Ricky リッキー:作品を観た感想(8)

Ricky リッキー
リッキーは何のためにこの世に生まれてきたのか?それを考えてしまう。これは現実的に捉えて考える作品ではないのかな、一種のファンタジーか。男ができると母親の愛情が娘のリザ中心じゃなくなる、その冷静な視線で捉えられているのもよかった。パコが戻ってきたのはお金のためとも考えられるのが嫌な気分ではある。オゾン監督がリッキーを通じてなにを描きたかったのかちょっと中途半端だったと思います。ラストのカティの笑顔には疑問符。ただ空を飛ぶリッキーは非常に微笑ましく、リザを演じた少女も可愛かったです。
いやいやえん
2011年7月13日

『Ricky リッキー』
変奏によるさまざまな仕掛けが短小節を装飾しながら、親子の在り方、新しい家族の受け入れ方、新しい命との向き合い方。もう一度やり直すための"家族のカタチ"を饒舌に奏でる、オゾンが仕掛けたきらりと光る"魔法"に拍手を。ラストカットの美しさ。微笑みながらそっと見上げる、窓の向こうに広がるまばゆい空。カティのその笑顔の造詣は、まるでマリアのように穏やかな微笑を携えて。このときカティが心に想うリッキーは、人それぞれに対象を持つ事だろう。傍らにはその愛しい存在を感じられないでいるとしても、きっと遠くで見守っている。どこかできっと待っている。
シネマな時間に考察を。
2011年3月2日

映画『リッキー』を観て
よくあるハッピーなファンタジー作品でもない。貧しくて単調な生活はリアルに描かれ、"翼"にもさまざまな解釈ができるような"含み"を持たせている。オゾン作品にしては珍しく?分かりやすい展開とラストだったが、赤ん坊に羽が生えるという奇想天外な展開で、その赤ん坊を巡っての家族関係が主題。平凡なカップルに突如、異次元とも思える世界が展開され、その赤ん坊を生活向上のネタにしようとする貪欲さがもたげて来る所など、オゾン作品ならではの皮肉も込められている。ラスト、家族3人の表情が印象に残った。
KINTYRE’SDIARY
2011年1月23日

「Ricky リッキー」
赤ちゃんの背中に翼が生えてきて鳥のように飛べるようになる。彼は神が遣わされた"エンジェル"なのか? リッキーを見る誰もが、イタリアやフランスの絵画に描かれた天使を思い出すだろう。裸の彼はキューピーにそっくりでもある。リッキーのつぶらな瞳に目が釘付けになる。パコはリザを学校へ送る。家ではカティが幸せそうに微笑みを浮かべている…やはりリッキーは彼らに幸せを運んだエンジェルだったのかも知れない。とても素敵なラストだった。フランソワ・オゾンのファンタジーは中々味わい深い。
ヨーロッパ映画を観よう!
2011年1月11日

Ricky リッキー
この映画は、心温まるファンタジーだと思って観てもよし、不幸な女性の疲れきった心が見せた悲しい夢だと思うもよし、どこで折り合いをつけることも可能な、まさに観るひとの心を映す鏡であるかのような映画ですが、ひとつだけ確かなことは、それでもなお、この映画は「家族」を賛美し、その絆を描いた物語であり、家族を持つことの幸福とその幸福を手にいれるための資格としての責任を描いた映画であろう、ということです。ハートウォーミングであることはまちがいない。美しくて官能的でおまけに笑える要素すらある映画でもあります。
キノ2
2011年1月3日

*Ricky リッキー*
色々な意味で観客に解釈を委ねられますが、でもそこがたまらない〜。ラストはあいまいなのですが、私としてはなんとも言葉にできないけれど"ほんわか、しあわせ〜な感じ"になりました。現実の貧しさや厳しさしか見られなかったケティが家族の大切さや温かさ、そして愛に目覚める‥というのでしょうか。ファンタジーなのに暗く、リアル。それでいて救いがあり、、オゾン監督が描く家族愛もなかなかのものでしたが、他の作品に比べるとどうもなんだか…。もちろん万人ウケも、、しないと思います。
Cartouche
2010年12月11日

Ricky リッキー
★★★ 元々父親に逃げられカティとリザは2人暮らし。突然母親に恋人が出来た娘の不機嫌さと言うのは理解できます。面白いのはそんな状況でリッキーが家族に加わること。結局リッキーをどうするのか……。は?いくらなんでも無理があり過ぎな展開でしょう。おかげでラストで再生したカティと家族の気持ちが一つになった良いシーンもどうも釈然としない気持ちのままでした。確かにリッキーの存在はファンタジーなんですが、物語で描かれる事象や家族の心情はリアルなのが本作の良いところ。最後の最後に結論ありきに走ってしまったのが悔やまれます。
LOVE Cinemas 調布
2010年11月28日

リッキー/Ricky
★★★ まさかまさか、こういう展開になるとは予想外☆ブラックユーモアというか、悪い冗談というか(笑) でもその存在が気付かせてくれた、家族の大切さ。背中にワシの羽みたいなのが生えてて。話はファンタジーなのにやけにリアルなビジュアルとのギャップが面白い。ツッコミどころは感じたけど、オゾン独自のセンスが感じられて結局なんだか不思議な面白さが。赤ちゃんに羽が生えて来た事で巻き起こる騒動ではなく、家族愛が描かれてるところがオゾン監督らしい。うだうだ引き延ばすのではなく、90分と短いし展開も早いので、さっくり観られたのも◎。
我想一個人映画美的女人blog
2010年11月28日


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