シルク:作品を観た感想(3)

シルク
男は女性の神秘性に惹かれるというのもわかる、でもそれをいうには芦名さんが演じた少女は役不足だった気がします。異国の人間かもといわれていた彼女は同じく異国人である彼に惹かれたというよりは若い異国の男であれば誰でもよかったような、そんな気もする。結局は独りよがりの妄想が、貞淑な妻を苦悩させる。男を愛する妻は、彼の心が帰ってこない事がわかりすぎるほどわかったんだろうね。美しく優しく貞淑な妻エレーヌ。彼女の作った庭園は、届かないようでいて届いていた愛を昇華させているようでしたね。
いやいやえん
2009年8月26日

シルク
映画全体を包む空気感はゆるゆるとして霧がかかったような雰囲気がある。眠くなる人も多いのではないか。話はメロドラマ、ソープオペラ。映画としては間の抜けた印象だ。一言で乱暴に言えば、バカな男と賢い妻の話。男と日本の少女の関係が曖昧に描かれているので、男のノボセ上がり方がとても不自然に思えて違和感。だからバカな男としか評しようがない。
猫の毛玉 映画館
2008年10月21日

7/6 シルク(’07)
蚕を求めての旅、という筋と並行して、秘めた想いの切なさ漂う感、日本での和服姿のマイケルと、科白が一切なく、仕草や視線で微妙な心情を表わす芦名星、短い文が渡されたり、2人の間の無言の空気は、「ラストサムライ」のトム・クルーズと小雪との雰囲気をやや艶かしくしたような、という印象が。内容的に、秘めた想いの趣が、取り方によっては薄味、またこれは女性向き作品、という感もするけれど、映像+音楽がほぼ心地よく見られ、割と好み的にはフィットの作品だった。
KYOKOU
2008年7月8日

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