必死剣鳥刺し:作品を観た感想(20)

藤沢時代劇の限界かも 『必死剣 鳥刺し』
★★★ 水戸黄門的展開というか、怒りの空手チョップを繰り出すまで相手の汚い攻撃に耐え続ける力道山というか(笑)。時代劇のお約束(主人公の後にいる人は切りかからずただ見ているだけ等)が気になりましたが。そろそろこの手の同じような設定と物語展開はきついかな、という気がします。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日

『必死剣鳥刺し』'10・日
個人的には、良かったと思います。 ただ、ラスト15分は普通かな。 関めぐみ、死ぬの早っ!(笑) それにしても、御別家役の吉川晃司は格好良くてこの作品で1番おいしかった役かもしれん。
虎党 団塊ジュニアの日常グルメ映画ブログ
2012年1月3日

必死剣 鳥刺し (2010)
★★★★ 物語のもう一つの核である亡妻の姪・里尾(池脇千鶴)の恋話があるんですが自分的にはあまり必要ないです。(キッパリ)献身的に尽くす姿は良いのですが、どうも本筋のテンポから外れているようで正直、観ていてダレる気がしました。 不器用で寡黙で剣の達人 時代の不条理に流される武士の生き様 それだけじゃダメですかね… でも、面白かった。
肩ログ
2011年12月17日

必死剣鳥刺し
若干冗長で「承・転」に欠ける部分はありますが、藤沢×山田洋次監督じゃないと、こんなにも雰囲気が違う作品になるんだね〜。過去と現在が行き来するのが多いです。別家である帯屋隼人正を吉川晃司さんが演じていますが、これも良かった。最後の壮絶な斬り合いは、迫力があり、一度は生を諦めた三左エ門が、里尾のため生きようとする反骨の表れにもみえました。鳥刺しのシーンもよかったよね(BGMもゾクゾクしました)
いやいやえん
2011年2月20日

必死剣 鳥刺し
東北の海坂藩の慎ましい下級武士の暮らしぶりを、里尾の日常で感じられる。愚君の贅沢さと、城内で執務する武士たちの様子に哀しき宮仕えを映し、そして淡々として来るべきクライマックスに引きずり込まれる‥。そのクライマックスは壮絶。おびただしい血が流れます。しかし、それなくしてはこの物語は終われない。そこで眼をつぶっては、三左エ門の必死必勝の秘剣・鳥刺しを見逃してしまうのです。生かされていたのは何のためか!? ・・トヨエツ、今度も愛妻家(笑) 池脇千鶴ちゃんも頑張っていてよかったです。素朴で美しい彩りの、丁寧な時代劇でした。
to Heart
2010年8月18日

【必死剣鳥刺し】
時代劇映画大好きです!特に女性の着物姿、所作が大好き。池脇千鶴ちゃん、とても自然でよかった。終盤まではすっごく好み。戸惑いながらも再び生きることを決めた矢先のあの時までは。りおとの関係も、会話がなくても伝わるお互いの思いが‥すごく素敵でした! なのに…吉川晃司さんとの決闘までは良かったんです。その後がダメー!いくらなんでも強すぎっていうか、背後に立っている人たちバンバン襲い掛かるべきじゃ…って思ったら展開がうそ臭く感じちゃって。そして必殺技が地味ー。いや、このラストが切なさ過ぎて嫌いなんだな、私。
日々のつぶやき
2010年8月3日

必死剣 鳥刺し
冒頭で連子暗殺が実行され、その後回想というかたちで兼見の境遇や藩の内情が描かれます。この回想が細かく分かれていて、話がしょっちゅう停滞してしまうのが不満。最初に暗殺を持ってくるのはいいんですが、その後の禁固生活で一気に全ての回想を流して欲しかった。描写自体は丁寧だったので、兼見の苦悩は十分伝わってきます。派手な展開を抑え、ドラマに集中したのが良かったですね。引っ張った分、最後のチャンバラも見応え十分。一対一の真剣勝負は[座頭市 THE LAST]とは比べ物にならない緊迫感。肝心の必死剣はアッサリ過ぎた気もしますが。
5125年映画の旅
2010年8月2日

必死剣鳥刺し
★★★ 冒頭、海坂藩の藩主の愛妾が兼見三左エ門(豊川悦司)によって殺害されるというショッキングなシーンが映し出されると、もうこの映画の世界から逃れられなくなってしまいます。ラストには三左エ門と別家の隼人正(吉川晃司)との対決、最後の乱闘場面。そして「必死剣鳥刺し」です。こんなことが可能とは思いもよりませんでしたから、実際度肝を抜かれました! とはいえ、物語の展開については問題点も多く、斬り合いシーンの迫力は十分評価できますが、全体としては今一という感じ。
映画的・絵画的・音楽的
2010年7月28日

「必死剣 鳥刺し」
★★★★ 久しぶりに、大乱闘チャンバラ映画が登場した。単に決闘シーンがあるだけではない。"封建的なサムライ社会の中で、本人は武士道の道を正しく歩んでいるのに、理不尽な仕打ちや行き違いから、最後はたった一人で多数を相手に斬りまくる"というパターンそのままで、ラストに延々と続く大乱闘には圧倒された。この映画は、三左エ門という侍の"死から生、そして死"の軌跡を通して"サムライの生き様とは、死ぬという事とは"というテーマに迫った作品、と見る事も出来る。"必死剣"という、"半ば死んでいる状態の時しか使えない剣"であるというのが象徴的である。
お楽しみはココからだ
2010年7月18日

『必死剣鳥刺し』(2010)/日本
★★★★ 武士の世界も、今のサラリーマン社会に通じるものがあるんだなという印象。上の言うことは絶対。逆らう=アウトサイダー、それどころか、メンツをつぶしたら時には死をもって償わないといけない。その中にあって捨て身で信念を貫く兼見。自分の意地を通しきった兼見は「男」だったなあ…。そんな兼見を見守る里尾の姿。池脇さんは今年は本作のように静かに一途な女が似合う女優さんだと思います。こういう風に想いを寄せる女はいいもんです。あとはご別家の帯屋隼人正。吉川晃司もこれがピッタリハマってました。トヨエツと釣り合うんですよね。背も迫力も。
NiceOne!!
2010年7月17日

『必死剣 鳥刺し』の作法とは?
本作の主人公・見三左エ門は寡黙な男である。自分の考えや感情をほとんど口にしない。だからこそ観客は、三左エ門のしぐさや態度に目を凝らす。衣擦れの音の一つひとつが、言葉に代わって三左エ門の気持ちを伝えてくる。テンポ良く、きびきび動くことよりも、細かな所作をきちんと見せる方が兼見三左エ門という男を描くには向いているのである。やがて三左エ門の所作を見ているうちに、観客は三左エ門に馴染んでいく。理解や共感ではない。ただ、三左エ門の行動に馴染んでくる。そして、三左エ門が剣を抜いたとき、我々は彼に同化しているのだ。
映画のブログ
2010年7月16日

『必死剣鳥刺し』|豊川悦司の侠気、吉川晃司の狂気
微妙…かな。とりあえず、オープニングの「能」が絶品。一番よかったのは吉川晃司。狂気をはらんだ目、迫力満点。豊川悦司・岸部一徳・小日向文世もすごいよかった。藤沢作品の特徴は、登場人物が「暗さ」と「淋しさ」と「冷たさ」を抱えて生きているところにあるのではないか。観客は「必死剣鳥刺しとはどんな秘技か」が知りたくてたまらない。ところが序盤…。ここで緊張感が一気に解けた。クライマックスでついに「必死剣鳥刺し」を繰り出す。そのとき藩士が…!! これはダメでしょう。エンディング、映画と関係ない曲を流すのはやめてほしい。
23:30の雑記帳
2010年7月15日

必死剣鳥刺し
鳥刺しとは一対一で敗れてとどめを刺されかける正にその前の捨て身の剣なので、やられかける藩主を食い止めるには必殺とは言えないのではないか。それを民部はいざとなって出す伝家の宝刀のように勘違いしていたのに違いない。勘違いは三左エ門の方にもあった。民部が寛大な沙汰に導いたのは諫言だと勘違いしたのだ。この二つの勘違いが思わぬ皮肉をもたらす。互いに勘違いを相殺させるという結末で。更に観客も含めて三者が勘違いするように構成されていたように見える。妻睦江(戸田菜穂)は既に亡くなっているのに存在感は里尾(池脇千鶴)以上だ。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年7月11日

「必死剣鳥刺し」 現代のサラリーマンの姿とかぶる
下級武士が汲々として命に従って、板挟みにあっている様子は、現代の企業で働くサラリーマンの姿とかぶります。官僚化した組織という点では昔の藩も今の企業もあまり変わらないかもしれません。息苦しい時代に生きる現代人にとって、彼らの潔い生き方はこうありたい姿として憧れとなるから、こうやって映画が作られているような気がします。兼見三左エ門は、特命を行いそして詰め腹を切らされるわけですが、現代も往々にそういうこともあるわけで、観ていて切なくなります。とはいえ最後に一刺し突くのはまたサラリーマンとしては爽快であったりもします。
はらやんの映画徒然草
2010年7月11日

必死剣 鳥刺し
権力者にいいように使い捨てされる下っ端の悲哀は、現在社会のサラリーマンにも通ずるものがあり、不条理な運命に救いのないラストは、身につまるものがありました。でもやっぱ時代劇だけあって、何度切られても死なない主人公、かたや一度切られると絶命してしまう敵のザコ侍ども。主人公が渾身の力を使って必死剣鳥刺しを繰り出すんですが、展開バレバレの位置取りとお約束のように近づく親玉。お馴染みのお約束パターンの数々ですが、それでもクライマックスの隼人正との決闘や、その後の壮絶な殺陣シーンは迫力あって見応えありました。
だらだら無気力ブログ
2010年7月10日

*必死剣鳥刺し*
[山桜]・[花のあと]でも共通なのですが、この作品自体に漂うのは静謐さ。それぞれの主人公もまたそうで、今回の兼見もまた連子刺殺の件について、何のいいわけもせず自己主張もしません。それなのに彼の想いや生きさまが、見てる私たちにひしひしとっ伝わってくるのが素晴らしい!ひとつひとつの立ち居振る舞いや彼の表情からわかるのです。庄内の自然の美しさもひとつの主役。最近の邦画に映像美を感じることは少ないのですがこれはひたすら美しかったです!! 俳優さんたちもみなさんハマリ役。里尾役は池脇さん。すごい演技力です。
Cartouche
2010年7月10日

必死剣鳥刺し
出演されている俳優さんの一人、やはり、アイツは信用しちゃダメですよ。藩主が側室の意のままに操られるおばかさんでがっかりです。自分の国のトップがそんなんだったら、そりゃ失望してしまいますよ。そして、秘技…いつ出てくるのかと思ったら、そこで!?みたいなタイミングで一瞬息が止まりました。早いですよ。まーこれで痛み分けってところなのでしょうかねー。始まる前から覚悟していましたが、見終わってもやっぱり暗い映画でした。
うろうろ日記
2010年7月8日

必死剣鳥刺し
今回の"隠し剣"は壮絶でした〜。それにしても殺陣のシーンはハードでした。特に、再び愛を知り、生きようと決心した矢先のことだったので、必死に剣を振る兼見の姿に心が痛くなりました。そして、そんな兼見を演じた豊川悦司さんの鬼気迫るような凄まじさに圧倒されました。観終った時、不条理に翻弄された主人公の運命に何とも言えない気持ちになりました。ラストシーンがまた切ないなあとしみじみ感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2010年7月2日

必死剣鳥刺し
★★★ 閉門を許されてから2年、何故か近習頭取という藩主の側用人に取り立てられる三左エ門。ようやくそこから物語にテンポが出始めます。正直いってここまでのダラダラしたタルい流れにいい加減眠気を覚えていたのですが…。その剣の腕を披露する帯屋隼人正(吉川晃司)との対決シーンは一番の見所…と、言いたいところですが、ちょっと芝居がかり過ぎていたかなと。特に驚愕の必殺技とも思えません。何よりあの状況から技を繰り出すのはいくらなんでもあり得ないとしか思えない。それこそ喉に小骨が刺さったような感じが残念。悪くはないけどスッキリしない。
LOVE Cinemas 調布
2010年7月1日

『必死剣鳥刺し』お薦め映画
★★★★★ 藩を現代の会社だと考えても十分納得のいく内容である。ラストの壮絶な戦いすら、我が身に置き換えることのできる方がいらっしゃるかもしれない。運命の不条理を描く大人のための時代劇。
心をこめて作曲します♪
2010年6月15日


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