サバイバル・オブ・ザ・デッド:作品を観た感想(12)

サバイバル・オブ・ザ・デッド (2009)
★★★ ロメロ作品はいつもの事ですが、ゾンビを通して"人間の醜さ"を描く事が大半。さらし首にされたゾンビなんかみると怖さよりも物悲しさが出てますね。発生、増殖、孤立、傍観などなど、散々撮ってきたので"ゾンビvs人間"なんて単純なものはロメロお爺の頭にはもうないのかもしれませんな。それでも目新しいゾンビは出てきましたよ…馬に乗る女ゾンビ(これはビックリ!) 西部劇タッチで珍しくコミカルなところが多いのも気になりましたので、意外に面白く観させてもらいました。これはコレで良いんじゃないかと個人的に思っとります。
肩ログ
2011年3月16日

サバイバル・オブ・ザ・デッド (Survival of the Dead)
自らの主張をセリフに乗せて、前面に押し出し過ぎてしまう説教臭さは最近のロメロ作品に顕著なので多少我慢が出来るが、その我慢を解消してくれる輝きが本作に見当たらないのは残念。何よりもゾンビに意味がない。ただそこらにワラワラいて、クライマックスにお約束の晩餐会を繰り広げるだけの雑な扱い。ここは"ロメロの作品"だからこそ厳しい意見を。ただの凶暴モンスターと化したゾンビが全速力で走り回る作品が主流となった今だからこそ、そのゾンビ作品群にとどめを刺すような職人の本気ってのを見せて頂きたいところ。
Subterranean サブタレイニアン
2010年12月27日

映画を観るなら ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007)
★★★ ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの新作。やっぱりこの監督のゾンビ映画が一番面白い。クローバー・フィールドやRECのような最近はやりの映画のように、登場人物たちが回しているビデオを通して映像を観るというやり方もよくできていた(最近のこの手法の映画はどれも面白い)。この監督のゾンビ映画にはバイオハザードや28日後・・に出てくるゾンビと違って凶悪で怖い以外にジメっとした艶があるんだよねぇ。
映画を観るなら
2010年12月22日

映画を観るなら サバイバル・オブ・ザ・デッド
これは期待はずれ。緊張感がどうも伝わってこない。何がやりたいのか分からん。まずゾンビがちっとも怖くない。グラグラ歩きながらのそーっとしてるだけ。映画では2つのファミリーが、ゾンビになった人間を殺すか、飼うかで、なぜか激しく敵対するんだけど、その対立理由がそもそもバカらしい。そのファミリー同士の争いに巻き込まれた傭兵たちもとても腕利きには見えずに存在感もない。テンポも悪いしグロ描写も少ない。ダイアリーオブザデッドのほうが何倍も面白かったです。
映画を観るなら
2010年12月19日

サバイバル・オブ・ザ・デッド
流石本家本元!ゾンビはこうでなくちゃ〜(嬉) 前作のシーンもちゃんと盛り込まれてるし、話の筋が前作を見直さなくても分かるっていうのが素晴らしい!ゾンビの残虐なシーンもあるけれど、それだけを描いていないのがロメロ作品が多くの監督に影響を与える所以。ロメロ監督のゾンビを見ると辿り着くのは"ゾンビより人間が怖い〜" 本作も人間の傲慢さとかエゴとかが露呈しててゾンビの方がまともに見えてしまう。2つの名家が主人公だけど、この対立は今の社会への風刺とも取れて背筋が寒くなります。ラストの"カチャッ、カチャッ"っていうシーンいいですね〜♪
ひばなのシネマの天地
2010年10月14日

【映画】サバイバル・オブ・ザ・デッド
ゾンビ…不気味で恐ろしい物。と、考えて仕舞いがちだけど、結局一番怖いのは人間。ゾンビを巡って人が殺し合いをするまでになるんだから、どうしようもない。そのどうしようもなさにロメロ監督は重点を置いている…のかな。さすがB級キングのロメロ監督。デスヘッド(頭だけのゾンビ)が登場したとき、やばいんじゃないかと心配してしまった(笑) でもその後は本領を発揮して、きちんとR18+な描写も登場しました。しかし、この展開でこの終り方。救いようがないっていったら無いですね…。ゾンビ映画だし、仕方ないんですけど、人類って本当にバカ…。
☆紅茶屋ロンド☆
2010年10月10日

そう来たか、こう打つぞ 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」
脳天を撃ち抜けば真に眠らせることができるという設定も、 よく考えれば輸入スポーツカーに取り付けられたリミッターのようでもある。これだけはきっちりと守りながらあれこれチューニングを施しているかのようだ。またゾンビが人間の肉を食うというのも、でなければただのブキミなお友だちになってしまうことへの防衛線にすぎないのに、そのことを逆転してしまおうとする。ゾンビは人間に飼い慣らされることでサバイバルを果たす。 皮肉と言えば皮肉。。もうゾンビに人間の世界を逆照する力はない。
シネマ走り書き
2010年10月4日

「サバイバル・オブ・ザ・デッド」
あれあれ!?って感じ。どーしちゃったのよロメロ先生。あたいはずーっとロメロ映画を劇場で見続けているわけ。なのに…この映画は全体的に緩いのよ。ロメロゾンビに苦言を言う日が来るなんて(涙) きっと本当に言いたいことを編集すると2時間半くらいの大作になったんだと思うの。時間を優先したら、よくわからないお話になっちまったってことね。だからといって、これでいいわけないじゃないのよ。ハッキリいって、がっかりしちゃったわ。次はがんばって欲しいわ、ロメロ先生!
ドゥル的映画鑑賞ダイアりー
2010年7月28日

「サバイバル・オブ・ザ・デッド」
話はゾンビの扱いをめぐって対立する2つの家系の争いを通じて人間の業や愚かさを描いた人間ドラマが核になっている。したがって…ほとんど怖くない作品になってしまったことは、「ギャー」と劇場で叫びたいくらいのつもりで観に行ったこちらからすれば肩すかし。しかも長年ゾンビを描いてきたロメロ監督とすれば、ゾンビに愛着が沸いてきたのか、ゾンビが丸くなってきたようにも思え、それも怖くなくなってきた要因の一つだと思われる。そんな意味では「怖いのは苦手」って人には丁度良い塩梅かもしれない。そんな人はほとんどいない気もするけど…。
古今東西座
2010年6月24日

サバイバル・オブ・ザ・デッド/SURVIVAL OF THE DEAD
★★★ わたしの苦手な西部劇テイストになっていたところが楽しめなかった最大の原因か。どこかのめり込んで楽しめるシーンがなく…。ゾンビになったら何が何でも殺せ!というオフリン家と、死んでもそのままゾンビとして生かして?おくべきだ!!というマルドゥーン家。考え方の違いで対立。という、またロメロ監督の現代社会への批判が込められた作品に仕上がっていた。楽しめるのを好むわたしにはゾンビエンターテインメントとしての面白さに欠ける出来でした〜。アラン・ヴァン・スプラングが主役はるほどの役者じゃないと思う。
我想一個人映画美的女人blog
2010年6月22日

【映画】サバイバル・オブ・ザ・デッド/SURVIVAL OF THE DEAD
前作[ダイアリー・オブ・ザ・デッド]よりは全然面白い。ユニークなのは、前作を時間軸が一緒でワンシーンだけどシンクロする。ゾンビは死者となり魂を失い人間を食料として襲ってくるが、ゾンビ同士の共食い、無駄な殺生をしない。人間はというと魂がありながらもお互いに奪い合い、殺し合っていくという対比がゾンビのテーマであり美学。ロメロはあくまでもメジャー路線狙いではなく、インディペンデントな映画作りにこだわっているのも、そんなメッセージとポリシーを持って作りたいからかもしれない。
映画が好きなんです!
2010年6月18日

レビュー:サバイバル・オブ・ザ・デッド
ゾンビを鈍く光る鏡として、ほかではなかなか見かけないようなやり方で人間の姿を映している。前作[ダイアリー]は、映像系の学校の教材として使用したい、真摯な映像論でもありました。本作では、生と死・自己と他者・寛容と不寛容、といったほとんど哲学や神学が扱う領域へと大胆に踏み込んでいます。瞬間風速的にはイングマール・ベルイマンを越えているかも。ロメロ監督の次なるステップがどちらへ向かうのか、予測は不可能ですが、ゾンビのごとくゆっくり着実に歩を進めていくことだけは間違いないところ。本作がいろんなひとに届いてほしいと思う。
INTRO
2010年6月13日


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