わが母の記:作品を観た感想(17)

わが母の記 : 華麗なるホームドラマ
★★★ 本作の第一印象を一言でいうなら、とても丁寧につくられた作品ということです。細やかな時代考証、美しい風景、そして何よりも樹木希林演じる八重の年齢の重ね方が実に細やかに撮られています。樹木希林以外の配役も、実に的を得たものになっています。あらすじ自体は、私的にはイマイチでしたねぇ。樹木希林の演技は群を抜いており、彼女の演技だけでも本作を観る価値はあるかもしれません。
こんな映画観たよ!-あらすじと感想-
2012年12月11日

「わが母の記」 樹木希林が認知症に(´Д`;)
★★★★ けっこうよかったこの映画母の想いがわかった瞬間の場面は涙が出ます。このふたりの確執と認知症だからこそ語られる真実の母の言葉・・・感動しました。金持ちだからこそ感動的にまとめられ感動作になったけど、リアル認知症現場とは程遠いな〜(*≧m≦*)しかし、樹木希林さん認知症者の演技ウマすぎ・・表情とかめっちゃいい感じです。
ジョニー・タピア・Cinemas
2012年9月23日

わが母の記
★★★★ ええ作品やった。八重が洪作が離れて暮らしている時に詠んだ詩の一遍一句を覚えていたり、洪作を手放した本当の理由がわかった後、御用邸裏のおんぶシーンを経て八重の死の連絡が来るシーンで、何かジーンと来て涙が溢れてきた。出演者が素晴らしかった。
だらだら無気力ブログ!
2012年7月1日

わが母の記
★★★ 本作は、著名な作家とその母との人間的な関係がジックリと描き出され、作家を演じるのが役所広司、母親役は樹木希林といった頗る芸達者な俳優らに加え、今が旬の宮崎あおいが彩りを添え、随分と見応えのある作品となってはいるものの、映画化に際し原作を脚色した部分が本作をかなり通俗的なものにしてしまっているきらいがあるのではと思えました。
映画的・絵画的・音楽的
2012年5月17日

映画・わが母の記
日本映画らしい映画です 樹木希林さんの演技には脱帽です「しろばんば」「あすなろ物語」「夏草冬濤」等を読むと、より楽に洪作の気持ちに入り込んで映画を観ることができるのではないでしょうか また、痴呆老人の介護を軸にした映画では無いので、その辺りはお許しを、ってとこですかね
読書と映画とガーデニング
2012年5月12日

わが母の記
★★★ 三女の琴子が「お父さんは私たちのこと書いて小説売っている」とひねるのは事実を背景にしているみたいだ。洪作は洪作で義理の貸し借りに極めて律義で、反抗する琴子に「誰のおかげで住んでいられると思っているんだ」とキレることもあるが、「私たちがネタ提供してるからよ」と言い返されるのを恐れてか、ある一線で抑えている感じがほのかに漂って来る。母との義理の貸し借りよりも、娘との義理の貸し借りの方が面白かった。本作の殊勲賞を一人挙げれば、役所でも樹木でもなくやはり宮崎あおいになってしまう。
佐藤秀の徒然幻視録
2012年5月3日

映画「わが母の記」これが日本のかつての原風景
★★★★ 東京で作家として成功している息子の地理的な距離と 親子としての気持ちの距離感がくどくど説明されなくても見てるこちらにスッと理解出来るように 映画全体がムダが無く スッキリと整理され これはやはり記憶を頼りに後から当時の出来事を 構築していったから まさに小説家の自伝という印象。ドラマでも出来そうな内容だけれど 大画面に向き合って 自分の事を考えたりするなら この2時間はとても充実した時間となりそうだ。
soramove
2012年5月3日

わが母の記・・・・・評価額1650円
★★★★ 閉ざされた内面の葛藤である洪作の八重に対する複雑な感情とは対照的に、物語を華やかに彩るのはそれぞれに個性的な性格の伊上家の三姉妹。特に宮崎あおい演じる琴子は、本作の語り部的なポジションでもあり、洪作とは似たもの同士で、言わば女の姿をしたもう一人の自分でもあるという重要な役柄だ。時にぶつかり合い、時に助け合い、成長して行く娘たちと共に、実は洪作もまた親として少しづつ成熟してゆく。役所広司や樹木希林が素晴らしい名演を見せているからこそ、登場人物の感情がスクリーンを突き破って飛び出してくる様な“圧倒的な1カット”が欲しかった。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2012年5月1日

わが母の記
★★★★★ 鑑賞後、とても心地のよい余韻にひたれる作品。一昔前の、さらには名家のあまり馴染みのない家族模様を映し出した作品にも関わらず、誰にでも馳せる想いがきっと生まれてくるはず。俳優陣の自然な演じ分けによって全く違和感なく感情移入できます。むしろ、物語の節目の一つ一つをはっきりと描いていることで、盛り上がり方がシンプルで非常に分かり易いのも、この作品の素晴らしさのひとつ。樹木さんでしか本作は成立しないとつくづく感じます。いずれにせよ、日本人なら間違いなく一見の価値のある作品です。
映画 K'z films 2
2012年5月1日

わが母の記
★★★★★ 絶品でございます。別荘とか運転手とか,庶民と,かけ離れた暮らしやないか!ツッコミを根底に流しつつも,淡々と紡がれてゆく,なんてことのない三世代の物語は,味わい深くて満足感たっぷりでありました。樹木希林だからこその可愛げ醸し出すおばあちゃん像。他の方なら現実味がありすぎて見ていてツラいかも。流れが心地良い台詞のやり取り。距離感が生む家族の空気感。演出,画面構成,情報量。それら全てが上品で静謐。お涙頂戴ではない世界感が,あざとくなくて好感を持った。
Akira's VOICE
2012年5月1日

わが母の記
★★★★★ “心地良い自己嫌悪に陥りました”率直に言うと、映画の内容や出演者の演技、人の生活と融合した日本の風景などとても良かったです。 ついつい自分と親、自分と妻や子どもたちなど、自分が家族に対して抱いている感情と重ねあわせてしまい、自己嫌悪を抱いてしまいました。映画の感想というより、自分語りになってしまうかもしれませんがお許し下さいね。 ストーリーは洪作(=役所広司)は母親に対する憎しみと愛情の相反する感情を抱きながら、母親の八重(=樹木希林)に接します。洪作の末娘琴子(=宮崎あおい)はそんな父親の気持ちとは関係なくおばあちゃんが好きだからという気持ちで八重に接しています。
映画とライトノベルな日常自販機
2012年5月1日

『わが母の記』 これは松竹らしいホームドラマではない
本作で最高に盛り上がる食堂の場面だ。まず観客は、食堂の客に扮した小劇場出身の役者たちに目を奪われよう。これは小劇場の同窓会かと思っていると、やおら立ち上がりその場を制するのが劇団☆新感線の看板役者・橋本じゅんさんである。ピカピカの靴を気にする洒落者でありながら、困っているお婆さんのためにひと肌脱いで男を上げる。まるで『港町純情オセロ』や『鋼鉄番長』でお馴染みの暴走男そのままを快演してカッコいい! もう一つは、真野恵里菜さんが演じる女中の貞代だ。これが、たびたび手鼻をかむ汚い女で、小津作品ではやはりサイレント時代の突貫小僧を思わせるような品のなさだ。
映画のブログ
2012年5月1日

わが母の記
5歳から8年間離れて暮らした過去を持つ伊上は、痴呆の症状が出た母に「息子さんを捨てたんですよね」と問い詰める。でも真相は時代の流れに家族を愛する母親の姿そのものだった。ロケ地に恵まれた映像は宝のように光を放っている。必見の作品だ。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2012年4月28日

映画「わが母の記」感想
「認知症を患っている母親本人の視点」というものは一切登場せず、あくまでも「認知症の母親を見る周囲の視点」だけでストーリーが進んでいきます。認知症患者の物忘れや奇行ぶりに振り回され悩まされ続ける家族の様子もよく描かれており、その点では地に足のついた現実味のある物語に仕上がっています。家族愛を表現する描写としては邦画の中でもトップクラスに入るものなのではないでしょうか。出演俳優は豪華ですし演技も上手いので、俳優のファンの方々には一見の価値があるでしょうけど、果たして一般向けなのかと言われると……。内容から考えるとシニア層&主婦層向けの作品
タナウツネット雑記ブログ
2012年4月26日

わが母の記
★★★★ 久しぶりに日本人らしい作品に出会えた気がする。セリフに表れて来る言葉の使い方は堅くも無く柔らかくも無く、どちらかと言えば軽妙な会話のテンポは純文学のようでもあり、普通のドラマのようでもあり観ていて心にシックリとハマった。もしかしたらこの作品は「わが父の記」でもあるのかもしれないということだ。何しろこの作品では琴子の目線で洪作のことを綴っている部分が多々登場する。全てのわだかまりが氷解し、故郷沼津の海辺で八重をおんぶする洪作。このシーン私は邦画史に残るシーンだと思う。この時の役所広司と樹木希林の何ともいえない表情には心が揺さぶられた。
LOVE Cinemas 調布
2012年4月2日

わが母の記
予想以上に美しい風景とじっくりと描かれる人間関係、そして素晴らしい演技に最初から最後まで魅せられてしまうような作品でした。ゆっくりと人生が終わっていきました。心に残る作品でした。息の合ったテンポの良い会話には思わず笑ってしまうことも多かったです。中でも母役の樹木希林さんの演技は、もう次元を超えたような気がしました。観終った時、しばらく胸がいっぱいになっていました。この映画を観ることができて、そして理解できる自分であって良かったなと感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2012年3月20日

『わが母の記』 (2012) / 日本
★★★★ 全体を通じて淡々とした印象です。私の母は…と感涙に持っていくのが至上命令ではないです。 そこがこの作品の魅力でしょう。この映画、他の脇役も、単なる脇で終わっていない。妹のキムラ緑子の演技も印象的でした。自分の母親を世話することって血が繋がっていてもなかなか難しい。血を分けた仲だからこそしんどいこともあるわけで。その心情の表現が上手いです。古き良き昭和の心、親しき仲にもきちんと礼儀のあった時代の家族の姿を心地よく見せつつも、綺麗ごとではないことに正面から立ち向かい、始末をつけていく。ある意味潔い作品です。
Nice One!! @goo
2012年2月18日


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