悲夢:作品を観た感想(5)

悲夢
★★ なんと言ったら良いのか。私はキム・ギドク監督をある意味舐めていたのかも。奇才と呼ばれる所以を垣間見たような作品。それにしてもどうでしょう!この観客を思いっきり置いてけぼりにした難解さ。もう自分さえ良ければそれでいいと思っているのではないか、そんな風に感じられてしまう程、完全に監督のマスターベーションっぷりです。そんな所がコアなファンの心を掴んでいるのかもしれませんが、私はダメでした。
LOVE Cinemas 調布
2009年3月30日

悲夢 白黒同色
映画の中で「白黒同色」という言葉が登場する。「白」と「黒」とは「夢の世界」も「現実の世界」も同じ世界だということであろう。それならば、オダギリジョーが日本語を話し、他の登場人物は韓国語を話し、その間に通訳なしで話が通じていることも、そのことと同じなのでは。これまでは二つの世界の対決を描いてきたキム・ギドクが、「異なるものが同じである」という認識にたっている。やはりこの作品はこれまでと違った新しい展開なのであろう。
映画と出会う・世界が変わる
2009年3月24日

悲夢 失敗作か新しい展開への実験か?
キム・ギドクの新作を常に期待してきた。しかし、見ている間違和感にとらわれた。この作家の特長である独特の緊張感がない。これまでの作品に比べると完成度は落ちていると思うが、だからと言って、そのあたりの単なる愚作とは違い、様々な投げかけを観客に対して行なっている。考えさせられる映画であることには間違いないし、緊張感を欠いたのが次の展開への実験であるとすれば、やはり次回作も期待したい。
映画と出会う・世界が変わる
2009年3月22日

悲夢
オダジョひとりだけ日本語なのになぜか会話が成立してて、それでも違和感ないのが不思議だなーと思うんだけど、夢の世界の中だったらアリなんだもんなー。夢と現実は表裏一体で男も女も愛情も憎しみも正反対に見えても一体ってなことなのかなー。死の匂いを感じとった隣のベットの女性の嬉しそうな顔からラストに向けての数分はぐいっと引き込まれてしまったー。
いとしこいし
2009年2月22日

それは現世を指すのか 「悲夢」
まず気づくのが、韓国語で進む物語の中でオダギリだけが終始、日本語で話している。にもかかわらず会話は成立している。男が眠り夢を見ると、 それを夢遊病の女が現実に移す。 やがて二人は過去の愛を断ち切って愛し合うが、一心同体にして正反対のふたりの連鎖を止めるには、眠らないでいるしかない。今回のギドクはやはりどこかメローだ。 ギドクの転換点を感じるが、 美しい作品ではある。
シネマ走り書き
2008年12月27日

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