潜水服は蝶の夢を見る:作品を観た感想(9)

『潜水服は蝶の夢を見る』を観たぞ〜!
冒頭の左目の視点からの映像でリアルに見せる演出が彼の身動きできない状態の辛さを体感させてくれ、息苦しさと不安をかきたてました。"ロックト・イン・シンドローム"の状態を彼は潜水服に例え、やがて開放され蝶になる日を夢見る。その生命力に溢れた美しい描写にも目を奪われました。そんなジャン=ドミニクを演じるのは、マチュー・アマルリック。大きく開いた左目の瞬きだけで必死に気持ちを伝えなければいけない難しい役どころを繊細に演じていてすばらしいの一言。
おきらく楽天 映画生活
2009年8月24日

「潜水服は蝶の夢を見る」
★★★★ 絶望の淵に落とされる気持ちから、徐々に希望を見出す主人公。雑誌の編集長をやってただけあって、バイタリティがあるし、交友関係も豊か!!いろんな人に心配され、お見舞いされたりするのも心強いもの。小説作りに想像力を掻き立てるのと、蘇る記憶…仕事の記憶・家族の記憶…女との記憶。そして発病の記憶…。もっと、暗いジメジメした作品かと思いきや、基本、自由人の主人公だけに、記憶のエピソードが大胆で面白いし、麻痺で言葉にならないから、心の中の言葉がすごく正直なのが共感を呼ぶ。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2009年6月22日

「潜水服は蝶の夢を見る」
★★★★ ボビーは状態が悪化し、病室に運ばれる。ここで、編集長時代に戻り、彼が社を出自宅に帰り、息子と郊外に出て行き、脳梗塞の発作で意識を失うまでが描かれる。この辺のつなぎ方がシナリオ的に実に見事だと思う。彼は当初、療法士に「私は死を望む」と瞬きで伝えた。しかし悲惨な運命におかれ、自分の本質や家族、信仰、愛人、友人などについて開眼。本作は絶望的な状況から脱し、生への主体的な意思を見出した魂の記録ともいっていいだろう。
シネマ・ワンダーランド
2009年2月9日

潜水服は蝶の夢を見る
★★★★ 冒頭シーンを思い出すだけでも、心臓の鼓動が速くなります。叫び声をあげて頭をかきむしりたい位なのに、それすら許されないのですから。絶望的な状況でもジャンは生きる希望を持ち続けます。それが自伝を書くことでした。創造することが彼の生きるモチベーションになっていたのですね。容態は急変、あまりに救いのない展開にしばらく絶句でしたが、彼の本は出版されました。彼は蝶にはなれなかったけれど、蝶はしっかりと羽ばたいたと言えるのではないでしょうか。
LOVE Cinemas 調布
2009年1月16日

潜水服は蝶の夢を見る
本人目線から話が進みます。映像も歪んだりぼけたりとなかなかリアルでしたね。すごい感動作なのかと思ったら、意外と淡々としながらもじっくり見せる内容でした。意識ははっきりしていて、記憶もしっかりしているのに…それを伝えることができない絶望感は計り知れないものだと思います。病気をあつかったとても重い内容でしたけれど、暗い展開ではなく前向きなそしてあたたかい作品でした。印象的なのが、父から息子への電話のシーンです…泣けました。地味だけど素敵な作品でした。
映画鑑賞☆日記・・・
2008年7月23日

潜水服は蝶の夢を見る
20万回の瞬きと、想像力と、記憶。 本人にしか感じ得ないであろう言葉を気が遠くなる作業で写し取って行ったように、本人にしか捉えられないであろう視界を、カメラはとてもリアルに再現する。その映像は実に的確で美しく、強く主張しない音楽が心地よい。決して過度な演出で不必要に盛り上げず、この明確なテーマを描き出してくれた作品に、感動、という言葉を超えて、感謝している自分に驚く。
悠雅的生活
2008年7月23日

映画「潜水服は蝶の夢を見る」
★★★★★映画は、彼の視点で見る現実世界と、彼の空想や回想と、客観的に見た彼の姿とをうまく混ぜ合わせてつくられている。ロックトイン・シンドロームという彼の病気から、観ている方も塞ぎ込んでしまいたくなるような映画だったらどうしようという不安もあったけれど、実際は淡々と描写された美しい映画だった。あの映像美と、彼の左目からの視点や彼の想像を使うという表現の仕方は、一見の価値ありだと思います。彼は自伝出版の二日後に亡くなってしまったそう。
飴色色彩日記
2008年7月23日

☆☆☆☆ 『潜水服は蝶の夢を見る』
ジャン=ドミニク・ボビーという人物は、周囲の人間に、本を執筆するという目的のためだったとは言え、人生におけるもっとも貴重で輝かしい時間として回想されることになるだろう想い出をプレゼントすることに成功する。 その時間があまりに貴重な宝石のように思われたから、この映画が作られたのだろう。
映画の感想文日記
2008年3月29日

潜水服は蝶の夢を見る (2007)
ぼくは生きている。話せず、身体は動かないが、確実に生きている。。監督のジュリアン・シュナーベルは「バスキア」「夜になるまえに」と同様、ある人物の一生を追った映画を撮り続けている監督さんです
MOVIEクラブ
2008年1月11日


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