サンシャイン・クリーニング:作品を観た感想(30)

サンシャイン・クリーニング
死体現場の清掃業というタイトルからは想像できないメインの仕事もありますが、全体としては家族再生の物語でした。死体・事件現場の清掃業。どことなくうすら暗いイメージの仕事で、作品では当然そういう現場画面もありますが、重苦しいイメージはありません。役者さんの雰囲気がとてもいいからかもしれません。個人的にはこの作品の、もがいてもがいて、前に一歩ずつしかやはり進まなければならないと気づかされるようなところが好きでしたね。みんないろんな悩みや葛藤を抱えていて、でも明日もまた頑張ろう、そういわれているような雰囲気のある作品、良作でした。
いやいやえん
2011年4月13日

サンシャイン・クリーニング (2008)
★★★ う〜ん…ちょっと、この姉妹に感情移入しづらかったのが致命傷だったかもしれませんな。姉妹とオヤジの"母親の自殺"というトラウマで苦悩する、という描写がこの尺ではチョッと足らず、それぞれの心情が伝わりきらなかったのも残念です。中盤あたりまで結構面白く見てたんですが、後半締めくくり部分がどうも曖昧な感じでスッキリしない。全体的には決して悪くなく、ほんのり心温まる作品なんですが、自分としては結局最後までノリきることができませんでした。家族再生モノだと、どうしてもね〜。惜しい!
肩ログ
2011年3月23日

サンシャイン・クリーニング
★★★ オープニングはショッキングですが、上手いと思います。その後は特に変わった展開はないのですが、[リトル・ミス・サンシャイン ]もそうでしたが、キャラクターやそのキャラクターの背景がはっきりしているのが良いです。脚本も上手いと思う。アラン・アーキンがこれまた個性的なおじいちゃんをやってます。姉妹がそれぞれ心に共通の傷を持っていて、それが仲直りのきっかけになるのが良かった。終盤のあのシーンはいいです。どんなに喧嘩していても、私でも思わず電話してしまうと思います。家族ってそういうものなのでしょうか。
映画、言いたい放題!
2010年3月30日

サンシャイン・クリーニング
★★★ 姉妹は幼少時の死のトラウマから解放されるどころかトラウマを日常業務にするという"荒療治"を心ならずも強いられることになる。しかし、それはある意味過去との和解でもあり、心の底では望んでいた天職だたのかもしれない。父親もそれは同じで、エビをバスタブで飼育していたのは、そのバスタブで過去に何が起きていたかを思うと、父親もまたトラウマに囚われ、トラウマと和解しようともがいていたことが推し量られる。自殺願望に囚われたノラが夜中に鉄道の枕木から腕を伸ばして手を振るシーンはまことに美しく哀しい。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年12月17日

夢の残骸を洗う 「サンシャイン・クリーニング」
弾けた部分はないが、 後になって思い出すことの多いシーンのある映画だと言える。 姉妹、 あるいは家族の物語であり、 姉妹の母は、 二人が幼少の頃に自殺している。 姉ローズとともにバイオハザード・クリーニングをモグリ起業して、 クライアント宅を清掃中にふとその記憶をフラッシュバックさせてしまう妹ノラ。 死者はいつも母にリンクしていた。 ノラが鉄橋を駆け上がり、 走る列車のレールの下で叫ぶシーン、 ラスト近く、 テレビで放送される母の映画…このあたりはグッと来る。
シネマ走り書き
2009年12月3日

サンシャイン・クリーニング
最初はとにかくお金を稼ぐために始めた怪しい商売、しかし姉はその仕事をすることで転機を求め妹は仕事を得る事で何かの変化を求めている。2人がもがき苦しみながら、しかし求めるものの糸口を見つけようとする姿はとっても良かったです。ローズとノラの2人の心の闇にある母親の死、その封印してあった悲しみを最後母親が出たテレビドラマを見る事で放つ事が出来たのかななんて思いました。最後に2人がいや父親も息子も含めた4人が、新しい1歩を踏み出した時の顔はとっても素敵でした。
Diarydiary!
2009年11月9日

サンシャイン・クリーニング / Sunshine Cleaning
★★★★ 「えーー?!ここで終わり?もうちょっと見せてよぉ〜ん!」と後味を引いたという意味では成功と言えるのかも知れない。コメディーとして笑う気満々でいるとちょっと裏切られます、良い意味で。なんせ妹が母親の亡霊を追いかけて、理解出来なくて寂しくて悲しくて、不良でクレイジーなのは鎧であって、本当の彼女の中身は顔をぐちゃぐちゃにして泣いている少女なのだってところは、胸が痛くて美しかった。夜中、リンと線路に度胸試しに行くシーンは必見。
続・ヒトツログ
2009年10月29日

「のんちゃんのり弁」 vs.「サンシャイン・クリーニング」
[サンシャイン・クリーニング] の方が主人公姉妹の過去と現在とのつながりをきちんと描いており、その意味では、これは求職や事業立ち上げというイベントを描くというより、これらを通していかに過去を克服して、そのこと自体が自立であるということを描いたいたと思う。[のんちゃんのり弁]の方は母と娘の関係をもう少し描いて欲しかった。
映画と出会う・世界が変わる
2009年10月26日

「サンシャイン・クリーニング」 「負け組」って何?
ローズ自身は真面目で一生懸命に思いやりもある人だけれど、その境遇はやはりちょっと後ろめたいところもあります。そういう点で世間的には「負け組」な感じなわけです。でも「負け組」ってなんなんでしょう。社会が作っている雰囲気、イメージ以上のものではないと思います。本作で重要なキャラクターはウィンストン。彼からはなにか「負け組」な臭いというのを感じません。片腕であるということすら、自分の個性として受け入れられている強さのようなものがあるように見えます。違っているということもそれは個性。
はらやんの映画徒然草
2009年10月15日

映画 【サンシャイン・クリーニング】
★★★ どんな仕事であれコツコツと頑張るローズには好感が持てました。強いばかりではなくて、時折みせる表情が寂しそうで、思わず応援したくなってしまうのです。もちろん、ローズばかりではなくダメダメちゃんな妹も父親も息子も、みんな愛すべき人物なんですよね。トラブルで仲違いをしても、結局は家族の血が関係を修復してくれる。壁を乗り越えるたびに家族というのは絆が深まっていくものなのかもしれません。とりあえず「サンシャイン」は差してきたように思えるラストでした。
ミチの雑記帳
2009年9月15日

サンシャイン・クリーニング
★★★ 物語は結構ストレートで、典型的な人生再生の物語が描かれます。どん底に片脚を踏み入れたローズには、事件現場の清掃という周りから白い目で見られそうな仕事も有意義なものだったんでしょう。ローズは仕事から誇りを学んで前進しましたが、ノラは何を学んだんでしょう。事件現場の掃除という題材はユニークだと思いますが、話の本筋にそのことをもっと絡めて欲しかったですね。あとはコメディ要素がほとんど無かったのが残念。
5125年映画の旅
2009年8月14日

過去の自分を断ち切る勇気。『サンシャイン・クリーニング』
★★★★ サラリと見れてしまう映画。しかしそこに込められたメッセージは案外深いモノ。セレブな奥様になった同級生に対して思いっきり見栄を張るローズと孤独死した女性の遺族に近づくノラ。その行為の裏には彼女たちが内に秘めた深い想いがありました。ローズもノラも迎えた結末が過去の自分を断ち切る勇気を出す切っ掛けとなり、自分の進むべき道を見つけます。大切なのはどうにでも変わる未来なのだと、独身女性でも頑張れる人生を応援したくなるような映画でした。
水曜日のシネマ日記
2009年8月1日

サンシャイン・クリーニング
彼らは前向きに考えていきます。思いついたのは事件現場のクリーニング。二人とも仕事が遣り甲斐のあることだと感じ、どんどんプロらしい顔つきへと変わっていきます。でも、この仕事も簡単にはいきません。それにしてもアラン・アーキンはいいですね。エイミー・アダムスとエミリー・ブラントの演技も良かったけど、変わり者だけど愛がいっぱいのおじいさんが似合うのはやっぱり彼です。観終わった時、3人の新たな一歩に頑張る気持ちを貰ったような気がした1本。
とりあえず、コメントです
2009年7月30日

『サンシャイン・クリーニング』
★★★ シングルマザーのローズが一家の大黒柱的存在で、子育てと転職や企業家として、自分も成長し、家族もその絆を深めていくハート・ウォーミングな映画。きわどい事件現場のクリーニングというキモくてヤバい仕事を始めたことからドタバタは始まるが、エイミー・アダムスが、過去の作品とはまた違ったカラーを見せている。妹役のエミリー・ブラントも不器用ながら姉を慕って生きている様を上手く演じていた。やはり父親役のアラン・アーキンの存在が大きい。
京の昼寝〜♪
2009年7月26日

「サンシャイン・クリーニング」
ちょっとイイ話って言葉がピッタリくるような作品。地味で淡々とした盛り上がりに欠けるストーリーではあるが、後になって何となくいいものを観た気にさせてくれる。社会の底辺にくすぶる姉妹が這い上がろうとするささやかな希望。これまた日の当たらない生活をしている周囲の人々との交流。そんな哀愁漂う人々に対する女流監督のクリスティン・ジェフズの視点は厳しくも温かい。暗くなりがちな素材をカラッと明るいコメディに仕上げた手腕は確かなものだと思え、好感の持てる作品になっている。
古今東西座
2009年7月26日

サンシャイン・クリーニング
結構良い映画だと思うんですが、どうもローズには共感できない。事業が波に乗り出したことで見返したいという気持ちはわからないでもないが、まだまだ頑張らないといけないのでは? ノラに仕事押し付けて、ノラが問題引き起こすとヒステリックになるなんて自分勝手すぎる。一方、ウィンストンのキャラは良かったです。姉妹の事業にさりげなく手助けしたり、ローズからオスカーの子守をいきなり頼まれても、嫌がりつつも結局引き受けたり、良い味だしてます。
だらだら無気力ブログ
2009年7月25日

「サンシャイン・クリーニング」うまくいかないことなんて..
★★★ 人生一発逆転なんてないだろうけど、やはり一歩前に進まないとという当たり前の結論にホッとする。消せないものは無い、やり直しだって出来る、でもそれには必要な「過程」を積み上げることが重要。「なりたい自分」になりたいと誰もが願う、過程をズルする弱さを持ち合わせているのも人間、その愛おしい姿をこの映画に見た。大絶賛というほどじゃないけど、人間はもがきながら前に進むものという本質的なところを突いていて印象深い映画だった。
soramove
2009年7月23日

【サンシャイン・クリニーニング】
エイミー・アダムスの柔らかい口調がとても心地よくて・・爽やかな映画です♪いつも個性の強いエミリー・ブラントもとっても可愛く見えたな〜。二人の痛々しい気持ちが伝わってくるから、だからちょっと出来すぎだけど爽やかなラストがとても嬉しい♪ ちょっとくらい人生巧くいかなくたって、自分が幸せだと思えるとそれでいいじゃないか〜っていう明るく前向きになれる爽やかな映画でした。
日々のつぶやき
2009年7月22日

「サンシャイン・クリーニング」
[リトル・ミス・サンシャイン]の製作チームの映画だが、あの映画と同じような痛快感はない。あそこまでファンタジーな話でもない。つうか、あの姉妹のダメっぷりが本当に痛々しい…だけど憎めない。母親のエピソードはちょっとホロっとしたけど、DVDとかあるんじゃない?、それか放送している時ビデオ録画とかしないの?…というのは野暮か。だけど嫌いじゃないんだよね。
みんなシネマいいのに!
2009年7月21日

「サンシャイン・クリーニング」
登場人物一人ひとり、とても複雑な背景を持ったクセのある人物ばかりです。演技力に定評のある実力派をそろえて"これでもか!"と言う絶妙なキャスティングをしているからこそ、このクオリティに仕上がっているのだと思います。主人公一家だけでなく、彼らと関わる人々も見事なキャスティングでした。パーフェクトなアンサンブルだったと思います。人間とか人生とか、結構深いテーマを扱いながらも決して深刻にはならず、でも、心の深いところに触れてくる…そんな作品です。
ハピネス道
2009年7月21日

サンシャイン・クリーニング
★★★★★ 映画の完成度って点ではあまり高いとは言えないのかもしれない作品ですが、あのTV映画を偶然見つけたローズがノラに電話し、2人が涙するシーンとか、神様の怒りを浴びながらノラが叫ぶシーンとか、もう一緒になって大号泣でした。何が解決したってワケでもないんだけど、きっとローズもノラもサンシャインな未来が待ってるんじゃないかなぁ?と思いたくなり、希望が膨らんじゃうような素敵な映画でした。
☆彡映画鑑賞日記☆彡
2009年7月21日

☆サンシャイン・クリーニング(2008)☆
★★★★ <死>と向きあう事故現場の清掃を姉妹でしたことによって、自殺した母親へのトラウマも変わって行き、お互いの気持ちも少しわかりあえたよう。起死回生と思えた事業に事故が起こり、ローズの現実は目に見えて変わったようには思えないし、前途多難にも思えるけど、彼らは確実に前へ1歩踏み出したと感じられたラストでもありました。LMSほど笑いも感動もありませんでしが、「またやり直せばいい」 「家族仲良くが1番」みたいなあたたかいメッセージは感じました。
CinemaCollection
2009年7月21日

映画「サンシャイン・クリーニング」
落ちるとこまで落ちて家族の絆は深まり再生していくことになるんだよね、片腕のウィンストン(クリフトン・コリンズ・Jr)がローズの商売を助け、子守も引き受け、誕生会ではまるで家族の一員になったように振舞う、ハンデのある彼のそんな人情に微笑ましささえ感じられる、あの[リトル・ミス・サンシャイン]の不幸な中にも突き抜けた明るい感動ほどではなくとも、この家族もやっぱりサンシャインなのがいいところ。
茸茶の想い ∞ 祇園精舎の鐘の声
2009年7月20日

サンシャイン・クリーニング
姉妹が母の死というトラウマを解消できたのも、「母の死」を「母の人生の終止符」として整理できたからだけでなく、家族という大切な存在を今よりもより大切だと思えたから。それは残された家族という形をした「母の生き様」であり、「母が生きた証」でもある。その「証」をより強固なものにするために最後に破天荒な父親が取った行動も粋ですし、ノラが選んだ道も彼女なりの母親への向き合い方。そんな家族の優しさが見る人の心を涙で優しく洗ってくれる素敵な映画でした。
めでぃあみっくす
2009年7月20日

『サンシャイン・クリーニング』 (2008)/アメリカ
★★★ 自分はこんなにすごいことができる! と、周囲を見返したい気持ちが取り返しのつかない事態になってしまう。ローズにも非はあるのに、ノラに押し付けるのはどうなのかな。最後には方向性は見えてきますが、それでも尻切れトンボの印象は拭えません。90分の短編ですが説明不足なのでは? もう少しノラや仕事のことなど描いてもよかった。一番気になったのはウィンストンとのこと。ロマンス系に発展すると楽しそうだったのに。。
NiceOne!!
2009年7月18日

映画レビュー「サンシャイン・クリーニング」
★★★ この映画は、厳しい現実と戦いながら懸命に生きる人間を明るく描いた名匠フランク・キャプラを思わせる。アメリカ映画は、キャプラ特有の楽観的ヒューマニズムを現代風にアレンジし、ちゃんと受け継いでいる。いろいろあったけど、見上げれば今日も太陽は輝いている。サンシャインという言葉には日光、日差しの他に「幸せの源」という意味があるのだそう。ローズとノラの人生にも温かなお日様が照り始めた。さぁ、しまっていこう。
映画通信シネマッシモ☆
2009年7月17日

☆「サンシャイン・クリーニング」
★★★ [魔法にかけられて]るように、やる事が裏目ってく悪循環って、あるよねー。[リトル・ミス・サンシャイン]の家族に、負けずとも劣らない家族だったね。ダメダメ家族は、どこまでいってもダメダメな気がするけど、家族の絆は大切に…という事か。まだまだ崖っぷちから抜け出せない一家、一難あって家族の絆に気づいたのね。亡きお母ちゃんのテレビ出演セリフシーンは泣けました。ノラが旅から帰った後日談も見てみたい気がする。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2009年7月17日

サンシャイン・クリーニング
★★★ 物語序盤ではこの家族が如何にダメな人間たちかを見せ付けてくれます。本作を観て感じたのは、ローズやノラの気持ちには非常に共感できる部分が多いということ。2人はある事件で「サンシャイン・クリーニング」 を畳むハメになります。絶望的な状況の2人を救ったのはダメダメなはずの父親と、亡くなった母親でした。難しい思想的な表現手法ではなく、オーソドックスに登場人物の感情を描いた解りやすい作品でした。
LOVE Cinemas 調布
2009年7月13日

映画『サンシャイン・クリーニング』を観た感想
★★★ ダメダメ家族の再生物語。でも、いろんなエピソードが共感できるものばかり。自分はこのままではいけないともがきながら、そして、自分がそんな状態なのに、他人にも優しい手を差し伸べる彼らの純粋な心が、人ってこうでなきゃいけないよなって気になった。作品全体としてはさわやかで好感が持てた。
映画初日鑑賞妻
2009年7月11日

サンシャイン・クリーニング
ある程度仕事もしたし苦労も経験して、「今このままでいいの?」「でもどうすればいいの?」と自問自答している人にとって、地に足をつけて頑張る彼女の姿は自分の今の姿であり将来の姿でもある。苦労しながら技術を身につけ仕事に誇りを見出していくローズを、まるで自分のことのように見つめてしまうはずだ。
INTRO
2009年7月10日


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