ﾋﾄﾗｰの忘れもの


★★★★
[感動] [恐怖] [ｽﾄｰﾘｰ] ほのぼの 音楽ﾀﾞﾝｽ

作品を観た感想 (11)

監督:ﾏｰﾁﾝ･ｻﾝﾄﾌﾘｰﾄ
出演者:
ﾛｰﾗﾝ･ﾑﾗ ﾗｲﾀﾞｰｽﾞ･ｵﾌﾞ･ｼﾞｬｽﾃｨｽ ﾚ 真夜中のゆりかご ﾚ

ﾐｹﾙ･ﾎﾞｰ･ﾌﾙｽｺﾞｰ ﾊﾟｰﾌｪｸﾄ･ﾉｰﾏﾙ･ﾌｧﾐﾘｰ ﾚ ﾛｲﾔﾙ･ｱﾌｪｱ 愛と欲望の王宮 ﾚ

ﾙｲｽ･ﾎﾌﾏﾝ ﾎﾜｲﾄ･ｸﾛｳ 伝説のﾀﾞﾝｻｰ ﾚ

ｼﾞｮｴﾙ･ﾊﾞｽﾞﾏﾝ ､ｴｰﾐｰﾙ･ﾍﾞﾙﾄﾝ ､ｵｽｶｰ･ﾍﾞﾙﾄﾝ

あらすじ:
1945年､ﾅﾁｽ･ﾄﾞｲﾂによる5年間の占領から解放されたﾃﾞﾝﾏｰｸ｡　ﾄﾞｲﾂ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため､捕虜となったﾄﾞｲﾂ兵が駆り出された｡　彼らの監督をすることになったﾃﾞﾝﾏｰｸ軍の軍曹ｶｰﾙ･ﾗｽﾑｽﾝは､全員があどけない少年ばかりであることに驚く｡　危険な作業に従事するﾄﾞｲﾂ兵たちは､空腹と体調不良に苦しみながらも､祖国へ帰る日を夢見ていた…｡　戦争ﾋｭｰﾏﾝﾄﾞﾗﾏ｡

東京国際映画祭最優秀男優賞､ﾃﾞﾝﾏｰｸ･ｱｶﾃﾞﾐｰ賞作品賞･監督賞･ｵﾘｼﾞﾅﾙ脚本賞･撮影賞･編集賞･観客賞､他受賞

ﾅﾁｽが埋めた地雷なのだから､ﾄﾞｲﾂ兵に撤去してもらうのは当たり前｡　理屈は通っているようにも思えますが､少年兵たちの扱われ方を見れば､人道的には許されないことがわかります｡　知られざる戦後の歴史から生まれた､ﾄﾞｲﾂ人少年兵とﾃﾞﾝﾏｰｸ人軍曹の葛藤と心のふれあいを描いた物語です｡

【ﾃﾞﾝﾏｰｸでの地雷除去について】
ﾄﾞｲﾂ軍捕虜に地雷除去を強要するのは､1929年に締結された｢捕虜の待遇に関する条約｣違反だが､捕虜を“自主的に降服した敵兵”と定義することで条約をすり抜けて行われた｡　ﾄﾞｲﾂ軍捕虜は大多数が老人か子ども（最年少は13歳）で､地雷除去の訓練は受けておらず､装備品も一切支給されなかった｡　まともな収容施設はなく､食料は常に不足していた｡　地雷除去は1945年5月〜10月まで行われ､約2,600人が従事し､半分が死亡または重傷を負った｡　処理された地雷の数は140万2,000個｡

【地雷について】
世界64ｶ国で､いまだに約1億1,000万個の地雷が不発のまま埋められている｡　1975年以降の地雷による死傷者は100万人以上で､1日約10人が死亡している｡

（資料提供：ｷﾉﾌｨﾙﾑｽﾞ／木下ｸﾞﾙｰﾌﾟ）

2015年製作 ﾃﾞﾝﾏｰｸ･独 (101 min)
原題:LAND OF MINE

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