ｼﾞｮﾊﾞﾝﾆの島


★★★
笑い ほのぼの 恐怖 ｽﾄｰﾘｰ 音楽ﾀﾞﾝｽ

作品を観た感想 (3)

監督:西久保瑞穂
出演者:
（声）市村正親､仲間由紀恵､柳原可奈子､ﾕｰｽｹ･ｻﾝﾀﾏﾘｱ､他

あらすじ:
第2次世界大戦終結直後の1945年､北海道根室半島の北東に位置する､北方四島のひとつ色丹島｡　10歳の少年･純平と7歳になる弟･寛太は､島の防衛隊長の父や漁師の祖父と共に健やかに暮らしていた｡　しかし､敗戦とともにｿ連軍が島を占拠し､島民の家や財産は奪われ漁も禁止になってしまう｡　学校では日本とｿ連の子どもたちの教室が隣同士に並ぶことに｡　純平は､ﾛｼｱ人少女ﾀｰﾆｬと仲良くなるのだが…｡　実話から生まれた物語｡　ｱﾆﾒｰｼｮﾝ｡

原作：杉田成道　ﾒｲﾝﾃｰﾏ音楽：さだまさし

本作は複雑な北方領土問題の是非を問うものではありません｡　ｿ連軍占拠前後の島の様子､両国の子どもたちの交流､離れて暮らす家族に会いたいという気持ち､辛い収容所生活と帰還を待つ島民の姿を､幼い子どもたちの目線で描いています｡　ｱﾒﾘｶ統治後に返還された沖縄と違い､あまり知られていない色丹島の戦後と現在の状態を伝えます｡

【北方領土問題について】
北海道の北東洋上に浮かぶ､歯舞（はぼまい）群島､色丹（しこたん）島､国後（くなしり）島､択捉（えとろふ）島は､第二次世界大戦終了直後にｿ連軍によって占拠されました｡　開拓以来､島に住み続けていたは島民は､今も島に住むことは許されていませんが､元島民とその家族が故郷の島を訪問し､現在の島民であるﾛｼｱ人と交流を行う｢自由訪問｣が実施されています｡　日本政府はﾛｼｱ政府に北方領土の返還を求めていますが､いまだに解決していません｡　戦後70年近くが経過し､北方領土を本籍地とする日本人とその家族がいる一方で､北方四島を生まれ故郷とする2代目､3代目のﾛｼｱ人も増加しており､領土問題はますます複雑化しています｡

2014年製作 日 (100 min)
原題:GIOVANNI NO SHIMA

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