オーメン:ザ・ファースト:作品を観た感想(2)

『オーメン ザ・ファースト』をトーホーシネマズ日本橋9で見て、
★★★今回は、超自然的な現象がゼロではないが、禍々しき事象が起こる根源には、悪魔とは無関係の別の意思がある。その意思はとても愚かで、何故、そこに踏み切ってしまったかが自分には理解できないが、道を踏み外すのが人間であるなら、「ありそう」としか言いようがない。この愚かな意思に対する断固とした遂行や、そこで起こるありえべからざる人権蹂躙が怖い。本作は悪魔がいようが、いまいが、実は大きな問題ではないと言う皮肉な結果になっている。悪魔より人間の方がより悪魔と言うのは原作『デビルマン』を思い起こさせる。オリジナルを踏襲しながらも低音を響かせるような重厚な音にしたテーマ曲に聞き惚れてしまった。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2024年4月26日

オーメン:ザ・ファースト・・・・・評価額1650円
★★★★ 前半にはなんとなく匂わせている程度の、マーガレットとカルリータを巡る陰謀の謎解きは、中盤以降はミステリアスに進行し飽きさせず、ショックシーンは描写としては控えめながら、オリジナルを彷彿とさせるムーディーな演出はけっこう怖い。あちらこちらにドナー版へのさりげないオマージュを組み込み、オールドファンにも目配りしつつ、オリジナルを知らない若い観客がこれ単体で観ても面白い作り。最終的に、自らを作った偽りの権威への、反乱の物語となっているあたりも実に今風で、アルカシャ・スティーヴンソンは、デビュー作にしてとてもいい仕事をしていると思う。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2024年4月11日

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