三度目の殺人:作品を観た感想(21)

『三度目の殺人』をトーホーシネマズ新宿7で観て、
★★★役所広司が正体掴めず凄く面白い。相変わらず主役なのに抜群に魅力的じゃない福山雅治がもう安定しすぎてて笑うしかない。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2019年1月6日

「三度目の殺人」
★★★ 訴訟経済を重視して、金も時間ももったいないから、裁判をやりなおさないのは、そりゃないでしょう、と言いたくなる。正義の裁きとは何? 悪人を殺しても殺人罪になったり、被告を法にのっとって殺せば殺人じゃなかったりねえ。
或る日の出来事
2018年12月28日

映画評「三度目の殺人」
★★★★ 合理主義者だった主人公即ち福山弁護士が、関係者とりわけ役所と会ううちに少しずつ人情的に考えるようになり、最終的に心理が役所と極めて近いものになる。それを映画的に表現するのが鏡に映る役所と福山の顔のオーヴァーラップ。些かやり過ぎだが、工夫ではある。幾つか小さな問題があるが、若者向きの他愛無い作品が多い中、色々と考えさせるこういう映画を作ったことに対して点数は甘くしたくなる。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年8月15日

『三度目の殺人』 三度目に殺したのは誰?
三隅、重森、2人の対話シーンが見事。是枝裕和は最後まで謎解きをしないで観客に任せている。
Days of Books, Films
2017年9月27日

80『三度目の殺人』真実の真理
★★★★ 是枝作品に外れなし。見終えた後の余韻に感じる作家性とか、役者の魅力を引き出すのが上手いとか、子供の演技を引き出す是枝マジック。超絶脚本と演出だけでなく、この映画を語るのに欠かせないのが役者陣の熱演です。日本が世界に誇る映画、是非見てください!
シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ
2017年9月26日

三度目の殺人
★★★ 本作は、ストーリーがなかなかおもしろい上に、サスペンスドラマ仕立てながらも謎解きではない別の狙いをもって作られているように思えて、いろいろ問題点があるとはいえ、まずまず興味深いものがありました。本作における役所広司の演技は、『関ヶ原』における徳川家康役をも上回る物凄さだと思いました。福山雅治ですが、確かによくやっていると思います。ただ、被告の三隅にさんざん翻弄されて、最後に四つ辻で途方に暮れた姿が映し出されるのでは、少々サエない感じがつきまとってしまうのも仕方がないでしょう。
映画的・絵画的・音楽的
2017年9月26日

三度目の殺人
苦悩する姿とそれぞれの心の機微を重厚に丁寧に描いた人間ドラマで思った以上に見応えの作品だった。観る人の感性にまかせたモヤモヤ感の残るつくりもヨカッタ。オレにはちょい難解すぎる作品でもあったのも事実。福山雅治の演技をはじめて目にしたんでイイのか悪いのか正直なところよく解らずも決してキライじゃないなぁと。役所広司の周りを弄ぶかのように証言を二転三転させる三隅の狂気感や虚無感の演技の迫力には圧倒されるし、広瀬すずちゃんも「怒り」同様に心に暗く深い傷を負う役どころで若いのに守備範囲広いなぁと感心。陰のあるキャラが多い中にあって常に希望、明るい面をみようとする川島役の満島真之介の存在感が光る。
風情の不安多事な冒険 Part.5
2017年9月24日

「三度目の殺人」☆眼で語り、涙腺で演じる
カメラワークが素晴らしすぎる。全編を通してほぼ接見室のシーン。もはや涙腺で演技する。監督も凄いけど役者も皆凄い。三隅が眼で懇願すれば、重盛が答え、重盛の説得に咲江が眼で頷く。やっぱり是枝監督って凄い!
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2017年9月23日

『三度目の殺人』:事件の真相、そして三度目の殺人とは @ロードショウ・シネコン
★★★★★ 事件の真相がわからないのではなく、その先を観客に投げかけている、そんな映画。前半で登場する三隅、咲江、重盛の三人が雪原で戯れるシーンは重盛の夢なのだが、ちょっとやりすぎ。それでなくても、役所広司の怪演でによって重盛同様、観客はひっかきまわされるのだから。
キネマのマ〜りゃんひさ映画レビュ...
2017年9月23日

「三度目の殺人」
扱っている題材は決してマイルドなものではないのに、少しマイルドな気がした。守りたい存在を守ることができた、三隅の心の中でしかわかり得ない穏やかな気持ち。冬から春にかけての切り取られた風景のように、三隅の心の一隅を照らすのである。
ここなつ映画レビュー
2017年9月20日

三度目の殺人
★★★★ これはズシンと心に響く重い物語だ。見た後にどっと疲れる映画だった。三度目の殺人とは、三隅が一人で悪者になって自ら死刑宣告を受けるように持っていったという意味なのだ。それがわかるのは、映画を見終わって外の光に当たった段階だった。なんかとんでもない映画を見てしまったと思った。
とらちゃんのゴロゴロ日記
2017年9月20日

「三度目の殺人」:挑戦的なモヤモヤ感
こんなのやっちゃっていいんでしょうかねえ。ってぐらい、観終わってモヤモヤする作品。あの件も、あっちの件も、謎の回収を行わず、観客に判断を委ねた形。普通の娯楽映画だと思って観ていると、面食らうはずです。主役三人に限らず、吉田鋼太郎や斉藤由貴、橋爪功、市川実日子らも含めて、役者たちの芝居合戦です。
大江戸時夫の東京温度
2017年9月17日

『三度目の殺人』 「嘘の回想シーン」の受け入れ難さ
この作品は返す刀で司法の問題点にまで踏み込んでいき、見どころは多いのだが、なぜだか釈然としない感じも残る。「真実は藪の中」というよりも、すべてが嘘ばかりで観客自体も映画そのものに騙されているような気分になってくるのかもしれない。その感覚はラストで重盛がたたずむ十字路と似たようなものなのかもしれないのだけれど、やっぱりモヤモヤしたものを感じてしまう。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2017年9月16日

ショートレビュー「三度目の殺人・・・・・評価額1700円」
★★★★ 是枝裕和監督の新境地と言って良いだろう。本作は、安易な感動要素を排し、表層に隠された人間社会のダークサイドを容赦なく抉ってくる。物語の輪郭は形を変え続け、124分の間観客の思考を常に揺さぶってくるのだ。本作も“家族の在り方”は重要な要素になっているのだが、今までの作品からぐるっとカメラ位置を反転させて、裏側から撮ったような味わいが印象的。これはいわば、裁判劇に比喩した「内容的にも感情的にも、分りやすいストーリー」を求める観客に対する、映画作家・是枝裕和からの挑戦状。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2017年9月14日

三度目の殺人
★★★★ 全てが是枝裕和監督によるトリックなのではないかと思うほど、観客をミスリードし、スッキリさせない手法に恐れ入ってしまう。有罪か無罪かという法廷モノ作品にありがちな展開ではなく、真実かどうかは問題じゃないと豪語する重盛弁護士(福山雅治)が被疑者三隅(役所広司)に翻弄されるという法廷サスペンスに仕上がっているのです。三隅の『羅生門』的な二転三転する供述によって、観客も翻弄され混乱しているので、核心にたどり着かないのだと思います。
ネタバレ映画館
2017年9月12日

『三度目の殺人』
★★★ これは法廷サスペンスとして最後まで走り切れず、無意識のうちに十八番の人間ドラマを重視してしまった構成ミスの作品。だからあまりにも勿体無い。恐らく死刑制度の賛否を用いた「弱い立場の人々への不条理」がこの作品のテーマだったのだろうが、法廷サスペンス要素を入れすぎ、人間ドラマ要素に充てる時間を十分に確保出来なかったこの映画を見ると、そのテーマに見合った構成ではなかったと残念でならない。
こねたみっくす
2017年9月12日

三度目の殺人〜「真実」の落し所
★★★ 本作も一見、家族と関係なさそうでどうも家族の肖像を描いている気配。
佐藤秀の徒然幻視録
2017年9月11日

『三度目の殺人』('17初鑑賞103・劇場)
★★★★ 役所広司と福山雅治の芝居合戦を見るための作品でしょうか。広瀬すずの芝居も素晴らしいと思います。映画としては、かなりスローテンポで、地味で暗く、退屈に感じるかも。でもあれこれ推理しながらの鑑賞はとても充実した時間でした。
みはいる・BのB
2017年9月11日

三度目の殺人
台詞にもあった“誰も本当のことを言わない”を感じる作品でした。すっきり終わる作品じゃないので、なんかもやもやした感じが残りました。それにテンポがゆるいので所々で睡魔が。キャストのファンだからとか軽い気持ちで観るとかなりつらいかもしれません。観る人によっては奥が深いと感じる人もいると思いますが、私はいまひとつでした。
☆yukarinの映画鑑賞ぷらす日記☆
2017年9月10日

劇場鑑賞「三度目の殺人」
賛否両論になりそうな作品だこと。自分はそんなに嫌いじゃないな、こういった作品は。キャスト陣では三隅を演じた役所さんが圧倒的な存在感。重盛を演じた福山さんが霞んでしまったくらい。全体を通して、淡々と物語は進んでいくが、退屈を感じさせない仕上がりになっていました。きちんとした“答え”が出ていないので、かなり悶々とするはず。何がどうなっているの?殺したの?殺してないの?と。そういうのが苦手な方にはオススメ出来ません。
日々“是”精進! ver.F
2017年9月10日

「三度目の殺人」これはヘビーだ…。
オープニングからの重苦しい映像に先ず驚かされました。そしてそこから展開するストーリーを演じるキャスト陣の演技合戦に、グイグイと惹きこまれていきました。特に三隅役の役所広司さんの狂気をはらんだとも言える演技には圧倒されます。見る人を選ぶような気がします。単に福山さんや、すずちゃんのファンだからってだけの軽い気持ちで見に行くと、結構大変なことになるかもです。かなり重くて濃密です、そして見終わった後、凄くモヤモヤしますから!
シネマ親父の“日々是妄言”
2017年9月6日


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