命をつなぐバイオリン
★★★★
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作品を観た感想
(2)
監督:
マルクス・O・ローゼンミュラー
出演者:
エリン・コレフ
イーモゲン・ブレル
マティルダ・アダミック
カイ・ヴィージンガー
、
グドルン・ランドグレーベ
、
カテリーナ・フレミング
、
コンスタンティン・ヴェッカー
あらすじ:
1941年春、ソ連支配下にあったウクライナのポルタヴァ。 ドイツ人の少女ハンナは、演奏会で少年アブラーシャがバイオリンで、少女ラリッサがピアノで完璧な演奏を披露する姿に魅了される。 念願叶って彼らと同じ先生からバイオリンを習うことになったが、ハンナの両親は、彼らがみながユダヤ人であることを危惧していた。 やがてドイツ軍がソ連に侵攻し、ポルタヴァ在住のドイツ人は身を隠さねばらならなくなる…。 戦争ヒューマンドラマ。
原作:アルト・ベルント アトランタ映画祭最優秀観客賞、エルサレム・インターナショナル・フィルムフェスティバル最優秀作品賞、他多数受賞
子どもたちの友情と純粋に音楽を愛する気持ちが、戦争によって脅かされてゆきます。 神童(wunderkinder)と称賛されたユダヤ人少年少女の命を賭けた演奏に、胸が締めつけられます。 アブラーシャ役のエリン・コレフは1996年ドイツ生まれの天才少年バイオリニストで、劇中の曲は全て彼自身が演奏しています。
【第二次大戦時のウクライナについて】
現在は独立国家であるウクライナは、当時ソ連の支配下にあった。 ソ連とドイツが戦争を始めると、ハンナたちドイツ人はソ連軍から命を狙われるが、ヒットラー率いるナチスドイツが優勢になりウクライナを支配するようになると、逆にドイツ人(いわゆる白系アーリア人)が優遇され、ユダヤ人が排除の対象になった。 世界各地で社会的差別を受けてきた歴史を持つユダヤ人は、もともとウクライナでも差別されていなかったわけではない。 しかし、ユダヤ人絶滅を目指すナチスの支配下に置かれるや、ユダヤ人だというだけで彼らは強制的に収容所へ送られ、虐殺されることになった。
2011年製作 独 (100 min)
原題:WUNDERKINDER
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