ゼア・ウィル・ビー・ブラッド:作品を観た感想(9)

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 すべては自分の成功のために
ダニエルにとっては、愛するということよりも、やはり自分の成功というものが重要だったのでしょう。息子は役に立たない存在から、敵になるかもしれない存在になるかもしれないとわかったとき、激しく彼は怒ります。老いてダニエルは大きな邸宅に住み、富も名声も手に入れたように思います。憎んでいる相手を足下にひれふせさせた時、彼の心には満足感があったかと思います。けれどもその後、彼は何を感じて生きていくのでしょうか。さすがダニエル・デイ=ルイスはアカデミー主演男優賞を受賞、もの凄い存在感があります。
はらやんの映画徒然草
2011年8月17日

ゼァ・ウィル・ビー・ブラッド
★★★ 欲望のためなら手段を選ばないダニエル。息子のH・Wが油井の事故で難聴になると平気で捨てたりする残忍さを持っている。富を手に入れれば入れるほど彼は孤独になり誰のことも信じられなくなる。キーマンとして登場するのがカリスマ牧師のイーライ。このイーライとダニエルの関係というのが非常に微妙なんです。…私には合いません。ただ、この時代の石油発掘現場って大変だったんだなぁと思いました。
UkiUkiれいんぼーデイ
2009年5月7日

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
自立心と自尊心の強い、ある1人の男の生きる様である。誰も信じず、愛さない。けれど、冷血な人間だとも思えない。そんな彼と、対照的に見える若者。それぞれが求める対象は違うけれども、傲慢に自分の道を行き、狂気を感じさせるものは同じ。魔物に取り憑かれた男たちが凌ぎを削りながら、欲望を追い求める物語をあれこれと連想を生む暗喩を感じつつ、ただ、男たちの行く末を見守るしか術がなかった。
悠雅的生活
2008年11月29日

神頼みより安上がり
イーライにせよヘンリーを名乗る男にせよ、労働から遠い生き方を選ぶ。彼らが担保とするものは言葉。ありがたい説教に涙を誘う身の上話、彼らの上客は気前よく報酬を出す。自ら土にまみれ身を粉にして働いて、仲間や家族を大切にして彼らに不自由をさせなかった、小さな共同体に経済発展を齎したダニエルは、今度もまた選ばれなかった。彼にとってそれは生きてきたことの意味を否定されたこと以上に許せなかった…
MESCALINE DRIVE
2008年11月4日

『ゼァ、ウィル・ビー・ブラッド』 DVD
頗る付きに面白かったですね。一寸した緊張が常時維持される映画でした。ダニエル・プレインビューの一代記です。屈強で偏屈な男が持つ欲望、怒り、嫉妬その他、それを肯定して生きるのもアリなのではないかと思いますね。「成功」というと定義が難しいですが「富」と限定すれば「富」を得る者は自らにルールを持っているという事でしょうか。興味深い人間の生き様をリアルに見せて貰える映画です。
チャーリー式
2008年11月2日

「ゼァ、ウィル・ビー・ブラッド」
★★★ シリアスで、古きよきハリウッド映画の大作といった趣きがある。ゆったりとした時間を感じさせる。米国西部の自然を活写し、オスカー撮影賞を受賞したのも頷ける。見ものは油井発掘機「メアリー1号」の始動式。夢と希望にあふれたシーンだ。この映画ではダニエルとイーライとの確執が主要な軸となっている。そのつど、立場が180度逆転するのが面白い。ラストシ−ンのやりとりは、まるで舞台上の演劇を見ているかのようだ。
シネマ・ワンダーランド
2008年9月3日

ゼァ、ウィル・ビー・ブラッド(2007年・米)
欲望に歯止めはきかないものなのでしょうか?最近、会社でうるさく言われます。「ガソリンは極力安いスタンドで入れなさい」。本当にガソリン価格の高騰は凄まじいです。でも原油価格の高騰はガソリン代だけじゃ収まらない…なんでもかんでも値上げの嵐です。ひぇ〜っ...
SCARECROW'SROOM
2008年7月17日

「ゼァ・ウィル・ビー・ブラッド 」追い求める間は悲しみを知らない
黒い石油をいくら掘り当てようと赤い血にはならない、富も名声も誰かと分かち合えないなら虚しい、それでもいつか誰かがその淋しさをわかってくれるだろうか、その数少ない機会さえ主人公は自分の手で壊してしまう。虚しい、何も残らない、それでも骨太な人の生き様は記憶に残る。ダニエル・デイ=ルイスはこの作品でアカデミー主演男優賞を獲得した。これぞ映画、やっつけ仕事で作ったようなのとは格が違うのだ。
soramove
2008年5月11日

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
アカデミー主演男優賞受賞のダニエル・デイ=ルイスの熱演が素晴しいです。非情で冷徹な一面と息子や弟(騙されましたが)への愛情のギャップ。そして何よりもイーライとの確執におけるやり取り。最後でのふたりのシーンは、映画というより舞台を観ている様な感覚になりました。
アートの片隅で
2008年4月29日


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