同じ月を見ている:作品を観た感想(3)

同じ月を見ている (2005)
純真で汚れない心を持った人間ほどその反動は凄まじいということ。そして、まるで輪廻転生のように心臓移植の形で子供に憑依して2人の前に現れるおどろおどろしさ。映画は終わるが、その後の2人の運命が決して幸福でないことが想像される。ドンに劣等感と優越感を併せ持ち、ドンを冤罪に追い込んだ鉄矢はもちろん、本当は自分の無実を信じ、自分を愛してくれているエミが世間体を気にして鉄矢を選んだことに理不尽を感じていたに違いない。タイトルとは裏腹にみんな同じ月を見ていないのだ。むしろ折に触れて現れるあの月はドンの無言の怨念なのだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年8月12日

[ 同じ月を見ている ]onatsukiです
やはりメインはドンちゃんの方がよかったのでは。 もうじき刑期が終わって出所という時に、脱獄する必要なんてないだろうし。ドンちゃんメインにすれば、その脱獄までの心情も描かざるをえないし。不器用な彼ゆえに生きる上でのもどかしさや世の中の刹那さがもっと映像として出て、もう少しわかりよいものになったのではと思うのだが。 でも映像は、ヤクザのリンチや金子が殺されるシーンは、監督の親父ゆずりのカットや編集は楽しませてもらった。
アロハ坊主の日がな一日
2005年11月29日

『同じ月を見ている』
自分の弱さと向き合えないままだと、人はどうなってしまうのか。 自分の素直な気持ちを、気づかないまま心の奥に閉じこめ続けると、人はどうなるのか。 懸命だからこそあがいてしまうことって、あるよね…。 人の心の繊細さ、世の切なさ、様々な形の「愛」… あらゆる感動が私の体中をかけめぐり、涙となって溢れ出た。
nao's favorites.com
2005年11月18日

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