花のあと:作品を観た感想(18)

静けさが意外と好きです 『花のあと』
★★★ 粗を探せばたくさん出てくると思います。主演女優はちょっと大根気味だし、時代劇で重要になる風景描写も単にしつこいだけだし…。でもなぜか憎めない小品です。意外と好きだったりします。何がいいんだろうと考えたら、この映画の「静けさ」なのかなと思いました。観客に何かを訴えかけたり、緊張感を持たせたり、感情を揺さぶるような、迫ってくるような暑苦しさがあまりないような気がします。すべてが淡々としています。まるでこの映画自体が、以登(北川景子)そのものであるみたいです。子供だましみたいな演出なのに、なぜかいい。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日

『花のあと』('11初鑑賞53・WOWOW)
★★★ いとのいいなずけ役の甲本雅裕がものすごく良い味だしておりました。いいなずけのいとのことを心から信頼しており、いとの気になる男のために尽力するあたり、実はかなり器の大きな人物なのでしょう。剣士の装束に身を包んだときのいとの姿。あの凛々しさ、北川景子にぴったりな絵でありました^^ 冒頭からの語りは、いとが自分の過去の事を孫たちに話す形で物語が進行。最後の語りもまた良くて、ある意味、男のあり方みたいなものも見えた気がします。いとの父親も人をみる目が確かだったのですね。もちろん、北川景子を観るための作品であります^^
みはいる・BのB
2011年4月23日

花のあと
桜の美しい儚さと、終わる青春の儚さが似たように感じられ「惜しいこと」と言う以登の気持ちは真っ直ぐです。橋での描写はいいですね、出会いとはいえないかもしれませんが孫四郎から以登への気持ちが感じられます。國村隼さん演じる父には、娘の気持ちがわかっていたように思えます。また一度だけと才助が理由を聞くシーン、これも破顔する笑顔なのですが、「ど〜せそのような事と思った!」と言いましたが本当は理由もわかっていたんでしょうね。才助の飄々としてとぼけた部分がなんともいえない優しさと大らかさを感じ取れいいバランスです、ラストも清々しかった。
いやいやえん
2010年9月19日

花のあと
★★★ この映画は、従来の時代劇では珍しく女性が主役で、それを演じる北川景子の「凛々しさ」が大きな売り物。ストーリーは、藤沢周平の短編小説に基づき、すべてのエピソードに無駄がなく、ラストに向かって整然と集約されていきます。見終わると、実にスカッとした気分になること請け合いです。以登の許嫁である才助に扮する甲本雅裕の素晴らしい演技もあって、一つの映画作品として上手くまとめられている、と思いました。
映画的・絵画的・音楽的
2010年4月14日

【映画】花のあと
★★★★ 才助は自分で知った事実を自分なりに組み立てて以登に語る。そのすべてが真実だとは限らないが、以登にとって一番確かである回答を選んで出したような気がした。これはエンディングでも明らかになるが、物凄い高い才能だと思う。結果として甲本雅裕はたった一人で「才助」「孫四郎」「加世」という3人の登場人物を、直接的にも間接的にも描いて見せた事になるわけで、そしてそれらを若手が個人個人で演出するよりも遥かに高いレベルで見ている側に伝わるって…この人のこの仕事ぶりを観られただけでも、この映画を価値はあったと思っている。
新!やさぐれ日記
2010年4月12日

花のあと
★★★★ 四季折々の日本の風景や古い家屋など、その美しい映像にはウットリするのだが、登場人物全員が標準語で喋るところに、映画としての厚みが感じられない。主役の北川景子は、ずっとそのしかめ面が気になったが、ラストの花見でやっと出た笑顔がとても印象的だった。初めての時代劇、その凛とした佇ずまい、注目の殺陣もなんとか様になっていた。一方、婚約者片桐才助を演じた甲本雅裕の演技に好感を持ったね。昔の日本では、家督も全て長男が受け継ぎ、次男以下は部屋住みで仕事もない。そのあたりの心情はそれとなく伝ってきた。
ケントのたそがれ劇場
2010年4月2日

【花のあと】
この作品は何と言っても、才助の人柄と愛情でしょう!!怒ったり感情を荒げることなく、常に笑っている。素敵すぎます!以登が孫四郎に恋した気持ちはよく解りません。恋した男性とは全く正反対な才助を好きになれない以登の気持ちはとってもよく解ります。でも、無謀な自分の頼みを嫌な顔せずちゃんと聞いてくれる才助、そして対決の後…素敵です!きっと以登も才助の優しさ、人柄に徐々に好きになっていけたのだと思います。「孫四郎と何があった?」聞かれた時の会話、良かったー。サラリとした時代物で楽しめました。
日々のつぶやき
2010年4月2日

花のあと、ねタバレありません
一度竹刀を交えただけという宣伝がされているが、それに到るまでにはしっかりと物語がある。藩で一番の腕と言われる男性には負けたが、事実上の一番の剣豪である女性の活躍が描かれている。この映画の見所は、殺陣シーンではなくてそこに到るまでの登場人物の心情だ。祖母(藤村志保)が孫に若いときの物語を聞かせる設定。結末が悲劇にはならないのだけど、見終わった後にはそれ以上の感動が待っている。孫に言い聞かせるというよりも、現代人に語りかけているのだと思う。人は折り合いをつけて生きていく。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年3月31日

『花のあと』 言えない恋の、花のあと…桜にはじまり、桜におわる、美しい物語。
桜にはじまり、桜におわる、美しい物語。日本に生まれたことに、感謝したくなる映画でもあります。春からはじまる日本の四季、着物での所作、たたずまい、武士の心、真っすぐな想い、女は桜、散るまでが花盛り。そんなものが散りばめられて、まるで桜の花のよう。ただ美しく、凛と咲く。この映画はキャスティングが素晴らしい。極上の花見を経験したがごとく、心地よく、そして切なく、心にのこる。
ketchup 36oz. on the table
2010年3月29日

花のあと
★★★ 北川景子は、まだ表情の変化に乏しく、セリフも棒読みに聞こえてしまったことは大きなマイナスでした。ただ、竹刀さばきを見事に披露、髪型をポニーテールに変え、竹刀を握る道着姿はとても凛としており、ドラマでは見られないような演技には新鮮な印象を持ちました。ストーリーはいたってシンプルで、「やっぱり、そうか」という結末でした。一見、利用されているようにも思えますが、善意に満ちた才助の見事な仕事ぶりは良い意味で誤算でした。ある意味、甲本雅裕がこの作品の主役といっても良いかもしれません。
必見!ミスターシネマの最新映画!
2010年3月24日

花のあと
★★★ 才助の行いは一見げ下卑たように見えるが、不器用な照れ隠しの愛情表現である。孫四郎が江戸で自害すると、何より以登を心配したのは才助。鈍感そうに見えても以登に直に確かめる前から孫四郎への思いを不憫に思っていたことは映像外に暗示されている。才助の剣術の腕は見た目は駄目そうな印象だが、いざという時には身を呈して以登を守ろうとしていたことは明らか。以登の孫四郎への思いを大切にしてやりたいという思い遣りが伺える。ぶっちゃけた話、以登にとって、孫四郎は花、才助は団子。「花も団子も」堪能した人生を送ったのだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年3月22日

「花のあと」
★★★★ 面白いのは、以登の許婚である才助の存在。原作でも面白いキャラクター、傍若無人ぶりだが、一たび以登に孫四郎の死の原因の探索を頼まれるや、人脈を使ってたちまち真相を探り当てる。甲本雅裕がなかなかのコメディ・リリーフぶりで、物語のアクセントとしてうまく生かされている。表向き有能に見えながら陰で不正・不実を働く勘解由とは対照的。印象的なのが、女性の所作を丁寧に描いている点。しきたり、作法が厳然と守られている時代だからこそ、武家社会の中の女性の悲しみが余計観客に伝わって来る。配慮が行き届いた演出は好感が持てる。
お楽しみはココからだ
2010年3月21日

花のあと (2010年)
★★★ 普段は武家の女子らしく慎ましいが、剣を握らせれば城下に剣名をとどろかせる以登。以登が恋した江口孫四郎は寡黙で一途な好漢だが、許嫁の片桐才助は陽気な大飯ぐらいで冴えない男。そして、東北の長い冬と、短い春。だが、残念なことに上手く表現できていない。致命的なのは抑揚のない構成だろうと思う。唯一良かったのは丁寧な殺陣である。才助役の甲本雅裕はよかった。実は外見とは裏腹の切れ者。以登のことをとても大切に思っている男。上手く表現できていたと思う。藤村志保のナレーション、柄本明の狂言回しはよかった。
シネマテーク
2010年3月20日

*花のあと*
とっても良かった〜!! 浸りました。恋愛映画が柱だけれど、もうひとつの見どころは似登が"女性として、ひとりの人間として自立していく"ところにもあると言えるでしょう。夜明け前のまだ暗いうちの野原のシーンは幻想的で印象的でした。似登の許嫁の顔がアップになったとき..もう..って思わず落胆してしまいました。結婚解消って思っていたらこの方、意外にも心が広くて器が大きい!似登の恋心を見てみぬふり。そっと助けたりする様子が良くて、映画が終わるころにはマンガみたいなお顔のダンナさんがなぜかカッコよく見えてしまいました(笑)
Cartouche
2010年3月17日

花のあと
★★★ これが結構面白い作品でした。作品は随所に日本の美がとても色濃く描かれていました。以登(北川景子)には許婚が..それが片桐才助です。演じる甲本雅裕は、普段ならちょっと愛らしいとすら思える笑顔が、何故か嫌らしく見えて仕方ありません。宮尾俊太郎の凛とした、錦絵にでも出てきそうな涼やかな表情との対比が面白いところではあります。クライマックスは、日本の誇る時代劇伝統の殺陣を見ることができるでしょう。口にせずとも相手の心を慮り、言葉の持つ重みを大切にする。日本ならではの美徳で締めくくられたラストに感動を覚えました。
LOVE Cinemas 調布
2010年3月15日

『花のあと』 (2010)
セリフが少ないうえに、登場人物は控えめな演技が多いので、一見、情感は伝わりにくいように思えるのですが、役者さんたちの表情から、観客が自由に物語の背景にあるものを想像できるのは、限りなく魅力的です。北川景子は当然のように美しくて、とても良かったのですが、國村隼や甲本雅裕など、この作品を支える役者さんたちの弁えた演技が、とにかく素晴らしくて嬉しくなります。行間を読み取る喜びを感じると共に、その楽しさを与えてくれる、時代劇ならではの美しさに溢れた作品に思えました。大好きな作品に出会えて、幸せです。
よーじっくのここちいい空間
2010年3月15日

花のあと
思ってた以上に殺陣の出来が良くて見応えあったと思います。それ以上に許嫁の片桐才助役の甲本雅裕の存在が良かったです。あのへらへらした顔の中にあるしたたかさ。自分を大きく見せず相手の懐に入り込んで、相手の信頼を勝ち取るやり口。以登は孫四朗より頼りなさそうな才助に心の壁を作ってしまうものの、孫四朗切腹の真相の調査から仇討への過程で、才助の持っている才知と優しさや寛大さに、以登も少しづつ心が開いていくあたりが見ていて心地よかったです。ベテランが脇をしっかり固めているので、安心して観られる映画でした。
だらだら無気力ブログ
2010年3月15日

花のあと
それにしても美しい作品でした〜。季節を感じさせてくれる数々の風景。時代を感じさせる所作。そして奥ゆかしい密やかな想い。どれもが日本だなあと感じさせてくれる美しさを伝えてくれました。そして、役者も揃ってますね。何と言っても以登を演じた北川景子さんが素敵でした。彼女の父を演じた國村隼さんも渋かったです。あと、以登の許婚役の甲本雅裕さんが最高の笑顔で演じていて、本当にぴったりでした^^ 物語が終わるにつれ、次第に幸せが広がっていくような展開に、見終わった時、思わず笑顔になっていた1本です。
とりあえず、コメントです
2010年3月6日


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