007は二度死ぬ:作品を観た感想(2)

007は二度死ぬ You Only Live Twice
★★★★ 相変わらずの女たらしのボンドではあるが、物語が一応結構シリアスに振れているのでこれまでの緊張感の中にもスマートなお気楽さが漂う作りから少し距離を感じてしまったのだった。しかし大仕掛けの割にはスマートでなく抜けているところはたくさんあって、下手をすると変なお相撲さんの佐田の山が出て来るあたりをみていると日本を世界に紹介したいんだな、という制作側の意図が見えて涙がちょちょぎれそうになる。変な日本情緒と合わせてキワモノ映画になる寸前だったともいえる。
映画!That' s Entertainment
2021年9月24日

『007は二度死ぬ』 (1967)
本作はいちいち指摘するのが疲れるほど突っ込みどころ満載だ。本作最大のトピックといえば、宿敵“スペクター”の首領ブロフェルドの顔出しだ。秘密兵器である小型ジャイロコプター“リトルネリー”VSヘリコプターとの空中戦もダイナミックで見応えたっぷりである。おバカ映画として名高い本作だが、奇想天外なエンタメ路線を切り開いた記念碑としてシリーズ下、極めて重要なポジションにある。フレミングの原作を逸脱し、大衆娯楽として長く続く礎を本作で築いたといっても過言ではなかろう。
相木悟の映画評
2014年9月22日

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