北朝鮮をロックした日
ライバッハ・デイ
★★★
笑い
ストーリー
音楽ダンス
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監督:
ウギス・オルテ、モルテン・トローヴィク
出演者:
(ライバッハ)、他
あらすじ:
2015年8月15日は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の祖国解放70周年記念日(リベレーション・デイ)。 その記念行事に、欧米のロック・バンドとして初めて、“ライバッハ”が招かれた。 会場は首都・平壌(ピョンヤン)にある最も格式の高い烽火芸術劇場と決まったが、ライバッハを待ち受けていたのは、北朝鮮当局の予想を越える厳しい監視体制だった…。 社会派ドキュメンタリー。
呼ばなきゃいいのに、行かなきゃいいのに、と思いますが、すんなり行かないことはお互い分かっていたはず。 北朝鮮にとっては「こんなクレイジーなバンドを呼ぶこと」に意義があり、ライバッハにとっては「こんな閉ざされた国で公演する」ことに意義があった!? 何より、困惑した観客の表情に興味をそそられます。 とはいえ、平昌(ピョンチャン)オリンピックで話題になった美女揃いの音楽団といい、本作に登場する少女合唱団や軍人コーラスのレベルといい、北朝鮮が文化活動として音楽に力を入れていることが、よくわかります。
【「ライバッハ」とは】
1980年にスロベニア(旧ユーゴスラビア)で結成されたロック・バンド。 当初は前衛的で実験的な音楽とパフォーマンスで反体制的なメッセージを伝えていたが、当時ユーゴスラビアは共産主義国家。 当局から目をつけられ、警察によってライブが中断されることもあった。 それならばと、バンドはヨーロッパ・ツアーを敢行。 ナチスを彷彿とさせるユニフォームを着用するなど、ファシズムを揶揄したビジュアルとパフォーマンスが強いインパクトを与えて話題を呼んだ。 しかし、それが社会的にはパロディとは受け入れられず、右翼からも左翼からも誤解を招くことになった。 ナチス残党が登場する2012年製作のSFコメディ映画
『アイアン・スカイ』
の音楽を担当。 サウンド面ではテクノとクラシックとロックをミクスチャーした独自のスタイルを確立している。 メンバーは頭巾がトレードマークのミラン・フラス(メインヴォーカル)、ミーナ・シュピラル(女性ヴォーカル)、イヴァン・ノヴァック(リーダー)、他、複数が匿名でメンバーも入れ替わっている。 (資料提供:エスパース・サロウ)
2016年製作 ノルウェー・ラトビア (100 min)
原題:LIBERATION DAY
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