ACACIA(アカシア):作品を観た感想(5)

アントニオ猪木主演『ACACIA -アカシア-』 笑顔と涙は本物だ−っ!!
★★★★ よくここまで猪木さんにまかせたなあと。そして、猪木さんもよく応えたなあと思います。特に圧巻だったのは、泣くシーンと、夢のなかでリングにあがるシーン。こちらも泣けてきました。ストーリー的には、なんともうまくいきすぎの感があり。でも、それはうまくいかなかったことの裏返しか? 思えば、舞台となった老人ばかりの団地も、悲しい過去を持った人の集まりでありながら、ここでは心いやされているよう。なんだか理想郷。なのでここは、「こうだったらいいね」というのを描いているのだとやさしく見たいと思いました。
もっきぃの映画館でみよう
2010年11月7日

『ACACIA-アカシア-』
演技初挑戦という猪木さんの台詞回しに素人さは否めないものの、白髪に深い皺、大柄な身体から滲み出る穏やかさと優しさが、驚くほど作品の雰囲気に馴染んでいて好印象。静かだがおおらかな安心感がある。身を屈めて縫い物をする姿には、一針ごとに過去を繕うかのような不器用さが見えてくる気がする。子役を務める林凌雅くんの嫌味のないリアルで素晴らしい演技力と存在感が功奏し、この擬似親子に絶妙なバランス感と詩情的な雰囲気を造形している。彼らはこの先いつまでも、この夏のひとときを忘れないだろう。
シネマな時間に考察を。
2010年7月28日

ACACIA アカシア
★★★ 暗く寂しく、淡々とストーリーは進んでゆき、なにか深くえぐり出すようなものが足りないのだ。またストーリーの繋ぎ方にもチグハグ感があり、あっさりとし過ぎている。救いといえば、子役の演技力と父親役の北村一輝の腹話術かな。またその少年と父親との微妙に揺れる心情の描き方も良かった。それにしても、なぜ猪木なのだろうか。確かに元プロレスラーの中では、彼をおいてこの役をこなせる者は少ないだろう。しかし演技力うんぬんではなく、陰りある老人役を見事にこなしてはいても、やはりアントニオ猪木という強烈なオーラが発散されてしまう。
ケントのたそがれ劇場
2010年7月4日

ACACIA−アカシア
だらしなく頼り無い大人たちの中で実は、このタクロウが一番しっかりしていて、逆に大人たちの心のケアをしているのだなあ、と妙に感心してしまう。話が逆だろが。これらは多分、原作と言うか、脚本までが頼り無いからだろう。それでも、タクロウ君が脚本の悪さにもめげずに健気に頑張る姿は涙ぐましい限りだ。必死でついて行き、周りの大人たちの状況を察知して了解してしまうのだから大したもの。主演の猪木は役柄が少し認知症、老人性妄想気味なので特段素人臭さが目立たない。夜中、一人で泣くシーンが一番良かった。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年6月16日

ACACIA(アカシア)
★★★ 林くんの子供らしい素直で等身大の演技には好感がもてました。タクロウの姿に、幼い頃に亡くした息子エイジの面影をみる大魔神にとっては、無邪気な彼は正に息子同然です。しばらくの間この2人の中睦まじいシークエンスが続きます。プロレスを教えたり、人食いザメ退治ごっこをしたり、宇宙人に会いに行ったり…。それにしてもここでの林君の演技が実に上手い。ラストに展開されるリングの上での大魔神のたった独りの戦い、そのシーンをラストに持ってきた意味が良く解らない。スッキリしない終わり方の中で唯一タクロウだけが救いでした。
LOVE Cinemas 調布
2010年6月11日

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