サーミの血:作品を観た感想(3)

『サーミの血』 選ばれない者の怒りと憧れ
エレ・マリャを演じたレーネ=セシリア・スパルロクの素朴な魅力もあって引き込まれる部分も多いのだけれど、如何せんちょっと真面目すぎたか。サーミ人としての生き方を捨てたことは後悔だけしか生まなかったわけではなかっただろうと思うのだけれど、そのあたりまで踏み込むには尺が足りなかっただろうか。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2017年9月24日

ショートレビュー「サーミの血・・・・・評価額1650円」
★★★★ 素晴らしい好演を見せるエレ・マリャ役のレーネ=セシリア・スパルロクと、妹役のミーア=エリーカ・スパルロクの姉妹は、実際にノルウェー北部でトナカイを放牧して暮らしているそうだ。本作の舞台は遠い北欧の国だが、描かれているのは、日本のいわゆる通名の問題や部落差別、あるいは民族的な境遇が似たアイヌの歴史にも通じる内容で、決して過去の話では無い普遍的テーマを内包している。丁寧に作られた見応えある拘りの力作だが、できればアマンダ・シェーネル監督には、エレ・マリャとは違う道を選んだ、妹のその後を描く物語も観せてほしい。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2017年9月22日

「サーミ・ブラッド」(邦題「サーミの血」)第29回東京国際映画祭
素晴らしい作品であったのは間違いない。力強く問題点をえぐり出す。女優レーネ=セシリア・スパルロウも素晴らしかった。ただ、観て良かったと思える作品であるのは間違いないのだが、どういう訳か私の中に違和感が残ってしまった。監督のアマンダ・ケンネルは、この作品を通して民族の精神的な植民地化を描いている。サーミ民族であることを恥だと思っている上の世代に観て欲しい作品である。
ここなつ映画レビュー
2017年6月22日

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