ジェイン・オースティン 秘められた恋:作品を観た感想(15)

ジェイン・オースティン 秘められた恋
「真実の愛」を感じながらも、「現実の壁」に直面するジェインの選択。この出会いと別れがなければ、人生を豊かに感じることも私達が読める小説にも影響することもなかっただろう事を考えると、生涯に一度の本当の恋だったんだろうなと思います。ダンスシーンがやっぱり素敵。ダンスしながらのウィットに富んだ会話が社交。視線を交わしたり、会話をしたり。互いを探り合うようなところがなんともいえない。ただ、切ないのはわかるのですが、心に響いてくるような作品ではなかったのが残念。恋に落ちる過程がわかりにくいというのもあるのかも…。
いやいやえん
2011年5月17日

ジェイン・オースティン 秘められた恋
「この作品はどんな感じ?」なんて聞かれたら、「ジェームズ・マカヴォイに恋してしまう」と答えると思う。これは役柄なのかマカヴォイ自身なのか、自分の魅力をよくよく知っていて、これ以上はないと思う自信に満ちたまなざし(涙を湛えた碧眼も)を向け、こんな人に愛されたいと思わせる態度や表情を見せ、登場するたびに、ジェインでなくても惹かれるものばっかり。アメリカ人女優が、英国を代表する作家を演じることは、きっと抵抗も反発もあっただろうと思うが、大きな瞳と理知的な佇まいで、綺麗にジェインを演じたアン・ハサウェイ、やっぱりこの人好きだわ。
悠雅的生活
2010年8月30日

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」
★★★ しかしこの時代に「ペン」によって(たとえそれが匿名による発表を余儀なくされたとしても)自立していくということは、とんでもなく勇気と才能が必要であったということわかる。「古典」とされるジェイン・オースティンが相変わらず幅広い読者層を有し、次々と若い文学少女をも虜にするのは何故か?ということ。2003年に発表されたオースティンの伝記がそれまでのオースティン像を塗り替える。この映画のエピソードの多くは、その伝記に触発されている。オースティンに本当に人生を代えるような大恋愛事件があったのだ。
サーカスな日々
2010年6月8日

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」(BECOMING JANE)
★★★ 英国ハンプシャーの自然環境の美しさには目を見張るものがある。本作はラブ・ストーリーだが、ある意味ジェインがいかにして小説作法を習得するか、その魂の遍歴のドラマといっても過言ではない。彼女はあくまでも愛のために結婚することを強調する。礼節を重んじるが、理想主義者で、当時の社会では革新的な考えの女性であったのだろう。ジェインが生涯独身だったというのは事実だが、あえて事実を曲げた大胆な脚色をして、ロンドンに向う馬車のシーンでエンディングを迎えたらどうだったろう。[卒業]のように。
シネマ・ワンダーランド
2010年6月7日

ジェイン・オースティン/秘められた恋
★★★ 生涯独身だったジェーン、たった一度の切なくも情熱的な恋…。有名な作家さんなどはこの路線が多いように思いますね。でもこういう経験は御仕事の上で視野が広がるというもの…。お相手のジェームズ・マカヴォイ素敵です。何度かドキッとしたシーンありましたよォ(笑) この時代のイギリスの階級の凄さも相変わらずですが、女性が自立するのは大変な時代なんですね。自分の信念を貫姿は同じ女性として憧れるなぁ。ジェーンの小説はみんなハッピーエンドだというところが、彼女の幸せへの願望が込められてるのかなと思うとちょっぴり切ないですね。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年4月8日

ジェイン・オースティン 秘められた恋
★★★★ ジェイン・オースティンの若かりし頃の話で、彼女に興味を持ちました。彼女の作品は「プライドと偏見」や「エマ」などよく映画化やドラマ化されたりしてるけどこの作品は彼女自身の生涯を描いています。アン・ハサウェイは等身大のジェインになりきっていたと思います。時代ものの衣装もよく合ってて可愛かったです。ジェインの最初で最後の恋の相手をジェームズ・マカヴォイが演じています。この人も凄く好きなので無条件で評価が上がってしまう。とても澄んだ目をしています。ダメな男の役がよく似合います。最後は切なくなるしオススメです。
Feedback!映画
2010年3月28日

【ジェイン・オースティン 秘められた恋】
ジェームズ・マカヴォイが良かったです!!彼の抱えているものを知ると、あの瞬間にそれを打ち明けなかった彼の気持ちが伝わってきて、急に素敵に見えちゃいました。ジェインに対しては、どうも彼女の人柄的にあまり私は好きになれなかったかなー。でもアン・ハサウェイははまっていた!勝気な美女がピッタリー可愛かったです!! 自分は独身、かつて愛した男性との再会、彼は娘を連れて。そしてその名前・・ジェインはどういう気持ちだったでしょう?トムが呼んだ娘の名前、それを聞いた瞬間に全てがスコンと自分の中に受け入れられたような気がしました。
日々のつぶやき
2010年1月15日

ジェイン・オースチン秘められた恋 「眺めのいい部屋」を連想させる
内容は作家ジェイン・オースチンの前史とでもいうべきもの。この映画を見て連想したのは[眺めのいい部屋]である。ジェインとルフロイとの出会いと恋は、ルーシーとジョージ・エマソンを連想させた。ルフロイの存在が彼女の作家としての創作活動にどのように活きたのかということが描かれていれば、そしてジェインとルフロイとの恋を象徴するものがあれば良かったのにと、ここは残念であった。アン・ハサウェイは魅力的で、マギー・スミスは貫禄。ジェームズ・マカヴォイは存在感が感じられない。
映画と出会う・世界が変わる
2010年1月8日

ジェイン・オースティン 秘められた恋
恋愛結婚なんてまだで政略結婚が当たり前だった時代、きっと女性が独立して生きて行く事も稀だった時代ではないかと思われる。そんな時代に女性で小説家なんてきっと珍しかったんでしょうね。この映画で描かれているジェインとトムの恋愛が実際にこんな風だったのかどうかは分かりませんが、彼との関係がこの作品を書かせたのかななんてちょっと面白く思いました。ジェインを演じたアン・ハサウェイ、今まで見た演技の中ではかなりいいですね。トム・ルフロイ役のジェームズ・マカヴォイ、こういう役柄が似合う感じがします。
Diarydiary!
2009年12月25日

『ジェイン・オースティン 秘められた恋』 (2009)
★★★★ それにしても切ないお話ですね。「結婚」と「恋愛」と「生活」さらに「家族」…やっぱり切ない。ルフロイが娘を連れて現れたとき、「ああ、やっぱり」って感じで、それだけでもう、こみ上げてくるものがありました。アン・ハサウェイが良かった。凛として綺麗だった。この映画の中で、誰よりも1番カッコ良かったのは、アン・ハサウェイ演じるジェイン・オースティン。主役なんだから当然かもしれないけれど、確固たる意思を持って生きる人の清々しさは美しいです!!
よーじっくのここちいい空間
2009年12月14日

『ジェイン・オースティン秘められた恋』(2007)/イギリス
★★★★ 自分を縛る伝統から抜け出して自由を手に入れるには自活するしかなかった。しかし同時にあきらめないといけないものもあった。全てを承知して彼らが出した結論は、当時の選択としては至極真っ当なものではあるけれど、一生抱えないといけないものも背負うことになる。その苦しみをジェインは筆に込めたのだと思いました。ラストの邂逅では、ジェインもトムも、語らずしてお互いの心が読める同士になっていたのでしょうか。アン・ハサウェイが、旧きものに果敢にチャレンジした、彼女の軌跡となる1本でした。
NiceOne!!
2009年12月5日

ジェイン・オースティン 秘められた恋
★★★★ ジェインが我を忘れてトムと駆け落ちを決めるシーンの高揚感や、現実に気づき折り合いをつけるシーンは彼女の心情が伝わってきて切なくなります。自由人で遊び人のようなトムですが、やはり彼も貧しい家族を支える柱であり、自由に愛に生きて行きたくても、社会がそれを許さなかった当時の恋の情熱はとても辛くて哀しい。この時代のイギリスの田舎の風景や舞踏会なども質素な美しさで、ジェイン・オースティンの愛好家でなくても受け入れられる世界観がたっぷりとある作品でした。
心のままに映画の風景
2009年11月23日

ジェイン・オースティン 秘められた恋
主人公の恋を考えると、本当に女性が生きていくには厳しい世界ですね。「高慢と偏見」は大好きですし、小説の映像作品は何回も観ています。結婚を経済状況で決めなければならない現実を改めて見ると何て辛いのだろうと感じました。小説とは違って彼女の愛の行方はあまりにも切なかったですT_T ジェインを演じたアン・ハサウェイのキュートさとトムを演じたジェームズ・マカヴォイの情熱的な瞳が印象的でした。ジェインの愛は哀しかったけど、彼女が作家として成し遂げたものは大きかったと勇気を貰った気がした1本です。
とりあえず、コメントです
2009年11月9日

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」 彼女の著作に触れていた方が楽しめる
ジェイン・オースティンの作品に触れていた方が、著作の中で物語られるハッピーエンドと、彼女自身の悲恋の対比がより際立ってくるかもしれません。あいにく僕は彼女の作品に一切触れたことがなかったので、本作についてだけ言うと、オーソドックスな悲恋もの以上に感じられなかったのです。アン・ハサウェイは、完全に「プリンセス」を越え、実力のある女優としての地位を確立した感がありますね。またジェームズ・マカヴォイはこういうクラッシックな役柄が良く似合います。
はらやんの映画徒然草
2009年11月7日

ジェイン・オースティン 秘められた恋
★★★ ジェインの理想は正論であるものの、現実の貧困は確かに日々の生活、即ち生きることに直結してきます。「家族を犠牲にした愛はやがて懺悔と後悔の念に蝕まれていくわ」 そう語る彼女は、哀しみの中にも一人の強い女性像を見せてくれます。まあ、話としては取り立てて珍しいものでもありません。ラブロマンスものが好きな方や、出演者のファンという方には嬉しい作品でしょう。時代の雰囲気とアンが大好きだから…。
LOVE Cinemas 調布
2009年11月2日


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