪れた終焉は、むしろハッピーエンドであったのかもしれない。
キノ2
2011年5月18日
【ブラック・スワン】
いやー素晴らしかったです!!ナタリー・ポートマン、これはもうー誰もが認めるアカデミー賞主演女優賞な筈。とにかくニナを演じる彼女の素晴らしさ。十ヶ月の猛特訓、相当な練習をしたんでしょうねー。ラストシーンは目が離せません。白鳥の気品あるダンスとあの目を奪われるような黒鳥の踊り素晴らしかったー。特に黒鳥シーン、体が少しずつ変化していくシーンは鳥肌もの!全てが終わって脱力状態でした。そして後を引く。バレエが好きな人も、全く興味ない人も、この世界堪能できることでしょう。
日々のつぶやき
2011年5月17日
「ブラック・スワン」
バレエ「白鳥の湖」では、オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)は同じバレリーナが演じている。二人の性格は正反対であり、全く性格の違う2つの役を一人で踊り分けることは大変に困難である。その困難を乗り越えて観客に感動を与えるからこそ価値があるというものであろう。本作ではその難業に挑むバレリーナの精神的な葛藤に主眼を置いているが、バレリーナのリアルな世界と、「白鳥の湖」という虚構の世界の二重構造と見ることも可能ではないか。
映画と出会う・世界が変わる
2011年5月17日
「ブラック・スワン」
バーバラ・ハーシーが久々の登場。彼女が母親でナタリー・ポートマンが娘という設定はなかなかいい。違和感がない。本当の母娘といってもいいようなリアル感がある。とにかくこの作品はキャスティングがいい。ウィノナ・ライダーに至っては、嫌味かと思うくらいにぴったりのキャスティングではないか。バレエ・カンパニーの監督役のヴァンサン・カッセルも適役であ る。本作は久々にミス・キャストのない作品であった。
映画と出会う・世界が変わる
2011年5月16日
ブラック・スワン
悲しいまでに弱く可憐で美しいニナ。それとは対照的に自由奔放で美しいライバルのリリー。ニナはリリーのその自由な美しさに嫉妬のような感情を抱くんだけど、それが自分で何なのかわからない。不安や疑心暗鬼なんかの気持ちが入り乱れてますます堕ちていきますな。この映画、ナタリーの圧倒的な「役者バカ」が観れます。作品の始まりと終わりでは「うひゃ!?」 と思うぐらいニナの顔つきが変わってきます。同一人物とは思えないぐらい変化しますねー。久しぶりに観終えてからかなり長時間「余韻」を残した作品でした。いろいろ考えたりもした。
SUPER BLOG.JP
2011年5月15日
ブラック・スワン
★★★★ 聖なるニナが舞台に立つという欲望のために、俗なるニナを殺すことになる「自分殺し」 その結果そこに現れたのは、「聖」「俗」両方を飲み込んだ統合された自己だ。ニナは力強い黒鳥を見事に演じきり、また夢敗れた白鳥の儚さも見事に演じきる。「完璧だ」。人間は「聖」だけでも「俗」だけでも生きられない。ニナは「母殺し」と「自分殺し」を通じて1つの本来的な「人格」、母から独立した1つの人格を手に入れることに成功したのだ。ニナが再び舞台にたったならば、生きることの強さと弱さの両方を演じきれる凄さを持っていることだろう。
ビールを飲みながら考えてみた…
2011年5月15日
ブラック・スワン
★★★★ ナタリー・ポートマンすごい!プリマに抜擢されたこと、二つの対照的な役の表現に悩み、そのプレッシャーでやがて狂気に犯されていくと言う心理ホラーサスペンス。どこまでが現実でどこまでが幻覚なのか…。幻想が見え初め、どんどん追いつめられ精神を病んでいく。最後の黒鳥を踊るニナはまるで悪魔の黒鳥が乗り移っているようでした。恐いシーンも多くて目をつむってしまいましたね、たびたび(笑)ホラーが苦手なので★が少なくなりましたが、アカデミー主演女優賞はナットクのナタリーの演技でした。
voy's room
2011年5月15日
ブラック・スワン
努力と才能と少しの勇気で掴み取った最大のチャンスを前に、プレッシャーに押し潰されそうな彼女の前に現れるのは?追い詰められていくニナの最大の敵は何なのか?いや…そもそも追い詰めているのは誰なのか? 大きなチャンスを掴んでも、成功が約束されたわけじゃない。そのカードを手にした時から、新たな試練が待ち受けていたのだけれど―。痛々しくもむき出しになる、ニナの人生の忘れ物...。ナタリー・ポートマンの繊細で可憐なニナが壊れていく様は、観客をも巻き込んでいく迫力。抑圧からの開放を求めて、表現者としての苦しみに満ちたプリマの葛藤が描かれています。
to Heart
2011年5月15日
『ブラック・スワン』
ナタリー・ポートマンだからこそ演じることが出来た役柄で、これは大成功だったように見える。いろいろ気になる点もあったり、こんなB級サイコホラー映画がアカデミー賞にノミネートされたのは変だと思ったりもしたものの、ダーレン・アロノフスキーのこれまでの最高傑作だと思われたほどには面白かった。神経が鋭敏になりすぎて、幻覚を見てしまうエピソードがそれほど不自然には見えなかったので、成功しているとみなして良いのかもしれない。ヴァンサン・カッセルというキャスティングが素晴らしい。これだけで、この映画が面白くなった。
映画の感想文日記
2011年5月15日
『ブラック・スワン』 バレエと映画が両立しない理由
本作はバレリーナを主人公としたスリラーであって、追い詰められていく主人公の心理描写が中心だ。白鳥と黒鳥を踊り分けなければならない主人公の苦悩に迫り、混乱する心理を表現するために、視覚効果を含めた映画のテクニックをフルに活用している。これはバレエを楽しむ映画ではなく、過度のプレッシャーにさらされた人間の狂気を描いているのだから。撮影技術や視覚効果、音響効果等のテクニックを駆使すればするほど、バレエの魅力や、ダンサーの素晴らしさからは遠ざかっていくのである。だが観客は、本作に映画の魅力が満ちていることは認めるに違いない。
映画のブログ
2011年5月15日
「ブラック・スワン」 痛い映画
この作品は思い切りホラーの領域に踏み込んでいる。心理ホラーである。指名された主役へのプレッシャーから生まれる幻覚に苛まされるヒロイン。すべてが幻覚であったと思わせておいて、ラストは驚愕である。冒頭からナタリー・ポートマンのアップであり、彼女のごく近傍という狭い範囲のみが画面に映し出される。これによって彼女の視野や世界の狭さが表現され、それによって彼女が見えるものが、自分の心のあり方によって生み出される幻覚であることが描かれる。血、ナイフ、割れた鏡の破片というものがこの作品の影の主役でもある。実に痛みを感じさせる作品である。
映画と出会う・世界が変わる
2011年5月15日
ブラック・スワン
誰にでも闇の部分はあると思う。その部分をたいていの人は、何かで蓋をしていて、ガス抜き穴くらいの大きさの穴があってね。ニナは母親の蓋もあり、重かった。ガス抜きも小さかった。それが闇の部分が膨満してしまったため壊れたんじゃないかな。な〜んて思った。濃かった!見応えはじゅうぶん。ナタリーの小柄な体型をより絞ったスタイルは、違和感がありません。ミラ・クニスもずいぶん絞ったようですね。ナタリー・ポートマンの代表作となる映画ですが、この後、孵化と雛育てに入り、寡作になりそうですねぇ…。
晴れたらいいね〜
2011年5月14日
『ブラック・スワン』
これは間違いなく大傑作です。完璧なまでにこの映画には白と黒の世界を意識させる演出が徹底されているんですよね。またそんな監督の恐ろしいまでの演出に見事に応えるナタリー・ポートマンの演技も恐るべしの連続。初演で演じた儚げで悲しげな白鳥演技の後に「本当に同一人物が演じているのか?」と思わせるほどの恐ろしさを感じるあの黒鳥演技。そして個人的にこの映画で一番震え上がったのはあの完璧なまでのラストシーン。「全てを消し去り無にする白」がスクリーンを覆った時、改めてダーレン・アロノフスキー監督の凄さを思い知らされましたよ。
こねたみっくす
2011年5月14日
『ブラック・スワン』 (2010) / アメリカ
★★★★★ それにしてもとにかくすさまじく、素晴らしい映画でした。それぞれのキャラクターがきちんと役割を与えられ、完璧に理解してこなしていましたし。そして、違う側面を写し出すという意味で、多用されている「鏡」の効果ですね。自分の影を写し出す、悪魔を引き出す効用でした。バレエ小物なども使い方が巧みでしたね。バレエの技量についてはとやかく言う必要はないように思います。文句なしの主演女優賞。ストーリーにきちんと合った演技。真の表現者たるもの、それに見合う苦悩を引き換えにできるかどうかということなのです。
Nice One!!
2011年5月14日
映画レビュー 「ブラック・スワン」
★★★★★ これほど言葉を失う作品も珍しいくらい圧倒される。それもナタリー・ポートマンという一人の女優からであり、ある意味、彼女がこの作品の全てと言っても過言では無い。彼女から伝わってくる不安、恐怖、焦り、そして清純、潔白、更には誘惑、狂気、魔性は尋常ではない、またそれがただの演技だけでなく、バレエを通じてビンビンと伝わってくる。バレエなど全くの素人であっても、彼女のバレエからは感情を感じ取ることができ、観る者全てを圧倒する。アカデミー主演女優賞も獲って当然といったところか。ラスト15分ではただ言葉を失い、感極まるばかりだ。必見である。
No Movie, No Life (映画・DVDレビュー)
2011年5月13日
『ブラック・スワン』 バレエ映画と思っていたらホラーでした。
いや〜、とんでもない怪作でした。ささくれ引っぺがしとか、いきなり大音量とか、いきなりグロ映像とか、生理的に受けつけませんでした。ホラー映画が苦手な方は注意しましょう。
23:30の雑記帳
2011年5月13日
☆ブラック・スワン(2010)☆
★★★★★ 冒頭のナタリーのバレエシーンから、ただならぬものを感じ、この作品が、サスペンス(スリラー)であると感じられます。思っていたよりホラーな演出が多くビクビクしっぱなし。特に後半、妄想なのか現実なのかわからないたたみかけてくるシーンは圧巻!! 終盤、彼女が追いつめられるシーンで、ドラマチックな「白鳥の湖」が流れるのですが、ナタリーの心理描写との相乗効果が凄かったです!バレエの良し悪しは、わからない私ですが、ラストの舞台は鳥肌もの。私にとっては読めなかった結末で、ストーリーも、いい意味で裏切られました。いやあ、とにかく凄い作品でした。
Cinema Collection 2
2011年5月13日
ブラック・スワン
あの醜く品のないブラック・スワンのメイクは何なんだ。あれはプロレスのヒール役のマスクマンみたいだ。男を誘惑するのならある意味ホワイト・スワン以上に魅惑的でなければならない。監督は勘違いしているとしか思えない。それでも救われるのは主役のニナ役がオードリー・ヘップバーンの再来のような気品あるナタリー・ポートマンだったから。あんな醜いメイクよりも、時々瞬間的に現れるニナのブラックのドッペルゲンガーの方がはるかに魅惑的で誘惑的だ。こんな芸術を装った下卑た作品がナタリーの代表作に祭り上げられるなんて耐え難い屈辱だ。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年5月12日
ブラック・スワン
★★★★★ とにかく凄いとしか言いようがないほどの作品。ナタリーの迫真の演技と踊りは期待通りで圧倒される作品でした。こんなに鳥肌がたったのは久しぶりかも。ナタリーのダンスシーンはお見事。ニナにのしかかるプレッシャーが観てるこちらまでじわじわと伝わってきて息苦しくなってくる…。リリー役のミラ・クニスも良かった。リリーの存在がニナをじわじわと追い詰めていく所はもうホラーっぽくてゾッとするほど…。とにかく見入ってしまいエンドロール中はドッと疲れが..。ナタリー自身もかなりのプレッシャーがあったでしょうね。見事演じきってました、素晴らしい。
新・映画鑑賞☆日記・・・
2011年5月12日
背中が全てを物語る。『ブラック・スワン』
★★★★ 映画のストーリー自体は極めて単純です。それでも見応えは十分で、ドキドキさせられたりハラハラさせられたり…。特にその映像には魅了されっぱなしです。[レスラー]で主役の背中というか主人公の背後から撮る独特なカメラアングルが凄く印象的でしたがやはり同じ監督の作品。主人公の背後からのアングルで彼女の視線の先にある風景からその時々に彼女が何を想っているのか、顔を見なくても後姿で伝わってしまう。何とも不思議な力を持った映画でした。でもなー、私個人的には[レスラー]の方が好きな作品です。
水曜日のシネマ日記
2011年5月12日
映画「ブラック・スワン」 感想と採点 ※ネタバレあります
★★★★ 久し振りに奇を衒わない映画らしい映画を楽しめた。人間の心の中に潜む様々な対極的な要素を見事に映像化していると思う。もちろんキャスティングは良い。しかし、それ以上に監督の演出(特にカット割りと音楽の使い方)やキャメラも編集もCGも素晴らしい。いずれも「明るい舞台と暗い舞台裏」、「舞台上の笑顔と日常の苦悩」と言った対極の世界の境界線を、自由に行き来する独特の感覚を創造している点も見逃せない。トウシューズの床と擦れる音などの微妙な効果音や洗練された音楽をじっくり楽しんではいかがでしょう。きっと満足するはずです。
ディレクターの目線blog
2011年5月12日
『ブラック・スワン』(原題:Black Swan)
★★★★★ 本作で描かれる苦しみは精神の苦痛です。主人公ニナを苦しめるものは自分自身の限界。相反する本性のうちで危うくなっていくニナを演じきったナタリー・ポートマンの演技は、観る者を魅了させると同時にニナという人物に同化させる、すさまじいものでした。また特訓を積んだという彼女のバレエの美しさは涙が出るほどです。また彼女の内面の投影された存在であるそれぞれの人物を演じた他のキャストもみな素晴らしく、特にリリーを演じたミラ・クニスの小悪魔的な魅力にはとても惹かれます。とにかく、男性にも女性にもぜひ一度観ていただきたい作品です。
arnoldの待ち人手記
2011年5月12日
ブラック・スワン
一人二役で演じるバレエ作品に感情的な要素を強調したので、主人公のニナの精神が崩壊していく。ライバルとの競争、母の溺愛、コーチの過激な演出がニナの心の重圧になる。ニナは途中から精神的疾患にかかっていると考えられ、それを演じたナタリー・ポートマンの執念がすばらしい。目の色を変化させた演出とともに、鬼気迫る演技だと思う。ほとんどのダンスシーンはナタリー自身が踊っているし、純真な白鳥から邪悪な黒鳥まで表現した演技を映画館で見て欲しい。この役者魂を確かめてほしいのだ。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2011年5月11日
ブラック・スワン
★★★★ 世代交代させられたベスの顛末が悲しい。演じる女優がウィノナ・ライダーってのもそれに拍車。しかしラスト20分が凄い!華麗なバレエと狂気のサスペンスにゾクゾクした。総毛立って息を呑んだ。カメラの距離を近くに据え,ニナの不安,孤独,緊張を手に取るように伝えた先に待つ劇的な「白鳥の湖」シークエンスが秀逸。完璧な舞台は伝説になった…。ストイックであり切なくもあるバレエダンサーの孤独な戦いを確実に表現したナタリー・ポートマンの演技と存在感が素晴らしい。無垢で儚げな白鳥と,奔放で力強い黒鳥の対比が圧巻。まさに渾身の演技だった。
Akira's VOICE
2011年5月11日
ブラック・スワン
この作品は「白鳥の湖」が二重写しになる構成であって、ニナがオデットとオディールを演じているように、ナタリー・ポートマンが複雑なものを抱えるニナを演じるのだから、それはそれは、大変に難しい役柄であっただろうと思う。舞台監督を演じるヴァンサン・カッセル、よかったなぁ。何はともあれ、途切れることのない緊張感が最高潮になる終盤の展開が濃密で、出ずっぱりのナタリー・ポートマンの演技を心行くまで堪能できる作品。どうぞ、オディールが乗り移ったかのようなナタリーのバレエと、驚きのラストも、大きなスクリーンでお楽しみくださいませ。
悠雅的生活
2011年5月11日
ブラック ・スワン
★★★★ とにかくナタリー・ポートマンが素晴らしかったの一言に尽きる作品!! 肩甲骨の周りの引き締まった背筋が美しい〜。今作ね、サイコスリラーになるんですよね〜。それが少々意外だった。途中からどんどんサイコ的な展開になってきてアレアレって感じだったんだけど、特にニナの背中にできるブツブツがちょっとトリハダもんでした。いやぁ〜でもナタリー・ポートマンの女優魂炸裂の演技は全てが秀逸でした。結局、この作品で言いたいことは"最終的には自分"ってことですかね。自分という壁、自分という敵を倒して初めて高みにいけるということなのでしょうか。
やっぱり最終的には自分じゃないの
2011年5月11日
劇場鑑賞「ブラック・スワン」
とにかく"凄い"。ひたすら圧倒される!現実なのか幻覚なのか…悪夢と現実の狭間を彷徨うニナ。ナタリーの演技は鬼気迫るものがあり、初めは緩やかに、中盤からは加速度的に壊れていくさまは、ほんとゾクゾクしました。純真から、野心…嫉妬…錯乱…狂気。心理劇と人間の精神を素晴らしく刺激的に描いている。白鳥の湖が大音響で流れる中、黒鳥へと変貌を遂げるニナに鳥肌でした。ラスト近くでリリーの姿を見た時、何が起こったのか皆気付くはず。この時点で観客もこの世界にどっぷり浸かり、ひたすら酔っていることだろう。その世界観に一気に惹き込まれる。後世に残る名作かもしれない。
日々“是”精進!
2011年5月11日
「ブラック・スワン」 誰も見たことのないナタリー。
本当に"鬼気迫る"って言葉がピッタリのナタリーの演技でした。話が進むにつれて、ナタリーの目がどんどんイッテしまいます。ホントあぶないです。もお、迫力満点の"ブラック・スワン"でございました。…ナタリーの演技は極上ですし、バレエのシーンもゴージャスで、見応え充分!でも映画として見てみると、何となく消化不良な感じがいたしました。プリマを演じるのにニナはあまりにも柔すぎやしませんか?踊る前からあんなに追い詰められて、挙句に初回の公演で踊っただけで、あんなことになっちゃうなんて…。このバレエ団、この後どうなるんやろう…^^;?
シネマ親父の“日々是妄言”
2011年5月9日
ブラック・スワン
それにしても、ナタリー・ポートマンは素晴らしかったです〜。特にダンスのシーンはここまで踊れたのかと驚くほど美しく踊っていました。またニナのキャラクターも彼女にはぴったりで、繊細で臆病というニナの脆さをしっかりと美しく体現していました。そんなナタリーの演じるニナが怯えながらも踊りにのめり込んでいく様子はとても可哀想で、ラストには胸が締め付けられました。踊るということの重さと怖さを実感しました。この映画を観た時の思いとともに、いつかバレエの舞台をきちんと見てみたいなと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2011年4月30日
試写会*ブラック・スワン*
思っていたよりホラー度が高く、ナイフや傷口などバンバン出てきてひゃ〜っ。でもそれも意味あることで、映画として素晴らしいです!「ブラック・スワン」とは、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかったことが強いインパクトをもたらす、という意味もある。トマスはきっとこのブラックスワンを理解していたのでしょうね。それにしても二ーナの葛藤は壮絶なものでした。コワイシーンもけっこうあったけれど半狂乱になっていく二ーナの心情を表すにはこれも必然でした。なんといってもポートマンの演技です。ほとんど吹き替えなしというのも驚きます。
Cartouche
2011年4月29日
ブラック・スワン / Black swan
★★★★ 静かに嫉妬と願望で錯綜しながら進む中、ちょっとホラーチックなシーンでドキリとさせたり、幻想のシーンが怖かったり痛かったりで惹き込まれる。ナタリーのバレリーナ姿はファンじゃなくても惹き付けられるし、演技力は評価されてる彼女だけど、ここではもう本領発揮というカンジで作品をぐいぐい牽引する。ミラ・クニスの美しさと存在感もナタリーと白黒対比的で面白い。後半に向け、嫉妬心に捕われておかしくなっていく様、そしてダンスシーンはもう圧巻。ラストシーンは切なくも、本当に美しい☆ 映像も演出も特殊効果も見どころたっぷりな作品でした!
我想一個人映画美的女人blog
2011年4月29日
ブラック・スワン
★★★★ 何が凄いってナタリー・ポートマンの演技が素晴らしい!アカデミー賞主演女優賞も納得。とにかくニナ本人の描写、深い掘り下げを見事なほどに表現し切っていました。バレエのダンスとはこれほどまでに個人の人格が如実に現れるものなのかとちょっと驚きです。彼女は自分自身に負けてしまったっけれど、同時に自分自身に打ち勝ちます。余りの迫力、余りの想いの丈、踊り終えてニナが幻想世界と精神的な重圧から解放された表情は、我々にもカタルシスをもたらすでしょう。気が付くと涙がこぼれている自分がいました。
LOVE Cinemas 調布
2011年4月28日
映画* ブラック・スワン
ナタリー・ポートマンの迫真の演技は、評判どおりの見事さ。痛々しい主人公の焦燥感が伝わってきます。映画の中では、さまざまなことが起こるのですが、どこからどこまでが現実で、どこまでがニナの妄想なのか、その解釈は観客に委ねられることとなります。優等生として暮らしてきた自分の内面から全く違う面を曝け出すことが、ホワイト・スワンからブラック・スワンへの変容と重ねられていくわけですね。ニナがいよいよ晴れ舞台で踊る公演初日が、まさに映画のクライマックスと重なります。この踊りの迫力はぜひ映画館の大画面で観てほしい!
有閑マダムは何を観ているのか?
2011年4月2日
『ブラック・スワン』お薦め映画
★★★★★ 王子役のダンサー以外の主要キャストはバレリーナではないが、それがちっとも気にならない見事な演技と編集だったので、余計なことを考えずストーリーを追うことができた。途方もない努力の賜物であろう。聖女と悪女、あなたはどちらに心惹かれるだろうか。バレリーナの執念が引き起こす美しきサスペンス・スリラー。
作曲♪心をこめて作曲します♪
2011年3月11日
ブラック・スワン
★★★★ 今まで母親が創り上げた優等生と言う名の"鳥篭"の中で精神をどうにか維持することができたニナは、その鳥篭が崩壊することによって、精神の平穏は崩れ去り、幻覚・幻想がニナを蝕む。一方で、今までにないレベルの演技を可能にし、最高の"黒鳥"へと誘われる。その幻想を交えたサスペンススリラーのような展開に、「白鳥の湖」という物語を融合させることで、非常に引き込まれる映画に仕上がっている。ニナを演じるナタリー・ポートマンの圧倒的な存在感及び、自身で演じたバレーシーンの素晴らしさがこの物語の完成度を上げている。
Memoirs_of_dai
2011年2月6日
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